信用情報に傷がついている人のことを、ブラックと呼ぶことがあります。
このブラック状態になってしまうと、銀行や大手の消費者金融のカードローンを利用するのは難しくなります。
しかし、中小消費者金融やカードローン以外の方法を利用すれば、借り入れを受けられる可能性があるのです。
では、実際ブラックでもカードローンの審査に通ることはできるのか。
また、ブラックの人が借り入れをする時に注意するポイントなどを見ていきましょう。
ブラックとはどういう状態?
カードローンやクレジットカードのキャッシングなどを利用し、返済が遅れてしまったりして信用情報に事故情報が記載されている状態のことをブラックと言います。
何か悪いことをするとブラックリストに載るというように言われますが、このブラックリストが由来になっている呼び方です。
しかし、カードローン会社などに、実際ブラックリストが存在するわけではありません。
あくまで信用情報に傷がつき、信用機関に情報が残るだけです。
このブラックになってしまうと、カードローンを申し込んだ時に審査に通らない可能性が高くなります。
ブラックになっている状態は、ありとあらゆる金融機関で共有されています。
信用情報機関というものがあり、個人個人の借り入れ状況や延滞があるかどうかなどが管理され、それをチェックした上でカードローンの審査は行われます。
そのため、一つのカードローンで延滞があると、他のカードローンを申し込むときにもその情報が知られてしまい、審査に影響が出てくるというわけです。
ブラックになる原因は?
- 何度も返済が遅れている
- 長期にわたる支払い遅延
- 任意整理や自己破産などの債務整理を行った場合
過払い金請求でもブラックになる可能性がある
以前は過払い金請求をすると、契約見直しという情報が登録されてしまい、ブラック入りしてしまうことがありました。
しかし、2010年に契約見直しという情報は廃止され、現在は基本的に過払い金請求をしたことにより、ブラック入りしてしまうことはなくなりました。
ただし、例外もあり、過払い金請求をしてブラックになってしまい、カードローンでも借り入れがしにくくなる場合があります。
例外となるのは、司法書士などに過払い金請求を依頼したけれど、実際は過払いがなかった場合です。
また、利息制限法に従って引きなおし計算を行い、債務が残ってしまったというケースでもブラック入りしてしまう可能性があります。
こういう場合には、信用情報機関に約5年間の間情報が残ってしまいます。
他にも、司法書士に以来し過払い金請求を行い、結果的に過払いがあったとしても一時的にブラック入りしてしまうケースもあります。
こういう場合は一時的にブラックになり、過払い金の返還に合意ができた時点で情報が抹消されます。
もし、一時的にブラック入りしている状態で、カードローンの申し込みをすると審査に落ちやすくなることもあるので注意してください。
ブラックは返済リスクが高いから審査に通らない
カードローンは無担保融資のため、信用がなければ審査には通りません。
この人にお金を貸して大丈夫なのか、審査の時に細かくチェックされます。
一番大切なのが返済能力があるかどうかです。
担保なしにお金を貸すため、返済してもらわなければカードローン会社は大損してしまいます。
どのくらい収入があるのか、安定した職場に勤めているかなどをチェックし、返済能力があるかの判断がされます。
事故情報があるかどうかは、必ず確認される項目です。
事故情報というのは、重大な契約違反を起こすと信用情報機関に記録されます。
借り入れを受けていて返済を延滞していたり、自己破産などをしているとブラックとして記録され、事故情報が残ってしまいます。
ブラックになっている人は、返済リスクが高いため審査には通りません。
もし、これまでに債務整理を行っていたり、長期間の滞納があったりする場合は、カードローンの審査に通ることは難しいと考えておいた方が良いでしょう。
カードローンの審査基準を徹底解説!こんな人は審査に落ちる可能性大!
ブラックかどうかは信用情報を確認しよう!
自身がブラックかどうか(信用情報に傷がついていないか)を確認するためには、個人信用情報機関に自身の信用情報を開示してもらうように依頼する必要があります。
多くのカードローン会社はJICC(日本信用情報機構)とCIC(指定信用情報機関)と提携を結んでいるため、信用情報の開示は両方に依頼すると確実です。
信用情報の開示を依頼する流れは以下の通りです。
- Web・郵送・窓口から信用情報の開示を依頼
- 開示手数料(Web・郵送は1000円・窓口は500円)を支払う
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)を提示
- 信用情報開示報告書を受け取る
なおCICはWeb申込でも即日信用情報を確認できますが、JICCで即日信用情報を確認するためには、直接窓口にいく必要があるので注意しましょう。
まずはJICCとCICのホームページにアクセスして、信用情報の照会を依頼する詳しい方法などを確認しましょう!
中小消費者金融では一部ブラックOKの業者もある
事故情報がありブラックになると、基本的にはカードローンの審査に通ることは難しくなります。
しかし、一部にはブラックでも借り入れOKとしている消費者金融もあります。
それは中小企業の消費者金融です。
こういった消費者金融は、優良顧客を大手に取られてしまっているという現状があり、審査基準を甘くしている場合があります。
大手の消費者金融で審査に通らないという方も、中小企業の消費者金融なら審査に通る可能性があるでしょう。
もし、事故情報が残っている状態で、どうしも借り入れが受けたいという方は、中小企業の消費者金融で審査を受けてみると良いでしょう。
しかし、ブラックOKとはいっても、返済能力がなければ審査には通りません。
安定した収入があることが、審査に通るための大切なポイントです。
返済能力があるか証明するためには、収入証明書などが必要になります。
自分がどの程度収入があるかを証明するためのものなので、審査を受ける前に用意しておきましょう。
ブラックでもカードローン審査に通りやすい中小消費金融!
金利が高ければ高いほどカードローン会社にとっては貸し倒れのリスクが下がるため、高い金利を設定しているカードローン会社は審査に通りやすい傾向にあります。
そのため以下に中小消費者金融の中でも金利が高く審査に通りやすいカードローンをまとめました。
- スカイオフィス
- セントラル
- フタバ
詳しい商品スペックや利用するメリットなどは次から見ていきましょう。
スカイオフィス
商品概要 | |
---|---|
利用対象 | 20歳以上 |
利用用途 | 自由(事業資金は不可) |
限度額 | 1万円~50万円 |
借入期間 | 借入日から最長5年以内 |
金利(実質年率) | 15.0~20.0% 新規契約の場合は 20.0% 以下 |
遅延損害金(実質年率) | 15.0~20.0% |
返済方法 | 元利均等方式 |
返済金額 | 記載なし |
担保・保証人 | 原則として不要 |
手数料 | 記載なし |
スカイオフィスは中小消費者金融でありながら即日審査(融資)の受けやすさに定評のあるカードローンです。
事実、スカイオフィスのホームページには即日審査(融資)について以下の通り記載があります。
受付は24時間可能!当日9:00~14:00 までにお申込み頂きますと、即日の審査が可能です。
※審査内容や金融機関の都合により出来ない場合がございます。入力項目に不明な点がある場合は審査結果を表示せず直接お電話にてご連絡する場合がございます。
多くのカードローン会社は即日審査(融資)について早めに申し込めば可能という形を取っているため、スカイオフィスのように「この時間帯に申し込めば原則即日審査(融資)が受けられる」という目安を示しているのは大きな特徴と言えます。
ブラックでも確実に即日審査(融資)を受けたい人はスカイオフィスへ申し込みましょう!
セントラル
商品概要 | |
---|---|
利用対象 | 20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する |
利用用途 | 自由(事業資金は不可) |
限度額 | 1万円~300万円 |
借入期間 | 借入日から最長4年以内 |
金利(実質年率) | 4.8%~18.0% |
遅延損害金(実質年率) | 20.0% |
返済方法 | 借入残高スライドリボルビング方式 |
返済金額 | 別表記載 |
担保・保証人 | 不要 |
手数料 | 記載なし |
セントラルの返済金額は以下の通りです。
借入残高 | 返済金 |
---|---|
10万円以下 | 4000円 |
10万円~20万円以下 | 8000円 |
20万円~40万円以下 | 1万2000円 |
なお、40万円以上の場合は借入残高が10万円を超える度に返済金は3000円ずつ追加されます。
セントラルは新宿や池袋、横浜に有人店舗があるため、東京都内外問わず気軽に窓口で相談しやすいのが魅力的です。
また、店舗での契約は審査担当者に自身の収入状況や利用使途を直接アピールできるため、Webや電話申し込みと比べ審査に通りやすいです。
店頭でカードローンの契約をしたい!という方はセントラルへ申し込みましょう!
フタバ
商品概要 | |
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利用対象 | 20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する・他社借入が4件以内 |
利用用途 | 自由(事業資金は不可) |
限度額 | 1万円~50万円 |
借入期間 | 6年以内 |
金利(実質年率) | 14.959%~17.950% |
遅延損害金(実質年率) | 19.945%以内 |
返済方法 | 元利均等 |
返済金額 | 元利均等 |
担保・保証人 | 不要 |
手数料 | 無料 |
キャッシングのフタバは以下などの豊富なサービス提供が魅力的な中小消費者系カードローンです。
- 30日間の無利息キャンペーン
- 女性専用カードローンの提供
- 65歳以上でも利用できる商品の提供
「男性とカードローンの話をするのが怖い」「65歳を超えていて利用できるカードローンが見つからない」という方はキャッシングのフタバの利用を検討しましょう!
ブラックでもカードローンの審査に通りやすくする方法
ブラックでも以下などの工夫をすればカードローンの審査に通りやすくできます。
・同時に3件以上申込まない
・希望借入額を抑える
・正確な情報を申告する
詳しくは次から見ていきましょう。
同時に3件以上申込まない
あまり知られていないことですが、カードローンでチェックされる信用情報には過去半年間カードローンの申し込み履歴が記録されています。
そのため、カードローンの審査担当者は現在申し込み者が何件のカードローンへ申込んでいるを確認することができます。
その際に3件以上の申し込み履歴があると、審査担当者から「手当たり次第にカードローンへ申込んでいる」と判断され、カードローンの審査に通りづらくなります。
同時に複数のカードローンへ申し込む際は2社までに絞っておきましょう!
希望借入額を抑える
カードローン会社にとって高額の融資をおこなうことは、貸し倒れのリスクを上げることに他なりません。
そのため借入限度額を高く設定している申し込み者は厳しく審査されます。
しかし裏を返せば借入限度額さえ抑えれば、審査に通りやすくなるとも言えます。
以下に借入限度額毎の審査の通りやすさをまとめました。
借入限度額 | 審査への影響 |
---|---|
10~30万円 | 審査に通りやすい |
40~50万円 | 属性が良好であれば審査に通る |
50万円以上 | 属性に関わらず厳しく審査される |
信用情報に傷が付きかけている軽度なブラックの場合は、できるだけ借入限度額を抑えてカードローンの審査に申し込みましょう!
正確な情報を申告する
カードローンは審査の申し込みの際に、自身の収入状況や他社の借入状況を申告する必要があります。
その際虚偽の申告をおこない、後に嘘が発覚した場合はカードローンの審査に100%落ちてしまいます。
また意図して嘘をついた場合でなかったとしても、事実と異なる申告は審査担当者の心証を悪くします。
カードローンの審査に申し込む際は、なるべく正確な情報を申告するように心がけましょう!
信用審査がなければブラックでも借り入れ可能
カードローンのような無担保ローンは信用情報が必須になりますが、信用審査がなければブラックでも借り入れを受けることは可能です。
不動産担保ローンもその一つで、土地や住宅など担保にできるものがあれば、融資が受けられます。
信用情報に傷がある方で、もし不動産などの資産を持っているという方は、こういった担保付のローンを利用してみるのも良いでしょう。
また、すぐにでもお金が必要という場合は、質屋を利用してみるのも一つの手です。
質屋はブランド品などを質入すれば、ブラックの人でも借り入れが受けられます。
質入した商品は、借り入れした分を返済すれば戻ってくるので、一時的にお金を借り入れる際にも有効です。
買取となると商品を手放さなければなりませんが、質入なら返済さえしっかりすれば商品を手放す必要はありません。
金融機関相手でなければ、ブラックでも融資が受けられる可能性があります。
個人融資などがそれにあたるので、ブラックの方は利用の検討してみても良いでしょう。
カードローン審査に落ちるブラックでもお金を借りる方法
このページの最初に解説した通り、ブラックであるとカードローンの審査に通るのは難しいです。
そのため「信用情報を確認してブラックだった」「中小消費者金融でも審査に通らなかった」場合は以下などの方法でお金を借りると良いでしょう。
- 信用情報が回復するまで待つ
- クレジットカードのキャッシングでお金を借りる
詳しくは次から見ていきましょう。
信用情報が回復するまで待つ
何度も返済が遅れたり、債務整理をおこなうとブラックになることは前に説明した通りですが、返済の遅延や債務整理の有無が永久に信用情報に記録されている訳ではありません。
以下に信用情報の消去期間をまとめました。
記載事項 | 消去期間 |
---|---|
カードローンの申込履歴 | 6ヶ月 |
返済の遅延 | 5年 |
債務整理 | 5年~10年 |
信用情報に傷がついていた方は、消去期間まで待ってカードローンへ申し込みましょう!
クレジットカードのキャッシングでお金を借りる
消去期間まで待てない!という方はクレジットカードのキャッシングなどでお金を借りることをおすすめします。
現在利用しているクレジットカードにキャッシング枠が残っていれば、全国のATMから24時間365日審査なしでお金を借りることができます。
しかし、クレジットカードのキャッシングの金利は年率15%と決して低くないため、借り過ぎには注意が必要です。
まずは、利用しているクレジットカードにキャッシング枠が残っていないか、Webや電話で確認するところから始めましょう!
正規の貸金業者以外から借金するのはおすすめしません
消費者金融の中には、正規ではない業者も存在します。
こういった業者は、審査なしで借り入れ可能や、ブラックの人もOKなどと謳っているところも多いです。
ブラックの人は正規の消費者金融では審査に通りにくいということもあり、こういった非正規の業者に目がいきがちです。
しかし、正規の金融機関以外はリスクが高いため利用するのはおすすめしません。
いわゆる闇金と言われるような業者も多く、借り入れを受けてしまうと色々なトラブルを招きかねません。
法外な金利で高い利息をとられ、利息を返済するだけで精一杯になってしまったり、悪質な取立てに悩まされるということも。
特に最近はソフト闇金と言われる業者もいるので注意が必要です。
こういった業者は正規貸し金業者を装っているため、一見安全なカードローン業者に見えます。
しかし実際は闇金のような営業を行っているため、騙されないように気をつけましょう。
審査の甘いカードローンの特徴!確実に借りられるカードローンはどこ?
ブラックになるとあらゆるローン審査で不利になるので要注意
ブラックになると審査で不利になってしまうのは、何もカードローンだけではありません。
ありとあらゆるローン審査で不利になってしまうので、注意してください。
場合によっては、お金を借りる以外でも、携帯電話を契約する時に影響が出てしまうこともあります。
携帯電話を契約し、機種代を分割で支払う際に断られてしまう場合があるのです。
このように、ブラックになると困ることが多いので、金融機関の利用は慎重にしてください。
大切なのは、借りすぎに注意することです。
自分の返済能力以上の借り入れをしてしまうと、延滞してしまう原因になります。
しっかりと返済計画を立てて、自分が返せる範囲で借り入れをするようにしましょう。
また、借り入れをしたら必ず返済日は守り、遅れないようにすることも大切です。
数日くらいなら良いかと軽く考えるのはやめましょう。
そのちょっとした気持ちが延滞を繰り返し、信用情報に傷をつけてしまいます。
一度ブラックになってしまうと、信用を取り戻すことが難しくなります。
借金返済のための借金を検討している人は債務整理を検討しよう
借金が返せなくなり、返済のためにさらに借り入れをしようとしている方は、債務整理を検討してください。
債務整理の方法は、任意整理や個人再生、自己破産など様々な方法があります。
債務整理で一番手軽なのは任意整理です。提出書類が少なく、家族や知人に知られる危険も低いというメリットもあります。
裁判所などを通さずに、債権者と直接交渉する方法なので、借金に困っている人はまず検討してみると良いでしょう。
個人再生は借金を大幅に減らすことで、3年で完済できるようにするものです。
自己破産に比べると、マイホームを残せるなどのメリットがあります。
自己破産は全ての債務の支払い義務を免除できるというのが大きなメリットでしょう。
借金がゼロになるので、返済がどうにもならなくなった時の最終手段と言える方法でしょう。
しかし、自己破産はデメリットも多い債務整理です。
本人の返済義務はなくなりますが、家族を連帯保証人にしていた場合、そちらに取り立てる権利が生じてしまい、家族に迷惑をかけることになります。
さらに、クレジットカードが利用できなくなるというのもデメリットです。
自己破産をすると個人信用情報機関のブラックリストに名前が登録されてしまいます。
こうなるとクレジットカードの利用はできません。
情報が消えるまでには、5年から7年程度掛かります。
この間は、クレジットカードの利用だけでなく、新しくローンを組むこともできなくなるので注意が必要です。
また、自己破産を行うと、弁護士や司法書士、生命保険外交員など特定の職業に就くことができなくなります。
既に、現在こういった職業についているという方は、免責が決まるまでは復職ができません。
このように、どういった債務整理を行うかで、メリットやデメリットが変わってきます。
自分がどの方法で債務整理するべきかは、どの程度借金しているかや、収入の状況などによって変わってきます。弁護士などに相談しながら決めると良いでしょう。
軽度なブラックであればカードローンの審査に通る!まずは対策をきちんと立てよう!
ここまでカードローンのブラックについて解説してきました。
このページの内容をまとめると以下の通りになります。
- ブラックとは信用情報に傷がついている状態
- 債務整理や返済の滞納があるとブラックになる
- ブラックかどうかは信用情報を確認しよう
- 軽度のブラックであれば中小消費者金融系カードローンを利用しよう
- ブラックで審査に通らない場合はクレカのキャッシングなどを利用しよう
軽度なブラックであればカードローンの審査に通ることがあります。
まずはきちんと審査の対策を立てて中小消費者金融に申込んでみましょう!