教育ローンは、親が子供の為の学費を借入するローンのことです。
国が行っているものと銀行や信用金庫、民間の金融機関が提供しているローンがあります。
このローンは、教育関連の費用として使用することを目的としています。
高額なローンとなることもあり、金利はとても重要な要素の一つです。
教育ローンの金利やローン選びの注意点について詳しく解説していきます。
教育ローンの審査基準は甘い?厳しい?どこに申し込むと通りやすい?
低金利の教育ローンはどこ?徹底比較!
低金利の教育ローンはどの金融機関なのでしょうか。
一番低金利で借入ができると言われているのが、国が行っている教育ローンです。
高校生以下の子供がいる家庭が対象となり、進学時の入学金や学校納付金などの費用を融資してくれるものです。
一人当たりの融資額は350万円で、返済期間は15年となっています。
金利は1.71%とされていますが、世帯年収が200万円以下のシングル家庭であればより低金利が適用されます。
ただし、国が融資する条件はかなり厳しい為、万が一に備えて銀行や民間が行っている教育ローンをチェックしておく必要があります。
特に金利に関しては比較しておくことが大切です。
ろうきん教育ローンは低金利だがハードルが高い
ろうきん教育ローンは基準金利として年2.60%と低金利なのですが、実は融資に対してのハードルがとても高いことで有名です。
通常、借入希望をした段階で審査を行い一括融資が多いのですが、ろうきん教育ローンでは限度額までの融資カードを受け取り、その後自分が必要な時に引き出していく形のカードローンなのです。
好きな時に必要な分だけを借入することができる上に、低金利ということもあって人気のある教育ローンなのですが、実は団体会員もしくは生協会員以外は利用することができないのです。
その為、これに付随しない人は利用することができません。
教育ローンは固定金利と変動金利どちらがおすすめ?
教育ローンの金利では固定金利と変動金利のどちらかが適用されます。
固定金利というのはある一定期間(3年~10年程度)金利が変動することなく、一定の金利が適用されるものです。
変動金利は、その時によって金利が上下するのが特徴です。
どちらにもメリットとデメリットがあることから、どちらが良いかというのは一概に言えませんが、変動金利の方が金利が低くなった時に得することができる可能性があると言われています。
固定金利ですと高金利になった際も一定の金利が適用されるメリットもある為、選ぶ際にはどちらが自分のニーズに合っているかしっかり考えておく必要があります。
変動金利のほうがお得だか変化する可能性がある
変動金利を適用した場合、低金利になることもあるのでお得ではあるものの、高金利になることが全くないわけではありません。
その場合、必要以上の利息を支払わなくてはいけなくなってしまいます。
固定金利はある年数は金利が変動しないため、安定的に支払っていきたいと考えている人は固定金利の方がおすすめです。
情勢や経済状況などによって金利は左右されやすいので、その点もチェックして決めましょう。
国の教育ローンは固定金利が年1.71%とかなりお得!
国の教育ローンは、固定金利が年1.71%とかなりの低金利で融資が可能となっています。
しかしながら、審査の条件が他の金融機関に比べ厳しいのも事実です。
例えば、年収(家族全体)が790万円以下でなければ借入することができません。
また、勤務状況や他のローンなどの借入状況もチェックされます。
住宅ローンの返済がどうなっているのか、また滞納はないかなども確認しているようです。
それと、家族の介護費用や医療費の負担をしている人も融資対象となっています。
教育ローンは低金利を優先すべし!その理由は?
教育ローンは高額な借入になることも多い為、支払い期間が長くなる傾向があります。
その為、金利はとても重要な部分となるのです。
低金利であれば支払い年数が嵩んだとしてもさほど気になることはありませんが、これが高金利での融資となってしまうと金利だけが負担となり、いつまで経っても支払いが終わらないなんてことを招いてしまうのです。
そのような状況を避ける為にも、低金利の教育ローンを利用することが大切なのです。
同じお金を借りるならコストが低いに越したことはない
例えば、350万円を借入するとした時、金利が2.0%と3.0%でしたら2.0%の金利の方が総支払額が1.0%分変わってきます。
同じ金額を借入するのであれば、少しでもコストを抑えたいと考えるのは普通のことです。
金利のことがよく分からないという人も中にはいるかもしれませんが、借入する際の手数料を分割払いしているイメージで捉えると分かりやすいです。
教育ローンのような高額な借入となる場合には、金利はとても影響のあるものです。
少しでもコストを抑える為にも金利を重視することを忘れないようにしましょう。
教育ローンは返済期間が長いので何があるか分からない
国の教育ローンは15年以内に返済することがルールとなっています。
このように返済期間が長くなりやすいのが教育ローンの特徴なのです。
15年間という時間はとても長く、途中で病気にかかるかもしれませんし、事故に遭うことがあるかもしれません。
仕事を退職せざるを得ない状況になってしまうこともあるでしょうし、介護などの問題も出てきます。
この15年という時間の中でいつ何が起きるかは誰も分からないのです。その為、余裕を持った返済プランを計画することが大切なのです。
万が一に備えた人生設計を行うことが必要となります。
教育ローンの金利・利息を最大限お得にするコツ
教育ローンの金利を最大限お得にするコツがあれば利用したい人も多いのではないでしょうか。
そもそもそのようなコツがあるのか疑問に思う人もいるかもしれません。
例えば、シングル家庭が国の教育ローンを利用すると金利が割り引かれることがあるのです。
このようにちょっとしたコツを抑えておくだけでお得になります。詳しくは下記で説明していきましょう。
片親の家庭なら国の教育ローンがおすすめ
シングル家庭の場合、国の教育ローンの金利は1.36%です。
母子・父子どちらも同じ金利となっています。しかも、返済期間が18年となっている為、他の金融機関の教育ローンよりゆとりをもって返済することができるでしょう。
金利もかなり低金利なので、利息分の負担を軽減することができます。
シングル家庭の子供が進学できないことがないよう、国としては負担率を軽減し、進学を後押ししてくれています。
シングル家庭にとってはこれ以上ない低金利での融資となりますので、検討してみてはいかがでしょうか。
有担保型のほうが無担保型より金利は低い
民間の教育ローンには有担保型と無担保型が用意されていることがあります。
有担保型は、その名の通り保証会社の保証+不動産の抵当権が必要となります。
無担保型は保証会社の保証のみで借入ができるのです。
有担保型は担保を入れていることもあり融資限度額が高額になりますが、無担保型ですと300万円前後の融資が多いようです。
また、金利に関しても有担保型の方が低くなる傾向があります。
不動産を持っていない場合には選択することができませんが、持っている場合は有担保型を利用した方がお得です。
借入を必要最低限に抑えるのが利息節約の近道
教育ローンの限度額まで借入をしてしまうのではなく、必要な分だけを借入することが利息分の節約に繋がります。
高額を借入するとなると、返済期間が長引きやすくなります。
この期間が長ければ長いほど、利息がかかってきてしまいますので、本来の借入金額+αの支払いを要することになるのです。
その期間を短くすることで、無駄な利息を支払わずに済みます。
借入は限度額いっぱいまでではなく、必要な分のみに留めておきましょう。
繰り上げ返済を効果的に使う
返済期間が長くなればなるほど、利息分も払い続けていくことになります。
元金利方式での支払いなので、元金を減らすことが重要となってくるでしょう。
その為、繰り上げ返済を効果的に行うことはとても重要なことなのです。
まとまったお金があれば、なるべく繰り上げ返済に回していきましょう。
ボーナス時期や臨時収入があった際に、少しでも繰り上げをしておくと総支払額を減額することができます。
繰り上げ返済金額は自分たちの生活に支障がない程度にしておくことも忘れないようにしましょう。
頃合いをみて一括返済をする
教育ローンの終わりが見えてきたら、そのまま払い続けるのではなく、一括返済してしまいましょう。
毎月の利息を払う必要がなくなりますので、支払額を減額することができます。
ただし、早く支払いを終えたいからといって生活に支障が出るような返済の仕方は好ましくありません。
全額返済したとしても生活に支障が出ないと判断した際には、一括返済をしてしまいましょう。
一括返済する額は、借入金額にもよりますので一概には言えませんが、残りが30万円~50万円程度になったら一括で返済してしまった方が利息分がお得になります。
金利だけじゃない!教育ローン選びでチェックすべきポイント
ここまでは金利で教育ローンを選ぶことが大切だとお伝えしてきましたが、実はそれだけで教育ローンを選ぶと失敗してしまう可能性があります。
他にも教育ローンを選ぶ際にチェックしておくべきポイントがありますので、ご紹介していきましょう。
特に、融資までの速さは学費の納入期限などが関係してきますので、重要なチェックポイントの1つです。
また、いくら低金利で魅力的な教育ローンでも審査に通過しなければ融資してもらうことができません。
審査の難易度も重要なポイントです。
①融資までの速さ
教育ローンを選ぶ時、融資までどれぐらいの速さで行ってくれるのかもチェックしてください。
特に、入学金を納入しなければいけない期限が迫っているのに関わらず、融資してもらえないでは話になりません。
融資するタイミングやスピードなど口コミなどを参考にしてみましょう。
いくら金利が低くても融資が遅ければ支払い期日までに支払うことができません。
金利の次に大切なポイントですので、忘れずにチェックしておきましょう。
楽天銀行教育ローンは提携大学の教育費融資なら最速!
楽天銀行の教育ローンなら提携大学への融資であれば業界最速と言われています。
そもそも融資希望日の3か月前から契約ができますので、ギリギリになることもありません。
奨学金制度の併用も可能という特徴もあります。
固定金利で3.90%となっていますので、低金利という程ではありませんが、融資速度が速いことと奨学金制度のW融資が可能ということもあり人気の教育ローンです。
提携大学は約30校ですが、金利はその大学によっても異なりますので、該当大学への進学なのであれば一度確認しておくと安心です。
②審査難易度
金利が低いと審査が厳しくなる傾向があります。
これはどこの金融機関でも同様ですが、高額融資になればなるほど審査は厳しいのです。
特にクレジットカードやローンなどの返済状況などは信用情報機関に問い合わせチェックしますし、現在の職場へ在籍確認も行います。
融資して問題ない人物であるかをチェックされるのは仕方がないとは言え、審査難易度は各金融機関によって異なっているのです。
その為、審査に引っかかりそうな要素がある人は、審査が緩い場所を選ぶことも必要です。
低金利の教育ローンほど審査が厳しい傾向
国の教育ローンでは審査条件が厳しくなっているとお伝えしましたが、これは民間の金融機関でも同様です。
特に低金利で提供している場所であればある程、審査は厳しくなります。
信用情報はもちろんですが、申込条件というのは各金融機関によって異なります。
勤務年数など収入に関わることは特に返済に関わってくる為、チェックされることが多いようです。
また、他のローンの返済状況などもチェックされます。返済能力があるかどうかという点は、金利が低ければ低いほど厳しくチェックされます。
少しでも問題ありとなると審査落ちする可能性もありますので注意しましょう。
③関連サービスでトラブルを起こしていないか
教育ローン以外のカードローンなどで過去にトラブルを起こしていると審査落ちしてしまう可能性が出てきます。
特に延滞や遅延を行っていることは信用情報機関で記録されていますので、いくら隠してもバレてしまいます。
すでに利用したことがある場所での借入希望の場合は、過去のトラブルなどもポイントになってきますので、そのような場合は他の金融機関を利用するのも一つの手です。
また、複数のクレジットカードを所持していることもリスクになりうる為、使っていないカードは解約しておくことが大切です。
高額なローンを組む際には、審査がとても厳しくなる傾向があります。
その為、少しでも返済能力を疑われるような要素がある場合はそれらを取り除いておくことが大切です。
教育ローンを金利で選べばお得に利用できる!
教育ローンは長く支払いが続くローンです。
しかも高額での借入となる為、金利がとても重要になってきます。
金利が低く、融資スピードが速い教育ローンを利用するのが大切です。
また、必要以上に借入しないことも利息を軽減させる方法の一つです。
余裕ができたら、繰り上げ返済や一括返済なども取り入れていきましょう。
教育ローンは親が子供の為に借入するお金のことですが、借入することで生活に支障が出るようでしたら、奨学金と組み合わせて借入できる教育ローンもありますので検討してみてください。