似たようなサービスかもしれませんが、フリーローンとカードローンには違いがあります。
フリーローンは借りられる回数が限定的ですし、借りるまでの難易度は高くなっています。
一方でカードローンは、審査を通過しやすく、借りられる回数が複数用意されているため、使い方を後から考えても大丈夫なのです。
ここではフリーローンとカードローンの違いについて説明します。また、フリーローンが向いている用途についても説明しましょう。
フリーローンの審査基準を徹底比較!金利が高いほど審査に通りやすい
フリーローンとカードローンはどちらも個人向けローンサービス
フリーローンとカードローンはどちらも個人向けのサービスとして提供されており、会社向けの融資をしては作られていません。
双方とも用途は自由に設定されていて、禁止事項に引っかかっていなければ自由に利用しても大丈夫です。
銀行はフリーローンとカードローンの両方を提供して、多くのユーザーに融資を実施しています。
両方を用意している背景には、用途がフリーローンとカードローンで異なっているからです。
別々の用途で利用する傾向が多いため、どうしても銀行はフリーローンとカードローンの両方を準備しなければならないのです。
個人向けのサービスとして提供されているものの、フリーローンとカードローンには明確な違いも多数ありますので、しっかりと比較してサービスを理解しなければなりません。
投資目的・事業資金以外の利用は原則自由
フリーローンとカードローンは、両方とも投資目的と事業資金として利用できない設定としています。
また、他人に融資するために利用する場合も使えません。
ただ、禁止されている項目はそこまで多くないので、多くの用途に利用できるメリットがあります。
2つのローンは、自分で使い方を考えて利用できるという良さがあります。
どのような目的で利用するかは審査で確認されるものの、場合によっては後から考えても大丈夫なのです。
とにかくまずはフリーローンやカードローンの契約を絶対に取るようにして、確実に借りられる媒体を作りだすといいでしょう。
申込の流れや審査での提出書類もほぼ同じ
申込の流れは基本的にフリーローンとカードローンは同じです。
フリーローンもカードローンも銀行の窓口、更にはインターネットによる申し込みが可能です。
そして申込み後は審査によって色々な情報を調べられるほか、必要な書類を提出しなければなりません。
書類などの提出により、問題がなければ審査を通過してお金を借りられます。
また、提出する書類も大体同じです。基本的には身分証明書を出して、個人の情報が正しいと示すだけで問題はありません。
収入に問題があったり、収入面の確認が必要と判断されれば収入証明書も必要ですが、それ以外に必要な書類は基本的にありません。
つまり2つのローンは同じ書類を準備しておけば、両方とも契約できる可能性があるのです。
フリーローンとカードローンの5つの違い
ここからはフリーローンとカードローンの違いについて説明します。
同じような審査や申込み方法、そして自由に利用できるという部分を持っていますが、実は5つの違いが生じています。
違いについてしっかりと理解して、フリーローンとカードローンを分けて考えるといいでしょう。
特に気を付けたいのは借入回数です。
フリーローンは借りられる回数が原則として1回だけに設定されているため、最初の利用で全ての融資額が支給されます。
一方でカードローンは複数回に分けてもいいですし、融資額も調整できます。
この違いは利用する目的によってはかなり影響が及びますので、しっかりと違いを理解して融資を受けましょう。
①フリーローンのほうが審査に通りにくい傾向
カードローンは消費者金融が提供しているほか、信販系に近い会社も提供しているため、審査基準がバラバラに設定されています。
銀行のカードローンは審査基準が厳しいものの、消費者金融の場合は貸すという部分に重点を置いているため、審査基準が甘めに設定される場合が多いのです。
一方でフリーローンというのは、審査基準がかなり厳しく設定されます。
厳格に利用目的等の確認を実施しているほか、高い限度額での融資が多くなるため、厳しい審査を実施します。
その結果、カードローンの審査を通過できる人が、フリーローンの審査に落とされるというケースが多くなっています。
②フリーローンのほうが金利は低い傾向
カードローンの金利はかなり広範囲に広がっていますが、基本的に金利は高めに設定されています。消費者金融は最大で18%としていますし、銀行の場合も15%弱程度の金利をベースとしてサービスを提供しています。
金利は利息制限法を守るように設定されているものの、基本的に高い金利が設定されるカードローンでは利息を多くとられる傾向があるのです。
一方でフリーローンの場合、金利は低く設定されています。
高い金利で提供しているフリーローンでも13%程度で利用できる傾向があるため、多くの場合はカードローンよりも利息の支払いが減らせます。
中には10%未満の金利が設定されるフリーローンもあるので、返済する利息を大幅に抑えられるメリットがあります。
金利の違いは返済にも影響するため、できる限り利息の確認はしっかり進めておきましょう。
③フリーローンの借入回数は最初の1回だけ
カードローンは借入回数が自由に設定されているほか、借入のタイミングも含めて自由に決めて問題ありません。
つまりカードローンと契約した場合は、基本的に借入回数を自分で考えて設定してもいいと考えていいのです。
一方でフリーローンは、借入回数が1回だけに制限されています。つまり契約した時点で全ての金額が融資されてしまいます。
何度かに分けてフリーローンを利用したいと考えていた人は、融資の方法が異なるためにその考えを捨てて、必要最小限の金額だけを借りるように調整しておきましょう。
④フリーローンのほうが借入目的をしっかり見られる
カードローンの利用目的はそこまで重視されていません。
目的によって審査に落とされる場合は一応ありますが、審査の段階で重要視される項目でもないため、目的が決まっていない場合は生活費などとしておけば問題なく審査を通過できるケースがあります。
一方でフリーローンの場合、借入目的はしっかりと聞かれます。目的をしっかり説明できない場合は審査に落とされてしまいます。
また、目的に問題があると判断される場合も審査に落とされます。
つまりフリーローンの審査を通過したいのであれば、絶対にローンの目的を納得してもらえるように説明しなければなりません。
目的をしっかり説明しなければならない点で、フリーローンの審査基準はやや厳しくなっています。
⑤フリーローンを提供しているのは原則全て銀行
カードローンは銀行のほかに消費者金融が多く提供している商品で、多くの会社が採用している方法となりました。
カードローン形式の方が消費者金融は楽に融資を実施できると考えているほか、数多くの場所で融資が受けられるという部分でメリットを与えているのです。
一方でフリーローンの場合、銀行以外の会社が提供するケースはほとんどありません。
一応消費者金融の中にフリーローンを提供している会社もありますが、フリーローンよりもカードローンを使わせたいと考えており、あまり積極的に宣伝をしていません。
基本的にはフリーローンを提供する会社は銀行が主体だと考えてください。
フリーローンとカードローンはどちらがおすすめ?ケース別に比較
カードローンとフリーローンは、用途によっておすすめできる場面が変わってきます。
どうしても用途でどちらのローンと契約したほうがいいのかわからない場合は、これから紹介するケースを確認して、どの融資を受けたほうがいいのか考えておきましょう。
なお、用途の中には絶対にフリーローン、もしくはカードローンを利用したほうがいい場合もあります。
よく考えて融資の方法を検討するようにしましょう。
できるだけ楽に返済したい方はフリーローンがおすすめ
返済を楽にしたいと考えているならフリーローンの方がいいでしょう。
フリーローンの場合、口座引き落としによって返済できる方法を準備しているため、簡単に返済できる傾向があります。
一方でカードローンの場合、返済方法が複雑に設定されている傾向があります。
中にはATM返済しか用意していない場合もあるため、返済手続きが必要となる場合があります。確実な返済をしたいと考えているならフリーローンがおすすめです。
毎月決まった額を返済したいならフリーローンがおすすめ
毎月の返済額を固定したいと考えているならフリーローンがおすすめです。
フリーローンは基本的に返済額が固定されますので、突然返済額が増えて返済しづらいという問題が起きる傾向はありません。
一方でカードローンの場合、借りている金額によって返済額が増えてしまうほか、場合によっては限度額によって返済額が変更される会社もあります。
返済額が途中で変更されてしまうのは、返済額を間違える恐れもあります。安心して返済したいならフリーローンの方がいいのです。
大きなお金が必要ならフリーローンがおすすめ
フリーローンは大きな借入にはとても便利な商品です。
フリーローンの限度額は高めに設定されていますし、大きな融資にも対応できる審査を実施します。
収入はある程度必要となりますが、借入額を増やしたいと考えているならフリーローンを利用したほうがいいでしょう。
一方でカードローンの場合、大きな借入が実現できない商品もあります。
消費者金融の場合は総量規制の影響を受けてしまうほか、借入額を調整されて減らされる場合もあります。
限度額を高くしたいと考えているならフリーローンを使ってください。
借りすぎを防ぎたいならフリーローンがおすすめ
何度も借りるような問題を起こす場合はフリーローンと契約したほうがいいでしょう。フリーローンの融資は1回限りで、2回目以降の融資が受けられません。
1回しか借りないというメリットはかなり大きいため、フリーローンと契約しておけば余計な借入を抑えられる場合があります。
カードローンのデメリットは何度も借りられるという部分もあります。
その影響で借入に依存する場合もあるため、中には何度も借入を実施して返済できない問題を起こす場合があります。
借入の問題を起こしたくないならフリーローンと契約してください。
スピーディに借りたい方はカードローンがおすすめ
素早く借りたいと考えているならカードローンがおすすめです。
カードローンは審査が早くなっており、消費者金融であれば最短で即日の借入が実現できます。消費者金融に依頼すれば、当日中でも借りられるチャンスがあるでしょう。
なお、銀行のカードローンは2営業日程度かかる傾向があります。
一方でフリーローンの場合はかなり長い日数が必要となる場合が多く、借りるまでに1週間程度の時間がかかってしまいます。
すぐに審査を完了させるのではなく、ゆっくりと審査をする傾向があるからです。
どうしても早く借りるならフリーローンを利用しないほうがいいかもしれません。
本当に即日融資ができる!おすすめ消費者金融カードローンランキング
いくら必要か未定の方はカードローンがおすすめ
お金がどれくらい必要なのかわからない人はカードローンを選んだほうがいいでしょう。
カードローンは最初にどれくらいの金額が必要なのかわからない場合でも追加の融資が可能です。何度か融資を受けて、本当に必要な金額を借りられるのはいいところです。
一方でフリーローンは1回しか融資が受けられないため、借入額が不足している場合は他のローンと契約しなければなりません。
しかし、フリーローンと契約している時点で債務が存在し、審査基準は厳しくなってしまいます。
借入が追加で必要と判断されるような状況を作ると大変なので、必要なお金がわからない時はフリーローンを選ばないでください。
お金の管理が面倒な方はカードローンがおすすめ
お金の管理がうまくできず、使い方もしっかり計画できないならカードローンを利用したほうがいいでしょう。
カードローンは必要な分だけお金を借りるだけで、簡単に計画が立てられるというメリットがあります。
フリーローンの場合は、1回目の融資で全ての金額を借りますので、どのような計画を立てて利用するのか先に考えなければなりません。
事前の計画を立てられない、もしくは計画を立てるのが面倒であれば、カードローンを利用したほうが楽になります。
年収が低くて不安な方はカードローンがおすすめ
年収が足りないと考えている人はカードローンと契約してください。
カードローンは少ない年収でも限度額を10万円程度で設定して借りられるようにする場合があります。
高い限度額を狙わなくても、小さい限度額で契約できるのはいいところでしょう。
一方でフリーローンの場合、最低で契約しなければならない限度額が設定されています。
具体的には30万円程度の金額が最低限として設定されるフリーローンもあります。この影響により、年収が足りない人は審査に落とされる場合が多くなります。
年収で審査に落とされたくない時は、できる限りカードローンを選んで審査を通過するように心がけましょう。
審査なしで借りられるカードローンはある?無審査ローンは闇金しかない?
手数料の負担が気になる方はカードローンがおすすめ
手数料の負担を軽減したいならカードローンがおすすめです。
カードローンは手数料を無料としてくれる返済方法や借入方法を持っています。
自社のATMでの借入と返済は手数料を無料とする傾向が多いので、手数料の負担は一切ありません。
フリーローンは手数料がかからないように思われますが、契約時に手数料を取られるケースが多くなっています。
その結果、カードローンに比べると手数料によって多くの金額を取られる場合があるのです。手数料を支払いたくない時はカードローンと契約してください。
フリーローンとカードローンを目的に応じて使い分けよう
フリーローンとカードローンは似たような商品ではありますが、使ったほうがいい用途は全く異なります。
また、おすすめできる使い方も変わっているため、しっかりと用途については考えたほうがいいでしょう。
安心してお金を借りるためには、カードローンとフリーローンの2つをしっかりと理解し、どちらが自分の借入に適しているのか判断しましょう。