銀行カードローンとは?特徴とメリットデメリットを解説
銀行が提供しているカードローンはどういった特徴があるか、気になっている人も多いでしょう。
このページの前半では銀行カードローンならではの特徴を解説していきます。
また後半では、カードローンを提供しているもう一つの金融機関である消費者金融とのメリットデメリットを紹介します。
カードローン選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてください!
銀行カードローンの特徴
無担保・無保証人で利用できる
銀行カードローンの特徴としては、無担保・無保証人で利用できる点が挙げられます。
そのため「車や不動産など担保にできる資産がない!」「親や友人に保証人を頼みたくない!」という人にとっては、魅力的な借入方法と言えるでしょう。
ただし担保や保証人が不要ということは銀行にとっては貸倒が起きた際に本人以外から回収できないということであり、住宅ローンや自動車ローンなどの有担保ローンよりも、申込者の返済能力が厳しく審査されます。
銀行カードローンの審査を申込む際には注意しましょう。
利用目的に制限がない
銀行カードローンの特徴としては、利用目的に制限がない点も挙げられます。
住宅ローンや自動車ローンなど目的別ローンと呼ばれ目的以外の用途には利用できませんが、銀行カードローンはあらゆる用途に利用できます。
そのため銀行カードローンであれば「給料日までの生活費を借りたい!」「他のカードローンから借り換えたい!」といった状況にも対応できます。
ただし銀行カードローンの審査で利用用途を聞かれた際にはレジャーなど、無難な回答をしておきましょう。
正直に他社返済やギャンブルや投資などと答えてしまうと、返済の見込みが薄いと判断され審査落ちの原因になります。
限度額の範囲内で自由に借入・返済できる
銀行カードローンの特徴としては、限度額の範囲内であれば自由に借入と返済ができる点が挙げられます。
通常住宅ローンや自動車ローンなどは審査によって融資額が決まり、新たに融資を受けるためには一度完済する必要がありますが、銀行カードローンであれば好きなタイミングで必要な額を自由に借り入れることができます。
そのため日常生活におけるちょっとした出費にも対応できる点が、銀行カードローンの魅力と言えるでしょう。
ただし自由に借入と返済ができるということは、返済期間が長期に渡りやすいということでもあります。
銀行カードローンを利用する際には、必ず返済シミュレーションをしておきましょう!
銀行カードローンを消費者金融と比較したメリット
カードローンの利用を検討している方の中には、銀行と消費者金融の違いが気になっている人も多いでしょう。
ここからは銀行が消費者金融に比べて優れているポイントを解説していきます。
借入先に迷っている人は、チェックしておきましょう!
比較的金利が低い
銀行カードローンの一番のメリットとしては金利の低さが挙げられます。
消費者金融が提供するカードローンは低くても18%前後であり、場合によっては20%もの情金利を設定している金融機関もありますが、銀行カードローンは高くても15%前後です。
借入額によっては10数%程度の金利で、カードローンを利用することも可能でしょう。
そのため銀行カードローンは消費者金融よりも長期の借入に向いていると言えます。
なおカードローンの金利を確認する際には、下限金利ではなく上限金利を確認しましょう。
なぜならカードローンの下限金利が設定される場合とは、限度額ギリギリを借りているケースであり、多くの利用者が設定される限度額(10〜50万円程度)では上限付近の金利が設定されるためです。
安心感が強い
銀行カードローンのもう1つのメリットとしては、金融機関への安心感が挙げられます。
昨今はメガバンクグループの傘下となった消費者金融も多いですが、それでも信頼性は銀行の方が高いと言えます。
「安定したサービスを受け続けたい!」という方は銀行カードローンを利用しましょう!
銀行カードローンを消費者金融と比較したデメリット
ここからは銀行カードローンが抱えるデメリットについて解説していきます。
融資速度や返済方法などカードローンの利用に関する重要なポイントが含まれているため、必ず確認しておくことをおすすめします。
融資に時間がかかる
銀行カードローンの最大のデメリットとしては、申込みから融資まで時間が掛かる点が挙げられます。
消費者金融が提供するカードローンは最短即日で融資が受けられますが、銀行カードローンの場合は最短でも翌営業日、場合によっては1週間程度かかるケースもあるでしょう。
なぜなら銀行は反社会的組織への融資が問題になり、全ての申込者を警察のデータベースで照会するようになったためです。
データベース照会は早くとも1営業日はかかるため、銀行カードローンでは即日融資が受けられません。
また銀行カードローンの場合は、ローンカードの郵送や銀行口座の開設が必要になるケースもあり、審査が早く終わったとしても実際に融資を受けるまでに時間が掛かる可能性が高いです。
銀行カードローンを利用する際は、時間に余裕を持って審査を申込みましょう!
返済の自由度が低い
銀行カードローンのデメリットとしては、返済方法の自由度が低い点も挙げられます。
消費者金融カードローンは返済期日を自由に設定できる・複数の方法から返済できるなど、返済に関する様々なサービスを提供していますが、銀行カードローンは指定された日に一定額を口座振込で返済する方法が一般的です。
そのため「自分のペースで返済したい!」という方には銀行カードローンは不向きですが、返済方法が口座振込のみということは返済忘れが発生しづらい、とも言えます。
またメガバンクが提供しているカードローンであれば、返済日を複数の日付から選択できる場合もあるため、審査を申込む前に返済方法は確認しておきましょう。
無利息サービスがない
銀行カードローンを利用する上での注意点としては、無利息サービスがないことが挙げられます。
多くの消費者金融は新規借入者に対して、30日間程度の無利息期間サービスを提供していますが、銀行カードローンでは基本的に無利息サービスを実施していません。
そのため新規借入日から30日間に限っては、消費者金融カードローンの方がお得に利用できるのです。
カードローンの借入先を選ぶ際には「融資希望額は30日間で完済できるかどうか」を1つの基準にすると良いでしょう。
審査が厳しい
銀行カードローンのデメリットとしては、審査難易度の高さが挙げられます。
銀行カードローンが消費者金融よりも金利が低いことは説明したとおりですが、金利が低いということは貸し倒れた際の損失が大きいということであり、カードローンの審査では慎重に申込者の返済能力がチェックされます。
そのため確実にカードローンを利用したい場合は、銀行カードローンと同時に消費者金融カードローンも申込んでおくと良いでしょう。
ただし、カードローンを申込む際には2社までに絞っておくことをおすすめします。
半年間でカードローンを3社以上申し込むと「非常にお金に困っている」と判断され、消費者金融のカードローンも審査に落ちやすくなるためです。
銀行カードローンは総量規制の対象に入る?
銀行カードローンと消費者金融カードローンの大きな違いとしては、総量規制の対象になるかどうか、という点が挙げられます。
詳しくは次から見ていきましょう。
総量規制の対象外だが他社借入はチェックされる
結論から言うと銀行カードローンは銀行法に則り融資をおこなっているため、貸金業法の総量規制の対象にはなりません。
しかし昨今は銀行による返済能力を超えた過剰貸付が問題になり、総量規制と同等または準じる内容の自主規制を設けている場合がほとんどです。
そのため現在はカードローンの種類に関わらず、年収の3分の1の額以上を借りることはできません。
すでにカードローンやクレジットカードのキャッシング枠を利用している人は、銀行カードローンの審査を申込む前に、自身の年収と借入残高を確認しておきましょう!
銀行カードローンは低金利だが融資に時間がかかる!余裕を待って申込もう
このページでは銀行カードローンの特徴や、消費者金融カードローンと比較した上でのメリットやデメリットを解説してきました。
銀行カードローンは金利が低く安心感の強い借入方法ですが、融資速度が遅く消費者金融よりも利便性が劣る面があります。
そのため銀行カードローンを利用したい場合は、時間に余裕を持って審査を申込みましょう!