最近、カード会社のカードローン広告で、リボ払いという言葉をよく見かけます。
リボ払いにするとポイントが貰えるカード会社も少なくありません。
しかし、リボ払いを選択した結果「いつまでも借金が完済できない!」という状況に陥る可能性があります。
この記事では、「リボ払いとはなにか」「リボ払いがおすすめできない理由」について解説していきます。
リボ払いとはなにか
リボ払いの仕組み
まずは、リボ払いとはなにか、について解説していきます。
リボ払いとは、リボルビング払いの略で、利用残高に関わらず月々の返済額を一定にすることができます。
欧米では、一般的なクレジットカードの支払方法であり、近年は日本でも利用者数が急増しています。
また、キャッシング枠で借りたお金をリボ払いで返済をすることができます。
これを、キャッシングリボといいます。
キャッシングで借りたお金は、分割返済を選択できず、一括かリボのどちらかを選択しなければなりません。
そのため、多額を借り入れた場合は、キャッシングリボを利用する方が多いです。
リボ払いのメリット
リボ払いのメリットとして、以下のものが挙げられます。
- 支払い額が一定のため、収支管理がしやすい
- 好きなときに繰り上げ返済ができる
- 持ち合わせがなくても、商品やサービスを購入できる
しかし、上記に挙げたメリットの裏に、リボ払いの危険があります。
次に、リボ払いのデメリットとリボ払いをおすすめできない理由について解説します。
リボ払いの3つのデメリット
総返済額が高くなる
リボ払いの最大のデメリットは、総返済額が高くなりやすいことです。
確かにリボ払いは、月々の支払を一定額にするため、返済の負担は少なくなります。
しかし、月々の支払が一定になることは、支払期間が伸びるということです。
そのため、一括払いや繰り上げ返済と比べ、多くの金利や手数料がかかってしまいます。
例えば、5万円を30日後に一括返済した場合と、リボ払いで払った場合を比べてみましょう。
一括返済の場合 | リボ払いの場合 | |
---|---|---|
支払回数 | 1回 | 6回 |
総返済額 | 50740円 | 52343円 |
※1利息は18.0%で計算しています。
※2リボ払いは、元利低額リボルビング払いで計算しています。
利用残高が分かりづらい
また前述のとおり、リボ払いは手持ちがなくても、商品やサービスを購入することができます。
しかし、手持ちのお金が減らないと「お金を使った」という感覚は薄くなります。
リボ払い以外であれば、多く利用した月は多くの返済が必要になります。
そのため、お金を使った自覚は後に芽生えるのですが、リボ払いはそれがありません。
また、追加でキャッシングする場合も、利用残高よりも月々の返済額にばかり目がいきやすくなります。
こうした借金に対する自覚や抵抗感がなくなることが、リボ払いがおすすめできない理由の一つです。
ショッピング枠が埋まったままになる
また、リボ払いでキャッシングをしてしまうと、長期的にカードのショッピング枠が埋まったままになります。
つまり、緊急の支払方法として、カードを利用することができなくなります。
また、海外などではクレジットカード以外利用できない店舗も増えています。
クレジットカードを便利に使うためにも、リボ払いはおすすめできません。
リボ払いから抜け出す3つの方法
ボーナス払いに変更する
先ほどまで、リボ払いがおすすめできない理由について解説してきました。
ここからは、リボ払いから抜け出す方法について説明していきたいと思います。
まずは、決済方法をリボ払いからボーナス払いに変更しましょう。
ボーナス払いとは、その名前の通り、ボーナス時に一括で返済をする支払方法のことです。
ボーナス払いにすることで、最大半年間金利が無料になります。
そのため、半年間じっくりと利用残高を返済する準備をすることができます。
またボーナス払いは賞与のない方でも、利用することができるので、多くの人におすすめできる方法です。
一般的に、決済方法の変更はWEBや電話から簡単に行うことができます。
まずは決済方法をリボ払いから、ボーナス払いに変更しましょう。
金利の安い金融機関に借り換える
リボ払いを選択すると、多くの場合、18.0%の金利を払う必要があります。
この18.0%という数字は決して低いと言えません。
以下に代表的な金融商品の金利をまとめました。
一般的なリボ払いの金利 | 銀行系カードローンの一般的な金利 | 消費者金融の一般的な金利 |
---|---|---|
15%~18%程度 | 2%~14%程度 | 3%~18%程度 |
多くの場合は上限金利が適用されるので、リボ払い利用すると、おおよそ4%程度の金利差が生じます。
借入額にもよりますが、4%違うと数千円から数万円の金利差が生じることも珍しくありません。
金利を考えるとリボ払いよりも銀行系カードローンを利用した方が、得をする場合がほとんどです。
そのため、すでにリボ払いを選択してしまった場合は、銀行系カードローンに借り換えることを検討しましょう。
借り換えとは、他の金融機関から全額返済をできる額を借り入れ、返済することで利用する金融機関を乗り換えることを指します。
また、多くの銀行系カードローンは期間限定で利息が無料になるキャンペーンを行っています。
リボ払いがいつまでも終わらないのは、金利と手数料があるためです。
そのため、まずは金利を安くするために、銀行系カードローンに乗り換えましょう。
友人や家族から借りる
これはあまりおすすめできない方法ですが、利用残高を完済できる額を友人や家族から借りるというのも一つの手段です。
友人や家族であれば、金利や利息を取られる心配は少ないですし、事情に配慮してお金を貸してくれる可能性が高いです。
しかし、ただ単純に「お金に困っているから貸してほしい」と頼むだけでは貸してくれる人は少ないでしょう。
「リボ払いの金利が高くて、返済が終わらない。これぐらいの期間で月々必ず返していくから、貸してくれないか」などと具体的に頼むことが重要です。
もちろん、約束はきちんと守って返済をすることをおすすめします。
おすすめの銀行系カードローン
みずほ銀行カードローン
契約限度額 | 800万円 |
---|---|
金利 | 2.0%~14.0% |
遅延損害金 | 19.9%(実質年率) |
審査時間 | 最短即日 |
返済方法 | 残高スライド方式 |
返済期日 | 毎月10日自動引き落とし |
申込み条件 | 契約時、満20歳以上満66歳未満の方 安定した収入の見込める方 保証会社の保証を受けられる方 |
利用目的 | 投資、生活費決済、住宅・個人ローン、外国為替取引 |
担保・保証人 | 不要 |
保証会社 | 株式会社オリエント・コーポレーション |
口座開設 | 必要 |
さきほど、銀行系カードローンへの借り換えをおすすめしました。
しかし「どこの銀行を利用すればよいか分からない!」と思う方もいるでしょう。
そこで、ここではおすすめの銀行系カードローンを紹介しましょう。
ますは、みずほ銀行カードローンをおすすめします。
みずほ銀行の金利は年2.0%から14.0%と、銀行系カードローンの中でも屈指の低金利だと言えます。
また、WEBで申し込みが完結する点も大きなメリットだと言えます。
さらに、みずほマイレージクラブに加入することで、みずほ銀行やイオン銀行のATM手数料が無料になるなど、サービス面も充実しています。
リボ払いから抜け出すために、高金利の銀行系カードローンを利用しても意味がありません。
まずは、金利を抑えるためにみずほ銀行カードローンに申し込みましょう。
三井住友銀行カードローン
契約限度額 | 800万円 |
---|---|
金利 | 4.0%~14.5% |
遅延損害金 | 19.94%(実質年率) |
審査時間 | 最短即日 |
返済方法 | 残高スライド元利定額返済方式 |
返済期日 | 5日、15日、25日、末日から選択 |
申込み条件 | 申込時の年齢が満20歳以上69歳以下の方 安定した収入がある方 |
利用目的 | 自由(事業資金は対象外) |
担保・保証人 | 不要 |
三井住友銀行カードローンもおすすめできるカードローンの一つです。
三井住友銀行カードローンの大きなメリットは、三井住友銀行の口座があれば、申し込みから契約までWEBで完結する点です。
さらに、三井住友銀行であれば、カードローンの審査結果が最短翌営業日に通知されます。
「はやく借り換えたい!」と考える方は、三井住友銀行カードローンに申し込みましょう。
三井住友銀行カードローンの審査基準は厳しい?審査時間はどれくらいかかる?
自分にあった支払方法を選ぼう!
ここまで、リボ払いや、リボ払いのデメリットなどについて解説してきました。
しかし、リボ払い自体は便利な支払方法であることは間違いありません。
自分の収入状況と照らし合わせて、自分にとって最適な支払方法を選びましょう。