大学や専門学校に通うようになると、今までよりも生活範囲が広がってお金が必要になる機会も増えてきます。
特に家賃や税金など、どうしても現金を用意しなければならないという場面に直面する可能性もゼロではありません。
いざ必要になってから慌てないためにも、クレジットカードの学生キャッシングについて知識を深めておきましょう。
学生でもキャッシングを利用できる?
学生であっても、クレジットカードのキャッシング機能を利用してお金を借りることができます。
予めクレジットカードにキャッシング枠を付けておけば、その枠の範囲内であれば、銀行やコンビニに設置されたATMやCDから現金を引き出すことができるのです。
キャッシング枠設定の申し込みは、クレジットカードの発行申し込み時に行うことができます。また、手元にカードが届いてから改めて申し込むことも可能です。
キャッシングはいざというときに手元にお金を用意することができる便利な機能ですが、高い利息が発生するため利用頻度には注意する必要があります。
後になって返せなくなってしまったという事態に陥らないためにも、計画的に利用することが重要です。
多くの金融機関が学生OK!ただし未成年の利用はNG
多くの金融機関がクレジットカードサービスを行っていますが、そのほとんどで学生の利用が許されています。
学生専用のカードサービスを提供しているところも多く、大学生や専門学校に入学するのを機にクレジットカードを持ち始めるという人も多いです。
ここで注意したいのは未成年の場合。18歳、19歳の未成年者は消費者金融や銀行カードローンでお金を借りることができません。
これは社会人として就職していても同じです。
ただし親の同意があればクレジットカードを持つことはでき、その際に付与したキャッシングの利用は可能となります。
学生のキャッシング審査では年収=バイト代
クレジットカードにキャッシング枠を付与する場合、その人の収入が調査されることになります。
学生の場合はアルバイト収入がこの調査の対象になります。
そもそも、キャッシングは貸金業法の「総量規制」の対象になっています。
これによって借り入れは年収の3分の1まで、と決まっているのです。
こう聞くと構えてしまいますが、学生の場合社会人ほど厳しい審査は行われないため、そこまで高い収入は必要ありません。
低収入であってもしっかりとアルバイト収入があればキャッシング枠の付与は難しくないのです。
親からの仕送りは収入とみなされない
キャッシング枠を付与するためには、自分自身の収入が必要不可欠となります。
クレジットカード自体は収入がゼロでも作れる場合が多いですが、キャッシング枠はそうはいきません。
アルバイトをしていないと審査に通ることはできないので注意しましょう。
アルバイトをしていても、短期や単発のものは定期的な収入とは認められず、審査に通らない可能性があります。
また、親からの仕送りも収入とは認められないので注意が必要です。
学生のキャッシング審査では収入を厳しくみられない?
キャッシング枠を付与するためには、自分自身の収入が必要不可欠となります。
クレジットカード自体は収入がゼロでも作れる場合が多いですが、キャッシング枠はそうはいきません。
アルバイトをしていないと審査に通ることはできないので注意しましょう。
また、親からの仕送りも収入とは認められないので注意が必要です。
学生はステータスが低く「経済的に弱い」と見なされる
学校に通いながら仕事もこなしてバリバリ稼いでいる、という人は稀でしょう。
収入があったとしてもアルバイト収入が中心となる学生は「経済的に弱い」と見なされ、キャッシング限度額は低くなります。
アルバイトは正社員に比べると先行きが不安定で、収入も低いからです。
総量規制ルールによって年収の3分の1まで借りることができるとなっていますが、実際に借りられるのはそれよりも少なくなる可能性が高いと言えるでしょう。
返済が滞っても親に肩代わりしてもらうことを前提にしている
カード会社が、学生にキャッシング枠の利用を認めているのは、万が一返済が滞ったとしても親に肩代わりしてもらう、ということを前提にしているからです。
本人が二十歳を超えていても、学生ならカード申し込みに親の同意が必要、という場合もあります。
ただし、これは親が契約の保証人になったということではないので、あくまで返済義務は契約した本人にあります。
親が返済を拒否すれば自分の信用情報に傷がつくことになるので注意しましょう。
学生のキャッシング審査ではバイト先に在籍確認の電話が来る
クレジットカードやキャッシング枠の申し込みを行うと、実際に審査が完了する前に「在籍確認」が行われることがあります。
これはアルバイト先にカード会社から連絡がきて、実際にその人が働いているかどうか確認するために行われます。
実際は働いていないのに嘘を吐いても、分かってしまうと言うことです。
在籍確認では本人が電話口に出る必要はなく、在籍が確認できればそれで終わりです。
心配な場合はアルバイト先に在籍確認があるかもしれないと連絡しておき、対応してもらえるようにしておきましょう。
派遣バイトの場合は派遣元のほうに電話がかかってくる
現在は派遣も多様化しており、学生のうちから派遣で働いていたり、派遣バイトサービスを利用している人も多くなっています。
派遣で働いている人がクレジットカードの申請を行った場合、派遣先ではなく派遣元の企業に在籍確認が行われます。
派遣会社には数多くの社員が登録しており、個人情報保護の観点から在籍確認を拒否するというケースもあります。
それが審査に影響を与えることもあるので、覚えておきましょう。
学校・内定先に電話をかけることはない
学生クレジットカードであっても、学校に在籍確認がなされることはまずありません。
入学を機にクレジットカードを作るという学生が多く、いちいち在籍確認を行っていては学校の業務に支障が出てしまう可能性があるからです。
また、内定先に在籍確認が行われることも滅多にありません。
内定が出た段階で勤務予定の会社を記載して申し込むことは可能ですが、まだ実際に働いている訳ではないからです。
ただし絶対に行われない訳ではないので、注意しておきましょう。
学生がキャッシング審査を受ける時の注意点
継続してアルバイトをしていたとしても、その収入が少なすぎると審査に落ちてしまう可能性があります。
特に一人暮らしをしていて、仕送りも少なく、収入も低いとなると要注意。
安定した返済が見込めないということで審査に通りにくくなってしまうのです。
また、一人暮らしをしているものの、住民票を実家から移していなかったという場合も審査に落ちることがあります。
本人確認のために提出した書類と現住所が違う場合「本人確認ができない」と判断されるからです。
バイト歴数か月でも「年収0円」と記入してはダメ
キャッシング審査では、勤続年数も重要な要素になります。
一か所で長く働いていればそれだけ辞めにくく、安定した収入が見込めるからです。
まだバイトを始めて数ヶ月だと、年収欄をどう書けばいいか困ってしまうものですが、まだ一年経っていないからと「年収0円」と書いてはいけません。
これだと働いていないのと同じことになってしまうので、審査に通れなくなってしまいます。
アルバイト歴が1年未満の場合は「月収×12ヵ月」を年収として記載しましょう。
一人暮らしよりも実家暮らしの学生が審査で有利
学生クレジットカードのキャッシング審査において、実家暮らしか一人暮らしかというのは非常に重要なポイントになります。
結論から言うと、実家暮らしの方が審査ははるかに通りやすいです。
実家で親と同居しているなら、家賃や水道光熱費といった生活費はほとんど親が負担しているため、アルバイト代を自由に使うことができ、それだけ返済が安定すると判断できるからです。
一方で一人暮らしの場合、こうした固定費を自分で負担しなければならない上、思わぬ出費が発生することもあり、返済が滞る可能性が高いと判断されてしまうのです。
収入が十分ある学生でも融資額は50万円以下が相場
一般的に、学生のキャッシング利用限度額は低く設定されていることが多いです。
バリバリ働いて、社会人と変わらない額を稼いでいるという場合でもこれは変わりません。
学生は収入が少なく安定性もないため、安定して返済する能力、すなわち信用力が低いと評価されるからです。
この信用力に対する判断は、キャッシングだけではなく学生ローンにも影響します。
総量規制という法律の規制と、学生破産者を出さないためという理由から、学生への融資は各社50万円が限度相場となっています。
クレジットカードのキャッシング枠は学生も利用できる!
クレジットカードにキャッシング機能が付与されていれば、学生であってもキャッシングを利用することができます。
キャッシング機能を利用して借りたお金は、銀行口座からの引き落としで返済するのが一般的です。
また、返済期日までにお金を用意できたのなら、繰り上げ返済をするのがおすすめです。
キャッシングはいわば借金なので、早く返せばそれだけ利息が減り、最終的に支払うお金が小さくなります。
とはいえ、それで生活が苦しくなっては本末転倒なので、計画的に返済していきましょう。
楽天カードやオリコカードは未成年のキャッシング不可
クレジットカードの機能は各カード会社やカードの種類によっても異なります。
そのため、学生でキャッシング機能の利用を考えているのなら、学生にキャッシング枠の付与を行っているクレジットカードを探す必要があります。
例えば楽天カードは18歳以上で申し込むことができるものの、学生・未成年へのキャッシング枠付与は行っていません。
オリコカードも同様でクレジットカードは申し込めるものの、キャッシング利用はできません。
未成年の学生は親の同意が必要
18歳、19歳の未成年者がクレジットカードの発行を申請する場合は、親の同意が必要になります。
民法では、未成年者は法定代理人(一般的には父や母)の同意がなければ、単独で契約を結ぶことができないと定められているからです。
裏を返せば、親の同意を得ることができればクレジットカードを持つことができ、キャッシング機能を付与すればそれを利用することができます。
限度額は低いですが、未成年にとっては数少ないお金を借りる手段となります。
キャッシング利用できるおすすめ学生カード4選
学生であっても、クレジットカードにキャッシング枠を付ければ咄嗟にお金が必要になった時に便利です。
ただしキャッシング枠を付けるとカード審査が厳しくなるので、その点には注意が必要となります。
クレジットカードを選ぶ際は、キャッシング利用の不可や限度額だけではなく、返済方法や利率など返済するときのことも考えて、十分注意して選びましょう。
また、ポイント還元率やその他のサービスなどクレジットカードが持っている機能にも気を配ることが大切です。
審査の甘い・緩いキャッシング会社ランキング!極甘審査・即日融資可能な消費者金融を厳選
学生専用ライフカード
年会費 | 在学中無料 |
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利用枠 | 0~10万円 |
利率(実質年率) | 15.0% |
返済遅延金 | 年20.0% |
学生専用ライフカードは、充実した海外旅行保険を売りにしているカードです。
在学中に海外旅行を考えている人に向いているクレジットカードと言えるでしょう。
保険は自動付帯で最大2,000万円。海外旅行で最も可能性が高い怪我や病気の治療費も200万円が補償されます。
また、海外でのカード払いの5%がキャッシュバックされるという特典も目玉です。
三井住友VISAクラシックカード(学生)
年会費 | 在学中無料 |
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利用枠 | 0~5万円 |
利率(実質年率) | 18.0% |
返済遅延金 | 年20.0% |
返済期間・回数 | 最長1年1ヵ月・13回 |
三井住友VISAクラシックカード(学生)は、三井住友ブランドが提供する学生向けカードです。
総利用枠が10~30万円と低い設定になっているので、つい使い過ぎてしまったという事態も防ぐことができます。
三井住友ブランドはサポート体制がしっかりしているため不正使用などにも強く、ファーストカードとしても最適でしょう。
JCB CARD EXTAGE(エクステージ)
年会費 | 在学中無料 |
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利用枠 | 0~50万円 |
利率(実質年率) | 15.0%~18.0% |
遅延損害金 | 年20.0% |
JCB CARD EXTAGE(エクステージ)は、18~29歳以下限定の年会費無料カードです。
ポイントの貯まりやすさが魅力で、JCB ORIGNAL SERIESパートナーに参加している店舗を利用すると、最大で10倍のポイントを得ることができます。
入会後3ヶ月はポイント3倍、海外での利用分はポイント2倍なども注目したいポイントです。
海外旅行関連も魅力で、海外でも手厚いサポートを受けることができます。
キャッシング限度額が他と比べて高いのも特徴です。
JALカードnavi
年会費 | 在学中無料 |
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利用枠 | 0~3万円 |
利率(実質年率) | 27.80% |
遅延損害金 | 年21.9% |
JALカード naviはJALカードの中では珍しい年会費無料のカードです。
18~30歳未満の学生が利用できます。マイル特典が多く、飛行機に乗るのはもちろんのこと、買い物や獲得マイル数、語学検定合格などでもマイルを獲得することができます。
また、通常であれば3年のマイル有効期限も、在学中は無期限に。
在学中にたくさん旅行に行きたいという人に向いているカードです。
学生でもキャッシング利用は可能!ポイントを事前におさえておこう
学生であっても、クレジットカードのキャッシング機能を利用することができます。
いざというとき現金を手元に用意できる手段があるのは便利です。
ただし、キャッシング機能を利用するためには自分がアルバイトをして定期的な収入を得ていることが必須条件となります。
親からの仕送りはこれに含まれないので注意しておきましょう。
また、バイト先に在籍確認の電話がくることがあるので、事前にバイト先に伝えておくといいでしょう。
学生は信用力が低くキャッシング限度額も低く抑えられていることがほとんどです。
ただし少額だからと侮っていると、利息の支払いに苦労することになります。
クレジットカードやキャッシングについての理解を深め、計画的に利用することが大切です。