カードローンの審査にかかる時間は、銀行と消費者金融で大きく異なります。
消費者金融の場合は最短30分で審査が終わりますが、銀行の場合だと1週間から10日以上かかることもあります。
即日融資を受けたい場合には、消費者金融の方がおすすめです。
このように、審査にかかる時間は業者の違いなどによって大きく異なります。
ここでは、カードローンの審査にかかる時間を紹介しながら、審査を最短で終わらせる方法について解説します。
銀行カードローンの審査は1週間程度かかる
以前は、即日審査、即日融資が可能な銀行カードローンがありました。
しかし、2018年より銀行カードローンの審査が厳格化して、即日融資は不可能になりました。
この背景には、多重債務者および自己破産者の増加を懸念する声があります。
銀行が利用者の年収の2分の1を超えるような過剰な貸付を行っていたことなどが発覚することで、専門家から「多重債務者および自己破産者の増加を助長している」といった指摘を受けることになりました。
このことを受けて、銀行側は過剰な貸付に対する監視を強化するとともに、利用者の収入額を正確に把握して、そこから返済能力を超えない額を決定、融資することにしました。
このように審査で確認する項目が増えたことで、審査に要する時間がどうしても1週間程度かかってしまうこととなり、即日審査が不可能となりました。
2018年以降の銀行カードローン審査はここが変わる
2018年1月から、銀行カードローンの審査を厳格化したことで、審査の際に銀行側が行う審査の方法が変わって、実質的に即日融資が不可能になりました。
では、審査の方法が変わったと言ってもどのように変わったのでしょうか。
先に述べた過剰融資を規制する以外の目的で実施される大きな変化として、審査の際に、警視庁のデータベースへ情報の照会を行うようになりました。
この照会は、利用者が暴力団などの反社会勢力の関係者ではないことを確認するために行われ、暴力団関係者などへの融資によって暴力団組合に資金が流用することを阻止して、資金源を断つことを目的としています。
しかし、この照会にかかる時間は銀行側が期待していたよりもかなり時間がかかるもので、最短でも翌営業日、遅いと回答まで2週間もかかってしまいます。
この照会を行う作業は今まではなかったことで、身に覚えのない一般の人にとっては審査に手間が増えてしまうこととなります。
消費者金融のカードローンは即日融資可能
消費者金融のカードローンは、銀行カードローンのように警視庁のデータベースへの情報の照会などの作業が必要ないのでとても早いです。
会社によっては最短30分で審査が終わり、即日融資が可能となっています。
また、会社によってはパソコンやスマホ、自動契約機からも申し込みが可能です。
審査が簡単そうに見える消費者金融ですが、だからといって誰でも審査に通るわけではありません。
消費者金融には総量規制というものがあり、年収の3分の1までの額しか貸し出せないことになっています。
よって、これを超える額は貸し出せないことになっています。
この他に、きちんと返済能力があると認められた場合にのみ審査に通ります。
この返済能力を確認するために、在籍確認などを行います。
在籍確認とは、申し込み情報に記載されている勤め先に連絡などをして、実際に本人が在籍して働いているかを確認することです。
大手消費者金融でも審査通過率は50%以下
プロミスやアコム、アイフルのような大手消費者金融でも審査通過率は50%以下となっています。
審査通過率とは、過去の申込人数に対する通過人数の割合です。
では、実際に大手消費者金融の審査通過率はどうなっているのでしょうか。
【大手消費者金融の審査通過率表一覧】
プロミス | 42.9% |
---|---|
アコム | 48.0% |
アイフル | 45.3% |
(2016年4月~2017年3月)
プロミス | 43.5% |
---|---|
アコム | 47.9% |
アイフル | 46.5% |
(2015年4月~2016年3月)
このように毎年大手消費者金融でも、審査通過率は50%を超えていないことが分かります。
審査に通らないということは、何らかの問題があるということです。
この問題を解決しない限りは何度申し込んでも審査に通りません。
例えば、短期間で複数の申し込みをしている場合は審査に通りにくくなります。
申し込みをすると、その情報が信用情報機関に登録されるのですが、消費者金融がこの情報を確認して、「返済不能になるリスクが高い」と判断されてしまう可能性があるためです。
審査の甘いカードローンの特徴!確実に借りられるカードローンはどこ?
スマホ・自動契約機の併用が最短
融資を受けるのに一番早い方法が、スマホで申し込みを済ませて、自動契約機でカードを受け取る方法です。
スマホで申し込んでおくと、あとは近くの自動契約機でカードを受け取るだけで済むので最短で融資を受けられます。
審査時間にもよりますが、早い場合だと申し込んでからだいたい1時間程度で借り入れできます。
では、自動契約機はどのくらい設置されているのでしょうか。
【大手消費者金融の自動契約機設置台数表一覧】
プロミス | 940店 |
---|---|
アコム | 1041店 |
アイフル | 875店 |
(2018年5月時点)
また、プロミスのアプリローンでは原則としてWeb上だけで契約を完結することができます。
カードの発行が必要なく、自動契約機に取りに行かなくても、スマホ1台でそのままATMから借り入れ可能となっています。
最短3分※で融資を受けられるようになっているので、プロミスから融資を受ける場合はこの方法を利用するのも良いかもしれません。
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
カードローンの審査を早く終わらせるには?
在籍確認に対応できるようにしておく
職場にかかってくる在籍確認の電話にはすぐに対応できるようにしておきましょう。
在籍確認の電話がくるのはだいたい審査の最終段階のあたりです。
最短で申し込みから30分でかかってくる場合もあります。
また、審査が仮審査と本審査の2回に分かれている会社の場合は、会社によって仮審査後か本審査後か、どちらのタイミングで在籍確認の電話をするのか異なることは覚えておきましょう。
在籍確認の電話に誰も出なかったり、申し込み情報の最終確認中に嘘や誤りが発覚した場合は、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。
消費者金融は土日や祝日も審査をしているので、在籍確認も合わせて行われます。
しかし、会社が休みで電話を受けられない、という場合は在籍確認を後回しにして融資を行うケースもあります。
さらに、在籍確認の電話がかかってくることを、職場の人にクレカに申し込んだだなと理由をつけて伝えておくと、スムーズに対応してくれるのでベストです。
収入証明書を用意しておく
審査の結果によって「信用が低い」と判断された場合などは、収入証明書が求められることもあります。
収入証明書とは、源泉徴収票、課税証明書、確定申告書などの収入を証明する書類のことです。
最も一般的な収入証明書は、年収や1年間に支払った所得税などが記載されているので源泉徴収票とされています。
収入証明書は提出を求められない場合もありますが、あらかじめ用意した方が良いでしょう。
消費者金融では、一定額以上の融資を受ける場合は、提出を求められる場合があります。
また、銀行カードローンも、審査の厳格化などの影響からか、提出を求める傾向にあります。
収入証明書は直近3ヶ月以内のものでないとダメな場合も多いので、あらかじめ用意していないと審査がスムーズに受けられません。
では、どんな種類の取得証明書を用意すれば良いのでしょうか。
【カードローンの審査で認められる収入証明書一覧】
- 源泉徴収票
- 課税証明書
- 住民税決定通知書
- 給与明細書
- 確定申告書
申し込み情報は細かく入力しておく
たとえ急いでいても申し込み情報は細かく入力することを心がけましょう。
特に、消費者金融の審査は、記載内容を加点方式で採点して、融資が可能かどうかを機械が判断しているため、細かく入力することが重要になります。
また、情報を細かく入力することで、ローン会社からの信用度が上がり、審査に通りやすくなることがあります。
その分、申込内容が氏名や住所、年収、勤務先などの最低限の情報しか書かれていないと、審査は通りにくくなってしまいます。
また、内容に不備があると電話で改めてヒアリングされ、結果として丁寧に入力した場合よりも時間がかかってしまうこともあります。
では、カードローンの申し込みをする際、どんな情報を入力すれば良いのでしょうか。
【カードローンの申し込みに必要な情報一覧】
- 個人情報(氏名、住所、連絡先、年齢、住居状況、住居年数)
- 属性情報(勤務先情報、職種、就業形態、年収、勤続年数、配偶者の有無)
- 取引情報(現在の取引の有無、他社の借入総額、他社の借入件数)
土日を挟むと審査に時間がかかる
カードローンの申し込みをしたけれども、審査結果の連絡がなかなか来ない場合があります。
ただし、連絡が来ないからといって審査に落ちたわけではありません。
基本的に審査結果は全ての審査が終わった後に行われるので遅くなる場合もあります。
例えば、土日や祝日前に申し込みをした場合は審査に時間がかかってしまい、審査結果の連絡が遅くなることがあります。
土日や祝日が休業日のローン会社に申し込みをした場合、審査は翌営業日から始まるので、審査結果の連絡はその分遅くなります。
ローン会社によって休業日はバラバラなので、自分が申し込んだローン会社の休業日はいつなのかを把握してから申し込みをしましょう。
カードローンの審査は最終的に人間が判断
カードローンの審査は、その大部分が機械によって行われています。
しかし、機械によってほとんどが決定されるのかというと、そうではなく、最終的に融資するかどうかは人間が判断します。
仮審査と本審査などがある会社では、仮審査はコンピュータで機械的に審査して、ここに通れば本審査となります。
本審査では、人間が入力された個人情報や属性情報などから、返済能力があるのかを判断して、返済能力があり、信用できる場合は融資を受けられます。
最終的な判断は人間がするので、融資額が多かったり、他社借入が多かったりすると「お金に相当困っているな、貸して大丈夫かな?」と警戒されてしまい、信用を得るのに時間がかかります。