ノンバンクとは?銀行との違いと注意点を徹底解説!
カードローンを利用する際に、ノンバンクという言葉を見ることは多いでしょう。
しかし、ノンバンク(nonbank)=銀行ではないということは分かりますが、具体的な銀行との違いや利用するメリットまで知っている人は少ないです。
このページではノンバンクと銀行の違いをカードローンという商品で説明していきます。
また、おすすめのノンバンク系カードローンも紹介していくので、そちらも参考にしてください。
ノンバンクとは?ノンバンクの種類
ノンバンクとは銀行以外の金融機関のことで、代表的なものとしては、以下などが挙げられます。
- 信販会社
- クレジットカード会社
- 消費者金融
それぞれの特徴など詳しくは次から見ていきましょう。
信販会社
信販会社とは、信用販売会社の略称でマイカーローンやショッピングローンなどの商品を商品を取り扱っています。
金利は3〜15%程度であり、少額の借入かつ目的が限られているのが特徴です。
有名な信販会社としては、オリエントコーポレーションやジャックスなどが挙げられます。
クレジットカード会社
JCBやVISAなどのクレジットカードを発行している会社もノンバンクの1つです。
基本的にクレジットカードの利用に手数料はかかりませんが、リボ払いや長期の分割払いを選択すると、高額の金利を請求されることがあります。
また支払いが月末に一括で請求されることから、使いすぎが起こりやすい商品とも言えるでしょう。
消費者金融
消費者金融とは少額かつ個人への融資に特化したカードローンをメインに提供している金融機関のことで、代表的なものとしては、プロミスやアコムなどが挙げられます。
限度額まで自由に借りられるのが特徴の1つですが、クレジットカードと同じく借りすぎが起こりやすい商品でもあります。
また一昔前までは闇金と同一視されることもありましたが、現在や法律やコンプライアンスの整備が進んだため、利用に危険はありません。
ノンバンクとは?銀行系カードローンとどう違う?
ここからはノンバンクの1つである消費者金融が提供するカードローンと、銀行の違いについて解説していきます。
このページで銀行と比較する項目は以下の通りです。
- 融資速度
- 金利
- 無利息期間サービス
- 総量規制の対象
- 専業主婦の利用
詳しくは次から見ていきましょう。
ノンバンクの方が早く融資を受けられる
ノンバンク系カードローンの1番の魅力は融資までの速さにあります。
例えば大手消費者金融を利用すれば、申込みから最速2時間で融資を受けることも可能です。
そのため「どうしても今日お金を借りたい!」という場合には、ノンバンク系カードローンは強い味方になってくれるでしょう。
なお以前は銀行系カードローンもスピーディーな融資(即日融資)をおこなっていましたが、反社会的組織への融資を防止するために、2018年よりメガバンクは申込者全てを警察庁のデータベースで照会するようになりました。
申込者のデータベースには時間が掛かり最短でも翌営業日、場合によっては1〜2週間かかることもあり得ます。
スピーディーな融資を希望する場合は、〇〇銀行と付いていないカードローンを利用しましょう!
ノンバンクの方が金利が高い
ノンバンク系カードローンの1番のデメリットは金利の高さが挙げられます。
銀行系カードローンの金利は数%〜15%程度ですが、ノンバンク系カードローンは18〜20%ほどの金利が設定されていることが多いです。
金利が数%異なれば返済額に数万円の差が出ることもあり「とにかく返済額を抑えたい!」という場合には、ノンバンクよりも銀行系カードローンの方がおすすめできます。
ただしノンバンク系カードローンの利用期間が1ヶ月程度であれば、金利の高さを無利息期間サービスでカバーすることが可能です。
詳しくは次から見ていきましょう。
ノンバンクは無利息期間サービスを利用できる
無利息期間サービスとはその名前の通り、一定期間金利0でカードローンが利用できるというものです。
つまりノンバンク系カードローンでお金を借りて無利息期間内に完済すれば、高い金利を払う必要はありません。
なお無利息期間の長さはカードローンによってまちまちですが、多くの場合は契約日から30日程度に設定されています。
1ヶ月で返せるほどの額を借りたい場合は、ノンバンク系カードローンを利用しましょう!
ただし、無利息期間サービスを利用する際には、以下の点に注意が必要です。
- 無利息期間サービスを提供していないノンバンクもある
- 無利息期間は契約日からスタートする
詳しくは次から見ていきましょう。
無利息期間サービスを提供していないノンバンクもある
無利息期間サービスは全てのノンバンクが提供している訳ではありません。
特に中小規模のノンバンクでは実施していないケースが多いです。
ノンバンクのカードローンを申込む前に、無利息期間サービスの有無を確認しておきましょう!
無利息期間は契約日からスタートする
無利息期間サービスは実際の利用日ではなく、契約日からスタートします。
そのため、無利息期間を後に取っておくといった使い方はできません。
何かあった時の備えとして、ノンバンク系カードローンの利用を検討している人は注意しましょう。
ノンバンクは総量規制の対象
ノンバンク系カードローンは総量規制の対象であるため、年収の3分の1以上を借りることができません。
そのため、高額の借入を検討している人は他の借入方法も併せて検討しましょう。
なお銀行系カードローンは総量規制の対象外ですが、多重債務者の増加を受けて銀行も総量規制と同じもしくは準じる内容の自主規制を設けるようになりました。
そのため、現在はカードローンの種類問わず、年収の3分の1以上の融資を受けることはできません。
ノンバンクを利用する際の注意点
ノンバンクを利用する際の注意点としては、以下などが挙げられます。
- 本人に安定した収入が求められる
- 他社借入が多いと審査に通らない
- 信用情報に傷があると利用できない
詳しくは次から見ていきましょう。
本人に安定した収入が求められる
ノンバンク系カードローンには以下の利用条件が設定されており、当てはまらなければ利用することができません。
- 満20歳以上65歳以下
- 本人に安定した収入がある
なお安定した収入があると認められるためには、少なくとも以下の条件を全て満たしている必要があります。
- 月収8万円以上
- 月々の収入に大きなバラつきがない
- 今後も収入が得られる見込みがある
- 連続して3ヶ月以上収入を得ている
ノンバンク系カードローンの利用を検討している方は、審査を申込む前に自身が利用条件に当てはまるか確認しておきましょう!
専業主婦はノンバンク系カードローンを利用できない
ノンバンク系カードローンを利用するためには、本人に安定した収入が求められることは説明した通りです。
そのため、自身に安定した収入がない専業主婦はノンバンク系カードローンを利用できません。
一方、一部の銀行系カードローンは配偶者貸付制度を実施しており、パートナーに安定した収入さえあれば専業主婦でも利用できます。
現在自身の収入がない専業主婦の方は、配偶者貸付制度を実施している銀行系カードローンを利用しましょう!
他社借入が多いと審査に通らない
ノンバンク系カードローンの審査では、返済能力を確認するために、他社借入状況をチェックされます。
基本的の他社借入が多ければ多いほど審査に通りづらくなり、以下に当てはまる場合は、ノンバンク系カードローンを利用するのは難しいでしょう。
- 借入件数が3件を超えている
- 年収の3分の1を借りている
詳しくは次から見ていきます。
借入件数が3件を超えている
借入件数が多いと以下などの理由で審査に通りづらくなります。
- 今後債務整理をする可能性が高いと判断される
- ローンの管理能力が低いと判断される
- プロミスへの返済額が少なくなる
一般的に借入件数が3件を超えると、審査通過率は大きく下がります。
カードローンの利用は2件までに絞っておきましょう!
年収の3分の1を借りている
先ほども説明した通り、ノンバンク系カードローンで年収の3分の1以上の融資を受けることはできません。
その上で覚えておきたいのは、総量規制は全てのカードローンの借入残高に適用される、ということです。
つまり、年収300万円の人が既にAノンバンクから100万円を借りていた場合、Bノンバンクからは融資を受けることができません。
ノンバンクのカードローンを利用する際は、常に年収と借入残高に注意しておきましょう!
信用情報に傷があると利用できない
ノンバンク系カードローンの審査では、返済能力の参考にするために、信用情報がチェックされます。
そのため、過去に以下などの金融事故を起こして信用情報に傷がある場合は、ノンバンク系カードローンを利用するのは難しいでしょう。
- クレジットカードの支払い延滞
- カードローンの返済の遅れ
- カードの強制解約
- 携帯電話料金の滞納
- 保証会社経由の家賃滞納
- 保証会社などの代位弁済
- 奨学金の返済滞納
- 連帯保証人の返済滞納
- 任意整理などの債務整理
ただし信用情報には保存期間が設定されているため、金融事故の解消から一定期間が経過していれば、信用情報の傷が消えている可能性があります。
上記の金融事故に心当たりのある場合は、ノンバンク系カードローンの審査を申込む前に、自身の信用情報を確認しましょう!
信用情報を確認する方法
日本では以下の機関が信用情報を保管しており、信用情報は各機関へ照会を依頼することで確認できます。
- CIC(指定信用情報機関)
- JICC(日本信用情報機構)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
カードローンによっては3機関全ての信用情報を確認しているため、ノンバンク系カードローンを利用できるかどうか確実に知りたい場合は、全ての機関の信用情報を確認しましょう。
機関ごとの信用情報の確認方法は以下の通りです。
CICの信用情報の照会方法
CICの信用情報の照会方法は以下の通りです。
- ①CICにクレジット契約で利用した電話番号から電話を掛ける
- ②受付番号を控える
- ③クレジットカードで照会費用(1件につき1000円)を払う
- ④受付番号を入力
- ⑤WEBで信用情報を確認する
上記の通りCICの信用情報を確認するためには、クレジット契約に使用した電話番号が必要です。
そのため契約時から電話番号が変わっている場合は、郵送や窓口から照会を依頼しましょう。
なお、①〜⑤までの手続きは全て1時間以内におこなう必要があります。
なるべく時間のある時に照会手続きをおこないましょう!
JICCの信用情報の照会方法
JICCの信用情報の照会方法は以下の通りです。
- ①「スマートフォン開示受付サービス」のアプリをダウンロード
- ②アプリからメールを送信
- ③パスワードを入力
- ④氏名・生年月日・住所・電話番号を入力
- ⑤本人確認書類を送信
- ⑥開示手数料の支払い
- ⑦郵送される照会結果の確認
なお上記の通りJICCの場合は信用情報の照会をインターネットで申込むと、照会結果の到着を待つ必要があります。
早くJICCの信用情報を確認したい場合は、JICCの窓口で直接申請しましょう。
KSCの信用情報の照会方法
KSCはWEBや来店での照会に対応しておらず、郵送のみの対応になります。
以下の3点を信用情報センターに送付して信用情報を取り寄せましょう。
- 開示請求申込書(KSCの公式サイトよりダウンロード可能)
- 定額小為替証書1000円分(郵便局にて購入可能)
- 本人確認資料(運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなど)
なお、送付先は以下のとおりです。
東京都千代田区丸の内2-5-1
一般社団法人全国銀行協会
全国銀行個人信用情報センター
ノンバンクの特徴を把握した上で借入先を選ぼう!
このページでは、ノンバンクの種類や、ノンバンク系カードローンと銀行系カードローンの違いなどについて解説してきました。
ノンバンク系カードローンはスピーディーに借りられる分、金利は高めに設定されています。
融資速度と金利のどちらを優先したいかを決めてから、借入先を選びましょう!