唐突ですが、今、消費者金融からいくら借りていますか?
この記事に起こしくださった方は、銀行からお金を借りる方が返済は楽になるという前提で来られたのではないでしょうか。
そう、例えばこんな検索キーワードで。
「横浜銀行 おまとめ」
「横浜銀行カードローン 借り換え」
そんな人に届けるべき情報は、「横浜銀行カードローンで借り換えるとお得になりますよ~」という宣伝文句ではない!
そう筆者は判断しましてこの記事をお届けします。
横浜銀行カードローン借り換えの基本情報
そもそも借り換えというのは何を指すのでしょうか。
基本的には、借り換えは既存の借り入れ業者1社から、より低金利の業者1社に乗り換えることを指します。対して”おまとめ”は、複数業者からの借入をまとめることを指します。
少し定義の異なる2つの言葉ですが、実際には混同されて使われることも多いので、注意しましょう。
横浜銀行カードローンは借り換え・おまとめ目的で人気!
横浜銀行が公式で調べたデータ(2016年1~12月調査)によると、横浜銀行のローン資金用途は以下の通りとなっています。
横浜銀行ローンの用途 | ||
---|---|---|
1位 | 生活費等 | 29% |
2位 | 他社ローン借り換え・おまとめ | 22% |
3位 | 教育費 | 12% |
4位 | 物品購入費 | 8% |
5位 | レジャー・旅行 | 7% |
横浜銀行のカードローンは低金利ということもあり、借入・おまとめに非常に向いています。
そのため、それを目的に利用する方も多くなっています。
横浜銀行カードローンで借り換えると本当にお得になるの?
横浜銀行のローンは、以下のような複数種があります。
- カードローン
- フリーローン
- マイカーローン
- ライフサポートローン
- 住宅ローン
- リフォームローン
- ビジネスローン
この中でも多様な目的で利用できるのが、「横浜銀行カードローン」と「横浜銀行フリーローン」の2つ。
それぞれの細かい違いについてはこちらの記事で解説済みです。
→横浜銀行のカードローンとフリーローンの違い
(読み終わったらバックボタンで帰ってきてくださいね)
ここではまず、借り換えを目的として利用する場合どっちがいいのかというところから説明していきます。
その後で実際にシミュレーションしてみてお得になるのかを解説します。
なぜフリーローンの方が借り換えに適しているか
さっき書いておいたフリーローンとカードローンの違いの解説記事を、まだお読みいただかずにここまで読んでくださった方のために説明します(※すでに読んでくださった人は次の見出しまで飛んでしまって大丈夫です)。
フリーローンは証書貸付という貸付方法で、要は一括でお金を振り込んでくれます。
カードローンはカードを使ってATMから引き出すイメージですね。
そして、契約時にしっかり金利や返済期間をしっかり定めた契約書を交わします。
この過程が、「これからきちんと返済をしていくぞ」という決意を固めるために大事なのです。
本当にお得になるのかシミュレーションしてみた
それでは本番!
横浜銀行フリーローンを使うとお得になるのかシミュレーションしてみましょう。
今回の試算をするに当たっての設定条件は以下の通り。
- 消費者金融2社とクレジットカード1社からキャッシングしている。
- 3社全て50万円ずつ借りており合計150万円
- 全て年率18%の金利とする
- 3社とも毎月1万5,000円ずつ、合計4万5,000円の返済をしている。
- このペースを守っていれば3年半で完済できる。(でも、キツい)
この設定で計算すると1社あたりの総支払い額は694,050円。
なんと約20万円多く返さないといけなくなるのです。怖い。
しかもそれが3社分ですから150万円完済するには210万円払うことになりますね。超怖い。
これを横浜銀行カードローンでお借入限度額100万円超200万円以下で150万円融資してもらって借り換えた場合どうなるか。
まず150万円のお借入限度額に対する金利が11.8%になります。
もし同じように3年半で完済したい場合には月々の返済額がいくらになるか。
結果は、約4万円。
5,000円安くなりました。
1ヶ月単位で見ると何かあまりお得感がありませんが、累計の利息額は380,464円。
最終的な総支払額は1,880,464円。約22万円もお得になりました。
1ヶ月分のお給料丸々分ぐらいお得になるというのは大きいですね。
ちなみに、最終的な総支払額は一緒でも良いから毎月の返済額を減らしたいという人向けの計算もしてみました。
結果、月々の支払額を2万8,000円まで落として、6年かけて完済という余裕あるプランに出来ました。
ただ、逆を言えばそれ以上の時間をかけると借り換えたところでお得にはならないということですね。
7年かけて返済しようとすると、総支払額は消費者金融で借りていた時より増えるので要注意(月々の返済額は2万6,000円まで落とせるわけですが)。
余談・クレジットカードの分割払いも借り換えしよう
借り換えの計算をする時に案外忘れてしまうのがクレジットカードの分割払い。
分割払いの手数料という名の金利が発生していることを忘れてしまうのです。
クレジットカードの超大手JCBが公開している実質年率は7.92~18.00%。
横浜銀行フリーローンよりも確実に高いのがお分かりいただけると思います。
筆者がたまたま持っていた三井住友銀行VISAカードは12~14.75%。
もしあなたの横浜銀行での融資額が100万円以下なら15回払い以上のもの。
100万円以上なら全ての分割払いが、おまとめローンを利用して一括返済した方が安いです(クレジットカード会社によって多少差があると思います)。
テレビやパソコンや冷蔵庫、最近ではスマートフォンなんかも長めの分割払いに設定している人多いですよね。
これらも是非一緒にまとめてもらった方がお得になるでしょう。
まとめ
- 同じ期間での返済計画なら、月々の返済額も総支払額も減らせる
- 総支払額が同じでも良いなら、返済計画に倍近い余裕が生まれる
- 総支払額を取るか、計画の余裕を取るか、事前に明確に決定しておく
この3点さえ忘れなければ借り換えることでお得に返済出来ることは可能です。
金利が下がればどんな条件下でもお得になると思い込むのは危険。
このことだけは絶対に念頭に置いたまま借り換え計画立ててくださいね。
それではまた。
■この記事を書いた研究会メンバー
NAME:たぐち
ひとこと:金利なんて恐ろしいシステム考えた人は、果たして天国に行けるのだろうかと考えながら書きました。