住友信託銀行とSBI証券が共同出資して作られたネット銀行の住信SBIネット銀行には、上限金利14.79%のカードローンがあります。
借入希望者のスペックによってプレミアムコースとスタンダードコースの2種類を準備しており、そのコースによっては上限金利が7.99%とかなりお得に利用できるカードローンでもあります。
更に、住信SBIネット銀行が設定した条件をクリアすることで、0.1%~0.6%の金利引き下げという優遇金利まで準備されています。
今回は、そんなお得に利用できる住信SBIネット銀行カードローンの返済についてご紹介します。
住信SBIネット銀行カードローンは即日融資できる?最短でキャッシングをする方法
住信SBIネット銀行カードローンの返済方法は2通り
住信SBIネット銀行カードローンの返済方法は、毎月決まった日に返済をする約定返済と、約定返済以外に追加で返済をする随時返済の2種類があります。
口座引き落とし返済が一般的
多くの金融機関では、商品の1つでもあるカードローンの返済方法として、ATMによる返済や銀行からの振込のほか、指定口座からの自動引き落としを準備しています。
カードローン契約時に、約定返済の方法をこれらの返済方法から選択することが出来ます。
ですが、住信SBIネット銀行カードローンの約定返済では住信SBIネット銀行の円普通預金口座から自動引き落としによる返済のみとなっており、その他の方法を選択することは出来ません。
その為、住信SBIネット銀行カードローンの利用には住信SBIネット銀行の口座を持っていることが条件となっているのです。
提携ATMに振り込んで返済することも可能
提携しているATMを使ってカードローン返済も出来ます。但し、この返済方法は随時返済のみ利用できる返済方法です。
また、随時返済には住信SBIネット銀行のWebサイトから振替による返済方法もあります。
これらの返済方法は随時返済と一括返済にのみ利用できます。
住信SBIネット銀行カードローンの返済期限は毎月5日
住信SBIネット銀行カードローンの約定返済日は毎月5日とその日付が決まっています。
多くの金融機関では、約定日をカードローン利用者の希望に合わせて選択できるように、複数準備しています。
その為、カードローン利用者の給料日に合わせて選択できるのですが、残念ながら住信SBIネット銀行カードローンの返済日は選択することが出来ず、毎月5日のみとなっています。
5日が休業日の時は翌営業日が返済期限になる
勿論、銀行の取引はネット銀行であっても平日のみに行われますので、もし約定返済日5日が休業日の場合にはその日に自動引き落としされることはなく、翌営業日に自動引き落としとなります。
知っておきたい約定返済と随時返済について
ここまでに、約定返済や随時返済という言葉使って説明してきました。
このうち約定返済とは毎月決まった日に返済することで、この後に詳しくご説明しますが、借入残高に応じて決まった金額を返済します。
これに対し随時返済とは随時返済とも言い、約定返済以外に追加で返済することを言います。
随時返済を活用すれば利息がお得になる
約定返済では、借入残高に応じた定額返済となりますので負担なく返済が出来ます。ですが、借入残高がなかなか減らず、完済までに時間がかかってしまうだけでなく、利息も借入残高に応じて加算されていきます。
随時返済を行えば、借入残高を減らすことが出来ますので、完済までに支払う利息を減らすことが出来ます。しかも、完済までの期間を短くすることも出来るのです。
毎月の最低返済額はいくら?
では、毎月の約定返済額はどの程度なのでしょうか?
「残高スライドリボ」によって返済額が決定
住信SBIネット銀行カードローンでは、毎月の返済額は前月末日の借入残高に応じて決定する定額リボルビング方式を採用しています。
その為、借入残高に応じて毎月の返済額が変わってきます。
最低返済額は月2000円から
前月末日の借入残高が2,000円未満の場合には、その残高すべてが返済額となります。
前月末日の借入残高が2,000円超~10万円以下の場合には、毎月の返済額は2,000円となります。
つまり、最低返済額は月2,000円と返済しやすい金額設定となっているのです。
更に、80万円~100万円の借入残高の場合には、毎月15,000円返済すれば良く、借入残高が増えたとしても毎月の返済に苦慮することのない低額が設定されています。
住信SBIネット銀行カードローンの返済額をシミュレーション
では、実際に50万円借り入れた際の1年間の返済額と利息総額、完済までにかかる期間と完済時の利息総額をシミュレーションしてみましょう。
【50万円借入時の返済シミュレーション】
シミュレーションの条件:2019年4月6日に50万円借り入れ
返済日 | 借入残高 | 約定返済額 | 内元金返済額 | ||
---|---|---|---|---|---|
残高 | 元金 | 利息 | |||
2019年5月7日 | 505,065円 | 500,000円 | 5,065円 | 8,000円 | 2,935円 |
2019年6月5日 | 503,309円 | 497,065円 | 6,244円 | 8,000円 | 1,756円 |
2019年7月5日 | 501,330円 | 495,309円 | 6,021円 | 8,000円 | 1,979円 |
2019年8月5日 | 499,527円 | 493,330円 | 6,197円 | 8,000円 | 1,803円 |
2019年9月5日 | 497,701円 | 491,527円 | 6,174円 | 8,000円 | 1,826円 |
2019年10月7日 | 495,654円 | 489,701円 | 5,953円 | 8,000円 | 2,047円 |
2019年11月5日 | 493,780円 | 487,654円 | 6,126円 | 8,000円 | 1,874円 |
2019年12月5日 | 491,685円 | 485,780円 | 5,905円 | 8,000円 | 2,095円 |
2020年1月6日 | 489,761円 | 483,685円 | 6,076円 | 8,000円 | 1,924円 |
2020年2月5日 | 487,812円 | 481,761円 | 6,052円 | 8,000円 | 1,948円 |
2020年3月5日 | 485,256円 | 479,812円 | 5,444円 | 8,000円 | 2,556円 |
2020年4月6日 | 483,251円 | 477,256円 | 5,995円 | 8,000円 | 2,005円 |
1年間の返済合計 | - | - | 71,251円 | 96,000円 | 24,749円 |
1年間で毎月約定返済のみを続けると、返済額の合計は96,000円となります。
ですが、その内元金返済額は24,749円のみで残りの71,251円は利息分となります。
住信SBIネット銀行カードローンでは、借入残高40万円超~60万円以下の場合毎月の返済額は8,000円となっており、その後借入残高が減額するのに応じて20万円超~40万円以下で6,000円、10万円超~20万円以下で4,000円、2,000円超~10万円以下で2,000円となります。
因みに、この約定返済だけで返済を続けた場合、完済までに22年かかります。返済総額は1,258,805円で内返済利息は758,805円となります。
つまり、50万円借りただけで完済までに2倍以上の金額を返済することとなるのです。
住信SBIネット銀行カードローンは低金利が魅力!他社ローンと徹底比較
随時返済をすると返済額はどれくらいお得になる?
では、2か月に1回1万円ずつ随時返済をするとどうなるのでしょうか?偶数月に1万円を随時返済する場合のシミュレーションは以下の通りです。
返済日 | 借入残高 | 返済額 | 内元金返済額 | ||
---|---|---|---|---|---|
残高 | 元金 | 利息 | |||
2019年5月7日 | 505,065円 | 500,000円 | 5,065円 | 8,000円 | 2,935円 |
2019年6月5日 | 503,309円 | 497,065円 | 6,244円 | 18,000円 | 11,756円 |
2019年7月5日 | 491,208円 | 485,309円 | 5,899円 | 8,000円 | 2,101円 |
2019年8月5日 | 489,278円 | 483,208円 | 6,070円 | 18,000円 | 11,930円 |
2019年9月5日 | 477,198円 | 471,278円 | 5,920円 | 8,000円 | 2,080円 |
2019年10月7日 | 474,902円 | 469,198円 | 5,704円 | 18,000円 | 12,296円 |
2019年11月5日 | 462,641円 | 456,902円 | 5,739円 | 8,000円 | 2,261円 |
2019年12月5日 | 460,168円 | 454,641円 | 5,527円 | 18,000円 | 12,473円 |
2020年1月6日 | 447,722円 | 442,168円 | 5,554円 | 8,000円 | 2,446円 |
2020年2月5日 | 445,245円 | 439,722円 | 5,524円 | 18,000円 | 12,476円 |
2020年3月5日 | 432,093円 | 427,245円 | 4,847円 | 8,000円 | 3,153円 |
2020年4月6日 | 429,420円 | 424,093円 | 5,327円 | 18,000円 | 12,673円 |
1年間の返済合計 | - | - | 67,420円 | 156,000円 | 88,580円 |
偶数月に1万円を追加で返済した場合、年間の返済額は随時返済がない場合よりも当然6万円多く支払うことになります。
ですが、元金返済額を見て頂くと判る通り、随時返済しない場合に比べ63,831円余分に返済できることになります。
更に利息分は3,831円も減額することが出来るのです。
この、2か月に1回の返済を続けた場合、6年で完済できることになり16年も短縮できるのです。
支払総額も719,122円、利息総額が219,122円と随時返済をしていない場合に比べ、539,683円もお得になるのです。
この、随時返済額を増やせば完済を早めることが出来るだけでなく、利息総額も抑えることが出来るのです。
住信SBIネット銀行カードローンの返済をスムーズにおこなうコツ
住信SBIネット銀行カードローンでは、毎月の返済が無理なくできるように、約定返済額がある程度低額で設定されています。
ですが、約定返済額だけで返済を続けると先ほどご説明した通り完済までに時間がかかるだけでなく、利息を支払い続けることとなり結果的にかなり損をすることとなるのです。
無理なく返済ができるか計画をしっかり立てる
カードローンを利用する前に、必ず返済計画を立てるようにしましょう。
住信SBIネット銀行カードローンでは、借入残高に応じて約定返済額が決定します。この約定返済額も、無理なく返済できるようにかなり低額で設定されています。
その為、この約定返済額だけで返済をし続けると、先ほどご説明した通り、完済までに時間がかかるだけでなく支払う利息もかなりの額になってしまいます。
そこで、無理のないように自分なりに返済額を決め、返済計画を立てることをおススメします。
但し、自分の生活の収支に応じた返済額を設定し、返済によって生活費が足りなくなって追加で借入額を増やすことがないようにしましょう。
返済計画は、自分にとって無理のないように立てるのが、完済までの時間を短縮するコツでもあるのです。
少額でも随時返済をこまめにおこなう
毎月の約定返済だけでなく、随時返済もすることで少しでも早く完済させるようにしましょう。この随時返済は、少額でも構いませんし、毎月でなくても構いません。
偶数月や奇数月など2か月に1回の追加返済でも構いませんし、年4回追加返済でも構いません。
また、正社員などボーナスの支給がある方は、ボーナス月だけでも構いませんので随時返済をしましょう。
また、ボーナスなどのまとまった収入があった時には、出来るだけ多くの金額を返済するようにすれば、その分完済までの時間の短縮と支払う利息額の減額を望めます。
頃合いを見て一括返済をしてしまう
ある程度元金を減らすことが出来た時には、思い切って一括返済しましょう。
例えば、借入残高が10万円未満でその分を支払う余裕があるなら、毎月ちまちまと2,000円払い続けるよりも利息を減らすことが出来ますし、一括返済することで完済できてしまいます。
この時点で完済できれば、翌月からの返済に悩むことはありません。
完済後は解約の手続きを忘れずに!
完済後は早めに解約手続きをしておきましょう。
解約しないでそのままカードローンを利用できるようにしておくと、ついつい利用してしまいます。せっかく完済できても、直ぐにお金を借りるとまた返済し続けることとなります。
完済後に解約手続きをしてカードローンの利用が出来ない様にしておけば、追加でお金を借りることがなく、返済に追われることもなくなります。
解約手続きは、完済している場合のみ行うことが出来ます。完済前には解約できませんし、自動解約という機能もありませんので、必ず完済後に自分自身で手続きを行いましょう。
手続き方法は、以下の通りです。
- 住信SBIネット銀行の公式Webサイトでログイン
- 「お客様情報照会・変更」画面を開く
- 「お客様ご自身で手続きが必要となる取引」からカードローンの手続き画面を開く
- 必要事項を選択・入力して解約手続きを行う
解約手続きが終了すると、代表口座の解約手続き画面に移動します。代表口座を解約する場合はこのまま引き続き手続きを行います。
代表口座を解約しないで、住信SBIネット銀行を利用し続ける場合には、画面を移動して代表口座解約をキャンセルします。
住信SBIネット銀行の口座開設があくまでもカードローン利用目的で、その後の利用の予定がないのならそのまま解約しましょう。
貯金や資産運用などにも利用している場合には、間違って解約しない様に注意してください。
上手に返済をして負担を減らそう
住信SBIネット銀行カードローンを利用する場合には、随時返済を交えながら上手に返済することで返済総額を減額しお得に利用するようにしましょう。
完済が早くなればその分支払う利息を減らすことが出来ますので、自分自身の負担を減らすことが出来ます。
随時返済をするということは、時として自分自身の負担となる可能性があるかもしれません。
その為、余裕があるときに随時返済するようにします。
ですが、この随時返済をすることで、結果として支払総額を減らすことが出来ますので、自分自身の負担を減らすことにもなるのです。