南都銀行カードローンの審査は甘い？厳しい？通りやすさを他社と徹底比較

奈良県に本店をおく地方銀行の南都銀行。E-PACKとキャッシュクイックという2種類のカードローンを提供しており、地元の利用者を中心に高い人気を得ています。

奈良県に在住の方は積極的に利用したいローンですが、気になるのが融資までにかかる時間です。

今すぐお金を借りたいのに、審査通過まで何週間も待たされたら申し込んだ意味がありません。

南都銀行カードローンは果たして即日融資できるのか、最短でお金を借りる方法はあるのかを分かりやすく解説していきます。

南都銀行カードローン「E-PACK」の審査に落ちる理由と通過のコツ

南都銀行カードローンの審査基準を他社と比較

南都銀行カードローンの審査は他社と比較すると甘いのでしょうか？厳しいのでしょうか？

銀行は審査基準を公表していないので正確な比較は出来ません。ただ、各金融機関の金利を比較すれば、審査難易度の違いがある程度見えてきます。

金利の高いカードローンと低いカードローンでは、同じ金額を貸しても会社の得られる利益が大きく変わります。

仮に顧客が途中で返済できなくなった場合、高金利で貸していたほうが解約のリスクは高まります。カードローン金利が低いほど完済してもらうことが前提となるため、審査は厳しくなるのです。

カードローンの審査難易度が気になる時は、他行と比べて金利が低いか高いかを基準に見ていくと良いでしょう。

南都銀行は地銀の中でも審査が厳しい

カードローン名	金利(年)
南都銀行カードローン「E-PACK」	4.0%~14.0%
横浜銀行カードローン	1.9% ～ 14.6%
ちばぎんカードローンクイックパワー＜アドバンス＞	1.7% ～ 14.8%
常陽銀行カードローン［CASHPIT（キャッシュピット）］	2.5% ～ 14.8%
北洋銀行カードローン「スーパーアルカ」	1.9% ～ 14.7%
北海道銀行カードローン「ラピッド」	1.9% ～ 14.95%
但馬銀行カードローン(口座なしタイプ)	1.9% ～ 14.5%
栃木銀行カードローン	1.9% ～ 14.5%
仙台銀行スーパーカードローン「エクセレント」	3.5% ～ 14.5%
但馬銀行カードローン(口座ありタイプ)	1.9% ～ 14.5%
群馬銀行カードローン「ナイスサポートカード」	2.8% ～ 14.5%

南都銀行カードローン「E-PACK」と、主な地方銀行カードローンの金利を比較してみました。

若干ではありますが、南都銀行カードローンの上限金利は他行と比べて低めになっています。

実際に南都銀行がどう審査を進めているか分からないのでハッキリしたことは言えませんが、平均的な審査難易度よりも厳しい傾向にあるようです。

消費者金融と比較するとかなり厳し目

カードローン名	金利(年)
南都銀行カードローン「E-PACK」	4.0%~14.0%
プロミス	4.5% ～ 17.8%
アコム	3.0% ～ 18.0%
アイフル	3.0% ～ 18.0%
SMBCモビット	3.0% ～ 18.0%
レイクALSA	4.5％～18.0％
ノーローン	4.9％～18.0％
ダイレクトワン	4.9%～20.0%

次に、南都銀行カードローン「E-PACK」と大手消費者金融カードローンの金利を比較してみます。

消費者金融の場合は上限金利が平均年18.0％なので、比較すると差が一目瞭然です。

この平均年4％の差がどれほど審査に影響しているかは、貸金業法にある借入限度額と適用金利の関係を見ると分かりやすいです。

貸金業法で定められた上限金利
借入額	法定上限金利
10万円未満	年20.0%
10万円以上100万円未満	年18.0%
100万円以上	年15.0%

貸金業法は消費者金融に適用される法律で、10万円未満を融資する場合の金利は上限年20％。100万円以上の場合は上限15％まで適用できるという内容です。

南都銀行カードローン「E-PACK」の上限金利は年14.0％ですから、10万円未満を借りる時も上限年14.0％まで金利が引き下がります。これを消費者金融に当てはめれば、「南都銀行から10万円未満借りる際の審査難易度は、消費者金融から100万円以上借りる場合とほぼ同じ」と言えます。

こう考えると、いかに南都銀行カードローンの審査が消費者金融と比較して厳しいか分かりますね。

銀行カードローンの審査は基本的に厳しい

そもそも、南都銀行などの銀行が発行しているカードローンは総じて審査が厳しくなっています。

その大きな要因は金利の低さです。

消費者金融の上限金利が平均年18％ほどなのに対し、銀行カードローンの上限金利は年14～15％ほど。低金利な分だけ審査は通りにくくなります。

また、銀行と消費者金融の業務形態の違いも審査に通りにくい要因の一つです。

消費者金融は貸金業がメイン業務なのに対し、銀行は融資以外にもさまざまな業務をおこなっています。銀行は信用第一なので、1つの事業で不祥事があると他の業務も大きく影響を受けてしまうのです。

実際、静岡県の地方銀行「スルガ銀行」は、2018年にローン不正融資が発覚した結果、預金業務・投資信託業務などにも大打撃を受けました。

暴力団や悪徳業者に間違ってローンを融資し、銀行全体にデメリットをもたらさないためにも、銀行はカードローンの審査基準を厳し目に設定しているのです。

2018年から銀行カードローンの審査が難化

2018年から銀行カードローンの審査に申込者情報と警察データベースの照合手続きが加わりました。

これは、以前より禁止されていた銀行から反社会勢力への融資を更に厳しく取り締まるための方法で、これにより銀行カードローンの審査は最短翌営業日までかかるようになりました。

暴力団に属していない、前科のない人にとっては関係ない話ですが、この改正とは別に審査基準が厳しくなっているという声も多く、今後審査を受ける際は注意が必要です。

スルガ銀行の不祥事も地銀カードローンの審査基準に影響？

スルガ銀行の不祥事が起きた大きな理由は、営業部と審査部の距離が近すぎて、営業側の要望を審査部が断りきれなかったことでした。

つまり、地方銀行のアットホームな環境が不正融資の温床になりやすいということで、全ての地方銀行が国・行政から規制をかけられる可能性も十分あったのです。

これを受けてか、地方銀行は続々とローンの過剰借入れを自主規制しています。

本来、銀行カードローンは総量規制対象外なので、借入制限は設けられていません。

【総量規制】
貸金業法で定められた、利用者の年収3分の1を超える融資を禁止する制度

しかし、2018年の金融庁の調査結果によると、全国108の銀行のうち、貸付上限額を年収3分の1、２分の１としている銀行が全体の約９割でした。

残りの１割の銀行も金融庁から借入限度額の見直しを要求されており、いずれ全ての銀行が年収に応じた借入制限を設けるようになるでしょう。

2017年以前と比較すると、年収の低い人が銀行カードローンからお金を借りるのは、より困難になったと言えます。

南都銀行カードローンの審査は本当に厳しい？見極める4つのポイント

南都銀行カードローンは、まず銀行カードローンであること、その中でも低金利ローンということを踏まえると、審査が厳しいと言えます。

ただ、南都銀行カードローンの審査が甘いか厳しいかは、金利を比較するだけで全てわかるとは限りません。

ここからは、南都銀行カードローンの本当の審査基準はどうなっているのかを調査していきましょう。

①地銀カードローンの審査と大手銀行カードローンの審査の違い

まず注目すべきは、南都銀行カードローンが地方銀行ということです。

前述の通り、金融庁の勧告によってほぼ全ての銀行カードローンが自主規制をおこなっていますが、メガバンクと地銀では規制の積極度にかなり差があります。

メガバンクは求められる信用が大きいこと、2013年にみずほ銀行が暴力団に融資をおこなっていたことをスクープされた前科があることから、自主規制に積極的に動いています。

地銀カードローンも自主規制に動いてはいますが、メガバンクと比べると少し温度差を感じます。

南都銀行がどういう動きをしているか把握し切るのは難しいですが、新聞や雑誌で言われているような急激な審査難化の可能性は低いでしょう。

②地銀カードローンは積極的に利用者を集めている

地銀カードローンは申込者の居住地域を限定しているため、利用者数がかなり限られてきます。

メガバンクはカードローンを売り上げの柱の一つとして積極展開していますが、地銀カードローンは申込者自体が少ないので、なかなか収益化できません。

仕組みを考えれば、少ない申込者を何とか取り込んで、売り上げを出すしかないのです。

そう考えると、同じ金利の地銀とメガバンクなら、地銀のほうが成約率(審査通過率)は高くなると考えられます。

③地銀は長年の利用者を優遇する傾向にある

地銀は、地域密着をうたって営業しています。

民間とは言え、その地域に長年住んでいる方を手厚くサポートするのも特色の一つなのです。

そう考えると、南都銀行の預金口座などを長年愛用している方は、普通よりも審査に通りやすい可能性があります。

④消費者金融「アコム」が保証会社になっている

南都銀行カードローンには、保証会社が以下の2社となっています。

南都ディーシーカード
アコム

ネットには、「保証会社が複数あると、その中の1社が合格の札をあげれば審査に通過できる」という情報も多いですが、おそらく申込者の属性によって保証会社は使い分けられているので、1人につく保証会社は常に1社と考えられます。

カードローンの実際の審査は保証会社が担うので、南都銀行カードローンの保証会社にアコムが付いた場合は、審査内容はアコムと同じになります。

アコムは比較的借りやすいカードローンなので、保証会社についている南都銀行カードローンも同じく借りやすい可能性はあります。

ただ、前述の通り全てのカードローンは審査の内容を公表していないので、推測でしかありません。注意してください。

「地銀カードローンの審査通過率は30％ほど」のカラクリ

地銀カードローンの審査通過率は、30%台前半と言われています。

かつて存在した新生銀行カードローン「レイク」(現在はレイクALSA)が公表していたデータを見ると、審査通過率は35%前後で推移しています。

時期(西暦)	レイクの成約率
14年4~6月	37.0%
14年7~9月	35.7%
14年10~12月	36.7%
15年1~3月	34.8%
15年4~6月	34.7%
15年7~9月	33.9%
15年10~12月	33.3%
16年1~3月	30.0%
16年4~6月	32.6%

レイクは上限金利が年18.0%と、銀行カードローンの中でも高金利でした。つまり、平均の金利が年15.0%ほどの一般的な地銀カードローンは、より審査通過率が低いと考えられます。

3人に1人しか審査に通らないと聞くと尻込みしてしまいますが、実はそこまで恐れる必要はありません。

審査落ちの多くが無職・借金経験者

カードローン審査に落ちる人は、その多くが年収0だったり、高齢過ぎたり、他にも借金を抱えたりしています。

南都銀行の公式サイトには、カードローンの4つの利用条件が記載されています。

契約時の年齢が満20歳以上、満60歳未満
安定収入がある(年金・パート収入を除く)
保証会社の保証が受けられる
南都銀行が発行するほかのローンを使っていない

南都銀行カードローンの審査に落ちる方は、そもそもこの条件を満たしていないことも多いのです。

あなたがしっかりとした安定収入を得ていれば、審査通過率が低くても融資を受けられる可能性は十分あります。

審査対策をしっかりすればそこまで難しくない

難しいと言われる地銀カードローンの審査ですが、あなたが申込条件を満たしているなら、通過はそこまで厳しくありません。

また、カードローン審査で良くみられるポイントも決まっているので、対策も比較的しやすいのです。

【カードローン審査で良く見られるポイント】

申込者の年収
信用情報
利用限度額
借入目的
他社借入
勤続年数・勤務先の規模…

ただ、いくら年収が高くてもカードローン審査を受ける際は油断禁物です。ここからは、どのように審査対策をすればよいか詳しく解説していきます。

申込者の状況別に南都銀行カードローンの審査対策方法を紹介

南都銀行カードローンの審査に通るかどうかは、自分の状況を見て判断しましょう。

正社員かフリーターか、借金があるかないかなどによって、審査対策のやり方は変わってきます。

ここからは、申込者のステータスごとにおすすめの対策方法を紹介していきます。

信用情報のクリーンな正社員なら年収・勤続年数をチェック

今まで金融機関とのトラブルがなく、雇用形態も正社員であれば、属性自体は問題ありません。

あとは、年収と勤続年数に問題がないかチェックしていきましょう。

年収は、金額よりも借入額とのバランスを厳しくチェックされます。年収が低くても毎月の返済額が1万円以下なら、問題なく利用することができます。

逆に年収が600万円くらいの方でも、400万、500万円の高額借入を希望したら審査に落ちる可能性は高いです。

借入希望額は、最大でも年収の3分の1以下に抑えることをおすすめします。

信用情報がブラックの場合はクリーンになるのを待つ

借金の返済滞納や債務整理の経験がある場合は、信用情報にキズが付いている可能性があります。

この状態だと審査に通りにくいので、注意が必要です。

信用情報は金融事故によって登録される時間が決まっており、登録期限が過ぎると事故情報は削除されます。

ブラックリスト掲載条件	CIC	JICC	KSC
61日以上延滞	5年	1年	5年
3か月以上連続延滞	5年	5年	5年
強制解約	記載なし	5年	5年
債務整理（任意整理・特定調停・個人再生）	5年	5年	5年
自己破産	7年	5年	10年
代位弁済	記載なし	5年	5年