「友達と旅行に行くことになった」「どうしても欲しいゲームがある」未成年者でもお金が欲しくなる状況はありますよね。
手っ取り早くお金を得る手段と言えばカードローンでの借入ですが、未成年者はカードローンの審査に通るのでしょうか。
結論から言うとほぼ無理です。
唯一ろうきんのカードローンであれば未成年者でも審査に通る可能性はありますが、正社員並の安定収入や長い勤続年数が必要になるなど、審査のハードルは高いです。
しかし、カードローン以外であれば未成年者でもお金を借りる方法はあります。
このページでは未成年者がお金を借りる方法などを詳しく解説していきます。
原則カードローン審査に未成年は通らない!
最初に説明した通り、未成年者である限りカードローン会社の審査には通らないと考えた方が良いでしょう。
以下に代表的なカードローンであるアコム・プロミス・アイフルの利用者条件をまとめました。
アコム | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
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アイフル | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
プロミス | 年齢満18歳以上、74歳以下のご本人に安定した収入のある方※ |
(各ホームページより引用)
※お申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。
※高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。
※収入が年金のみの方はお申込いただけません。
未成年者の方はカードローン以外でお金を借りる方法を探しましょう!
カードローン会社が未成年者を審査に通さない理由
カードローン会社が未成年者を審査に通さない理由としては、以下の2点が挙げられます。
- 返済能力が低いため
- 親(親権者)が自由にカードローン契約を取り消せるため
まず未成年者は学生であることが多く、働く時間を捻出できないケースがほとんどです。
働ける時間が短いということは、お金の返済能力が低いということであり、カードローン会社は未成年者に融資をしても返済して貰える見込みが薄いと判断します。
またカードローン会社が未成年者を審査に通さない最大の理由は、法律に基づいて親がカードローン契約を取り消せるためです。
民法第5条は未成年者の契約について、以下の通りに定めています。
- 未成年者が法律行為(契約)をする際は法定代理人(親)の同意が必要
- 親の同意のない契約は取り消すことができる
カードローン会社が未成年者に融資をおこなったとしても、親がカードローン契約を取り消してしまえば大損することになります。
以上よりカードローン会社は未成年者を審査に通さないのです。
年齢をごまかすと全額返済が求められる!
「未成年が審査に通らないなら年齢をごまかせば良い」と考える方もいるかもしれません。
しかしカードローンの審査では本人確認書類の提出が必須であり、年齢をごまかすのは不可能です。
仮に兄弟や先輩などの本人確認書類を利用してカードローンを契約した場合は、悪質な虚偽申告があったと判断され、審査に通っても強制解約や一括返済が求められます。
カードローンの強制解約や一括返済は信用情報に傷が残る行為であり、今後の人生に大きな影響を及ぼします。
年齢をごまかしてカードローンの審査を申し込むのは絶対にやめましょう!
未成年がカードローン以外でお金を得る方法
最初に説明した通り未成年者でもお金を借りる方法はありますが、ほとんどの場合は利息を付けて返済をする必要があるため、お金を借りる以外の方法も検討することをおすすめします。
未成年者カードローン以外でお金を得る方法としては以下などが挙げられます。
- バイト先で給料の前借りをする
- 不用品を売る
詳しくは次から見ていきましょう。
バイト先で給料の前借りをする
現在アルバイトをしている場合は、バイト先へ給料の前借りができないか交渉してみましょう。
例えば以下などの場合は労働基準法に基づいて、給料の前借りを請求することができます。
- 出産する場合
- 病気になった場合
- 被災した場合
また上記のケースに該当しない場合でも、勤務先によっては独自の前借り制度を実施しています。
まずは正社員やバイト先の先輩の給料の前借りを相談しましょう!
不用品を売る
未成年者であれば、不用品を売ってお金を調達するのもおすすめです。
特にメルカリやヤフオクなど個人間取引であれば、手軽に色んなものを売ることができます。
漫画やゲームはもちろんトイレットペーパーの芯や空のペットボトルでも、工作のために買う人がいます。
まずは家族と相談して不用品を見つけることから始めましょう!
未成年が通常のカードローン以外でお金を借りる方法
未成年が通常のカードローン以外でお金を借りる方法としては、以下などが挙げられます。
- 友人や親からお金を借りる
- ろうきんカードローンを利用する
- クレジットカードでキャッシングする
- ゆうちょの貯金担保貸付を利用する
- 学生ローンを利用する
- 奨学金を借りる
詳しくは次から見ていきましょう。
友人や親からお金を借りる
お金を借りた際は利息を付けて返済をするのが基本です。
そこに例外があるとすれば、親や友人からお金を借りた時でしょう。
そのためまずは親や友人にお金を借りられないか、相談をすることをおすすめします。
なお以下などを伝えると、お金が借りやすくなるでしょう。
- いつまでに返すか
- 何に使うか
- お金を借りなければどうしようもないこと
親や友人であっても、返済が遅れたり借金の踏み倒しをすると、信頼関係にひびが入ります。
親しい間柄でも必ず約束を守ってお金を返しましょう!
ろうきんカードローンを利用する
未成年者が利用できる唯一のカードローンがろうきんカードローンです。
ろうきんカードローンとは、労働組合が提供しているカードローンで以下の条件を満たしていれば未成年者でも審査に通る可能性があります。
- 安定した収入を得ている
- 去年の年収が150万円を超えている
- 同じ勤務先で1年以上働いている
なおろうきんカードローンの金利は10%未満と低くはありますが、利用には親の同意が必要になり、申し込みから融資まで2週間はかかります。
早くお金を借りたい場合は違う方法を検討することをおすすめします。
クレジットカードでキャッシングする
現在利用しているクレジットカードにキャッシング枠が設定されていれば、ATMから原則24時間お金を借りることができます。
しかしクレジットカードのキャッシングの金利は年15%程度と決して低くはありません。
未成年者でもスピーディーに融資が受けられる借入方法ですが、くれぐれも借り過ぎには注意しましょう。
ゆうちょの貯金担保貸付を利用する
現在ゆうちょ銀行を利用している場合は、貯金担保自動貸付制度を利用するのもおすすめです。
貯金担保貸付制度とは通常貯金の残高が不足した場合、自動的に不足分を借りられる制度のことで未成年でも利用が可能です、
なお貸付金額の上限は預金額の90%であるため、預入金額はよく確認しておきましょう。
学生ローンを利用する
現在学生である場合は学生ローンを利用すると良いでしょう。
学生ローンの融資限度額は10~50万円程度と少額ではありますが、一部の会社であれば未成年でも利用が可能です。
ただし高校生は利用できず、中小起業が運営しているケースが多いため、ローン使い勝手は悪いです。
学生ローンを利用する際借入・返済方法をよく確認しておきましょう。
奨学金を借りる
お金を借りる目的が学費であれば、奨学金制度を利用するのもおすすめです。
奨学金の金利は最高でも0.33%であり、返済金額が膨らむことはほぼないと言えるでしょう。
ただし奨学金制度を利用するためには、4月に申し込む必要があり実際に受け取れるのは7月です。
また、親族の保証人が必要になるなど審査のハードルは決して低くありません。
奨学金制度を利用する際は要綱をよく確認しておきましょう!
未成年者がお金を借りる場合は親の同意が必要!
ここまで未成年者がお金を借りられる方法について解説してきました。
しかしこのページで解説してきた方法は全て親の同意が必要になるため、秘密でお金を借りることはできません。
また同意書を偽造する行為は犯罪であり、後に親が訴えられる可能性もあります。
未成年者が親に秘密でお金を借りる方法はないと考えておいた方が良いでしょう。
未成年者が利用してはいけない借入方法
未成年者はもちろん成人した後でも利用がおすすめできない借入方法としては、以下などが挙げられます。
- 個人融資
- ヤミ金
- クレジットカードの現金化
詳しくは次から見ていきましょう。
犯罪に巻き込まれる個人融資
昨今ではSNSを中心に個人間融資が積極的におこなわれています。
TwitterやInstagramなどで、♯未成年 ♯お金 借りたいなどで検索すると個人融資をおこなっている業者が数多くいることが分かります。
しかし個人融資の業者は犯罪組織と関係があるケースも多く、「貸してやるから麻薬取引や詐欺の手伝いをしろ」と強制される可能性があります。
甘い言葉で誘っていても、個人融資を利用するのは絶対に止めましょう!
法外な高金利を取られるヤミ金
街中の電柱やSNSでは「未成年でも融資可能!」「審査なし!」などと金融業者が広告を出しています。
しかしそういった文句で集客をしている業者は十中八九ヤミ金業者であり、法外な利息を取られる可能性が高いです。
またヤミ金業者はプライバシーを無視した取り立てをおこなうこともあり、生活に大きな悪影響を及ぼします。
ヤミ金の利用は絶対に避けましょう!
契約違反になるクレジットカードの現金化
クレジットカードのキャッシングと混同している人も多いのですが、クレジットカードの現金化は契約違反であり、おすすめできる借入方法ではありません。
具体的には以下などの行為が現金化と判断されます。
- 現金化を目的にクレカで購入したチケットを売った
- 業者の指示の元クレカでキャッシュバック付き製品を購入した
クレジットカードの現金化が発覚すると、強制解約の後信用情報に傷が残ります。
信用情報に傷を受けると、物件が借りられない・携帯電話を契約できないなどのデメリットがあります。
クレジットカードの現金化は絶対に避けましょう!
未成年はカードローン審査に通らない!成年してからカードローンを利用しよう!
このページでは未成年者がお金を借りる方法などについて解説してきました。
今回の内容をまとめると以下の通りになります。
- 原則カードローンの審査に未成年者は通らない
- 未成年者はお金を借りる前に給料の前借りなどを検討しよう!
- ろうきんカードローンであれば未成年者でも利用できる可能性がある
- 未成年者がお金を借りるためには親の同意が必要
- 個人融資やヤミ金の利用は絶対にNG
カードローンは無利息期間など便利なサービスが魅力的です。
未成年者は現在利用できる不便な借入方法を使うよりも、成年を待ってカードローンを利用しましょう!