新型コロナウイルスの感染者数は日増しに増えており、なるべく他人との接触は避けたいですよね。
多くの人の手に渡るものと言えば紙幣や硬貨などのお金ですが、人から受け取ったお金からコロナに感染することはあるのでしょうか。
結論から言うとお金からコロナに感染する可能性は充分にあり、万全に感染対策をしたい場合は除菌(消毒)が必要です。
このページでは、お金を除菌(消毒)する方法について解説していきます。
また、お金によるコロナ感染を防ぐ方法についても紹介するので、気になる人はそちらもチェックしておきましょう!
愛知県で銀行員が感染した
2020年2月26日、愛知県江南市にある三菱UFJ銀行支店の行員が新型コロナウイルスに感染していることが分かりました。
調査によれば銀行ではなく名古屋県市内の施設で感染したとのことですが、感染症学の専門家は「ウイルスが付いた手でお札に触れば感染するリスクはある」とコメントしています。
また海外では「お札についた新型コロナウイルスは2週間以上残り続ける」との研究結果も出ており、中国の一部の銀行では感染対策としてお札の高温消毒を実施しています。
お金を除菌する方法
お金を除菌(消毒)する方法としては、以下などが挙げられます。
- アルコール消毒して乾かす
- 紙幣消毒器を使う
詳しくは次から見ていきましょう。
アルコール消毒して乾かす
お札を除菌(消毒)する一番手っ取り早い方法はアルコール消毒でしょう。
実際に千葉県市川市のとある美容室ではお金の消毒をしている旨のブログが掲載されています。
美容実では硬貨を洗浄液につけ、お札は消毒液を吹きかけてからアイロンで乾かしていました。
実際日本のお札には水に強い和紙が利用されており、水の中で引っ張るなどでもしなければ破れる心配は少ないです。
なおお札が破れたとしても、4分の1以上を紛失しなければ満額銀行で取り替えてもらえます。
家庭でお金を除菌(消毒)する際の参考にしましょう。
紙幣消毒器を使う
お店を営んでおり、現金を扱う機会が多ければ紙幣消毒器を導入するのもおすすめです。
2020年8月現在、楽天市場やAmazonなどのECサイトでも消毒器を購入することができます。
またお札を消毒する方法としては以下などが挙げられますが、お札へのダメージが一番少ないプラズマイオン方式を導入している消毒器がおすすめです。
- 紫外線方式
- 消毒剤方式
- プラズマイオン方式
お金でコロナ感染を防ぐ方法
お金によるコロナ感染を防ぐ方法としては、以下などが挙げられます。
- 手洗いを徹底する
- キャッシュレス決済を使う
- お金を使う時は手袋をつける
詳しくは次から見ていきましょう。
手洗いを徹底する
新型コロナウイルスの感染を防止する最も効果的な方法は手洗いを徹底化することです。
以下に厚生労働省が推奨する手洗いの流れをまとめました。
- ①流水で両手をよくぬらす
- ②石鹸をつけてこするように両方の手の平を洗う
- ③片方の手の平でもう片方の手の甲を洗う
- ④片方の手をもう片方の手の平に立てて指先や爪の間を洗う
- ⑤両手を揉むように指の間を洗う
- ⑥各指をもう片方の手で包むように洗う
- ⑦手首を包むように片方の手で洗う
- ⑧石鹸を流水で流す
- ⑨清潔なタオルやペーパータオルで水気をとる
なお、手を洗う際には以下の点に注意しましょう。
- 手洗いの前に腕時計や指輪など手につけるアクセサリーは外す
- 手を洗う前に爪を短く切っておく
- ハンドドライヤーはウイルスを撒く可能性があるため利用しない利用したあとのハンカチは洗濯する
しっかりと手洗いをしてコロナウイルスの感染予防をしましょう!
キャッシュレス決済を使う
お金によるコロナ感染を防ぐためには、積極的に現金以外の支払いを活用するのも効果的です。
導入数が多い代表的なキャッシュレス決済としては、以下などが挙げられます。
- 交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)
- QRコード決済(PayPayやLINE Payなど)
- カード決済(クレジットカードやデビットカードなど)
また、コロナ感染予防以外にもキャッシュレス決済には以下などのメリットがあるためおすすめです。
- 購入金額の一部がキャッシュバックされる
- ポイントが貯まる
- 利用金額をPCやスマートフォンで管理しやすくなる
- お釣りを気にする必要がない
現金派の人はこれを機会にキャッシュレス決済を利用してみてはいかがでしょうか。
お金を使う時は手袋をつける
コロナ感染を防ぐために手袋を利用するのもおすすめです。
しかし手袋を利用する際は、以下などに注意しましょう。
- 1つの手袋を複数人で使い回さない
- お金を扱う時専用の手袋を作る
そのため、通常の手袋ではなく使い捨ての手袋を利用することをおすすめします。
コロナウイルスの除菌(消毒)に利用できるもの
2020年8月時点で厚生労働省が認めるコロナウイルスの除菌(消毒)に利用できるものとしては、以下などが挙げられます。
- 熱湯
- 次亜塩素酸ナトリウム液
- 洗剤(界面活性剤)
- 次亜塩素酸水
- アルコール
利用方法や注意点については次から詳しく見ていきましょう。
80℃以上の熱湯
アルコールなどが入手困難である場合は、熱湯を利用してコロナウイルスを消毒しましょう。
80℃以上の熱湯に約10分間さらし続けることで、コロナウイルスを死滅させることができます。
熱湯に入れても変化が少ない硬貨には最適の除菌(消毒)方法と言えます。
なお、熱湯で除菌(消毒)する際は火傷に注意しましょう。
次亜塩素酸ナトリウム液
人が良く触れる物には、塩素系漂白剤から作れる次亜塩素酸ナトリウム液による除菌(消毒)が効果的です。
しかし、塩素系漂白剤をそのまま除菌(消毒)に利用すると皮膚などがダメージを受ける可能性があるため、必ず0.05%以下に薄めて利用しましょう。
以下に代表的な塩素系漂白剤から次亜塩素酸ナトリウム液を作る方法をまとめました。
製品名 | 作り方 |
---|---|
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水1Lに25mL(商品付属のキャップ1杯分)を混ぜる |
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水1Lに10mL(商品付属のキャップ0.5杯分)を混ぜる |
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水1Lに10mL(商品付属のキャップ0.5杯分)を混ぜる |
なお、次亜塩素酸ナトリウム液で除菌(消毒)をする際は、以下の点に注意しましょう。
- 塩素に過敏な人がいる場合は利用しない
- 目や皮膚に直接触れないようにする
- 飲み込んだり吸い込んだりしないようにする
- 酸性のものと混ざらないようにする
- 金属製のものに利用すると腐食する可能性がある
洗剤(界面活性剤)
一部の家庭用洗剤に含まれている界面活性剤もコロナの除菌(消毒)に利用できます。
なお、現在NITEの検証のより、以下の界面活性剤が除菌(消毒)に有効であると確認されています。
- 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
- アルキルグリコシド(0.1%以上)
- アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
- 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
- 塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
- 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
- 純石けん分(脂肪酸カリウム)(0.24%以上)
- 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)(0.22%以上)
家庭用洗剤を除菌(消毒)に利用する前に、裏の成分表を確認しておきましょう。
また、家庭用洗剤で除菌(消毒)をする際は、以下の点に注意しましょう。
- 手指には利用できない
- 飲み込んだり吸い込んだりしないようにする
- 台所洗剤は薄めて使用する必要がある
- コロナ以外のノロウイルスなどには除菌(消毒)効果が確認されていない
次亜塩素酸水
次亜塩素酸水もコロナの除菌(消毒)に利用できます。
なお次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液は全く性質が異なるものであり、次亜塩素酸ナトリウム液を水で薄めただけでは次亜塩素酸水にはならない点には注意しましょう。
次亜塩素酸水を利用した除菌(消毒)方法は以下のとおりです。
- ①除菌(消毒)したいものの表面を有効塩素濃度80ppm以上(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かした製品の場合は100ppm以上)の次亜塩素酸水で濡らす
- ②20秒以上置く
- ③清潔な布やペーパーで拭き取る
また除菌(消毒)したいものの汚れがひどい場合は、有効塩素濃度200ppm以上の次亜塩素酸水を利用しましょう。
次亜塩素酸水で除菌(消毒)をする際は、以下の点に注意しましょう。
- 目や皮膚に直接触れないようにする
- 飲み込んだり吸い込んだりしないようにする
- 酸性のものと混ざらないようにする
- 不安定な物質であるため冷暗所に保管の上、早めに使い切る
- 成分などが不明な場合は利用を控える
アルコール
濃度70%以上95%以下のエタノールを利用すれば、コロナウイルスを除菌(消毒)できます。
なお60%台のエタノールでも一定の有効性は認められいるため、濃度70%以上のエタノールが入手できない場合は代用しましょう。
また、エタノールには引火性があるため空気中に散布するのは絶対にやめてください。
お金でコロナに感染する可能性はある!気になる人は対策しよう!
このページでお金に付着した新型コロナウイルスの除菌(消毒)について解説してきました。
最初に紹介したニュースのとおり、お金からコロナに感染する可能性はあります。
気になる人は厚生労働省など信用できる情報源から正しい除菌(消毒)方法を調べておきましょう!