カードローンを利用する時には、金利によって返済額が変わります。
金利が低いカードローンでお金を借りた場合は、返済時に支払う利息も少ないです。
できるだけ金利が低いカードローンを使うなど、利息を安くするポイントを押さえて使うことで、お得に融資が受けられます。
カードローンを利用する際には、こうした利息や金利に関する仕組みを理解しておくのがおすすめです。
そこで今回は、金利や利息の仕組みについて分かりやすく解説するほか、実際にカードローンを利用した時の返済額のシミュレーションをご紹介します。
また、低金利で借りられるおすすめのカードローン情報についてもまとめました。
これからカードローンのご利用を検討中の方や、他社からの借り換えを希望している方はぜひ参考にしてください。
まずは、金利に関する基本的な知識から順番に見ていきましょう。
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カードローンの金利の基礎知識
最近では、WEBで申し込んですぐにお金が借りられるカードローンなども増えているため、金利についての知識などがあまりなくても簡単に融資を受けられるようになりました。
もちろん、細かい知識を知らなくても融資を受けられるのは大きなメリットですが、金利についての知識がないと、知らないうちに自分が損をしてしまっている危険性もあるため、注意が必要です。
どこで、まずはカードローンを利用するにあたってきちんと把握しておきたい「金利」と「利息」について解説します。
なお、カードローン以外の住宅ローンや車のローンなども、金利と利息の仕組みはすべて共通です。
そのため、一度理解すればほかのローンを検討する際にも役立つ知識となっています。
金利と利息の違いとは?
利息とは、分かりやすく例えるなら「お金のレンタル料」と表現することができます。
金融機関から融資を受ける際には、無料でお金を借りられるわけではありません。一部の特別な場合を除いて、基本的にお金を借りた時にはその分のレンタル料が発生します。
イメージとしては、DVDやCDのレンタルショップと同じような仕組みです。
借りる日数が長いほどたくさんのレンタル料がかかったり、借りる商品数が多いほどたくさんのレンタル料がかかったりします。
「利息=レンタル料」ですので、お金を借りる場合も同様に、たくさんのお金を長い日数借りるほど、利息が増えていくという仕組みです。
そして、CDやDVDのレンタルショップがお店によってレンタル料金が違っているのと同様に、カードローン会社ごとに設定されている利息もそれぞれの会社で異なります。
このとき、利息を計算するために使われる数字が「金利」というものです。金利は、「8%」や「10%」、「18%」といった形のパーセントで表されます。
借りるお金に対して、この金利のパーセントの分だけのレンタル料、つまり利息が発生するということです。
なお、この金利は同じカードローン会社の中でも常に変化していることが多く、何%~何%という形で幅があります。
できるだけ金利が低いローン会社で融資を受けることで、支払うべき利息を減らすことができるのです。
カードローンの金利は年最大20.0%
カードローンの金利は、現在最大でも年に20%という決まりになっています。
これは法律で決定されている事項のため、これ以上高い金利で融資することは違法です。お金を借りたあとに1年間で発生する利息のパーセントのことを「年利」と呼びます。
たとえば、年利が最大の20%として設定されているなら、お金を借りてから1年後に、最初に借りたお金の20%分の金額が利息として発生するということです。
最初に100万円を借りた場合、1年後には20%分の20万円が利息になります。そのため、返すときにはもとの100万円に加えて20万円分を上乗せした120万円を返済するという計算です。
なお、説明を分かりやすくするために「借りたお金を1年後に返す」という例を出しましたが、実際には毎月いくらか返済していくことになります。
いつの時点でいくら返す必要があるかは利用するカードローン会社や金利の設定によって変わるため、しっかり確認しておくことが大切です。
以前はより高い金利もOKだった
現在は年利が20%までという上限が決まっているカードローンですが、以前はそれよりも高い金利を設定してもOKでした。
貸金業者がお金を貸す際のルールを決めている「貸金業法」という法律が2010年に「改正貸金業法」として新たに制定されたことで、上限が年利20%までという決まりになっています。
なお、貸金業法ができる以前は、事業者への融資について定めた「出資法」という法律しかなかったことがあり、この時は上限金利が109.5%という非常に高いものでした。
その後様々なルールが整備されていき、利息額が29.2%まで下がっていきます。
ただ、29.2%という金利は返済者にとっての負担が大きく、自己破産してしまうケースは多いままでした。
そこで、2010年に大幅な見直しが行われ、現在の上限金利に落ち着きました。
なお、この時同時に「総量規制」というルールも追加され、消費者金融が融資を行う場合は、借入額は申込者の年収の3分の1が上限と定められています。
カードローンの金利は金融機関によって異なる
カードローンの金利はサービスを提供している金融機関によって異なり、銀行カードローンの方が消費者金融のカードローンよりも金利が低い傾向があります。
金利が低いカードローンを利用すると、同じ金額で融資を受けた場合に支払わなければならない利息が抑えられるのが特徴です。
ただし、金利が低い銀行カードローンには、消費者金融のカードローンと比べて短所と言える点もあるため、一概に金利だけで比較することができません。
それぞれの金融機関の金利設定と、金利以外の比較ポイントについて確認していきましょう。
銀行カードローンは平均14%前後
銀行カードローンの場合、平均的な金利は14%前後となっています。
なお、同じ銀行が提供するカードローンの中でも、プランや融資額によって年利が異なることに注意してください。
金融機関によっては、住宅ローンを利用している人にはカードローンの金利を下げて融資してくれるところなどもあります。
主な銀行カードローンの2019年2月時点での年利は以下のような形です。
銀行カードローン | 金利(年) |
---|---|
みずほ銀行カードローン | 1.5%~13.5% |
イオン銀行カードローンBIG | 3.8%~13.8% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% |
三菱UFJ銀行「バンクイック」 | 1.8%~14.6% |
東京スター銀行カードローン | 1.8%~14.6% |
住信SBIネット銀行カードローン | 0.9%~14.79% |
じぶん銀行カードローン | 2.2%~17.5% |
オリックス銀行カードローン | 1.7%~17.8% |
なお、年利は常に変動する可能性があるため、最新の情報は各銀行のホームページなどで確認するようにしましょう。
銀行系のカードローンは消費者金融のカードローンに比べて金利は低いですが、その分審査は厳しいのが特徴です。
また、審査の際に警視庁のデータベースと照合するプロセスなどがあるため、消費者金融のような即日融資を行っているところはありません。
低い利息で安心してカードローンを使いたいという方は、銀行カードローンの利用が向いています。
消費者金融カードローンは平均18%前後
消費者金融のカードローンは、平均で18%前後の年利となっています。
銀行カードローンと比較すると少し金利が高いですが、その分審査に通りやすかったり、即日融資が受けられたりするのがメリットです。
また、大手の消費者金融のカードローンでは、申込時に30日間利息が無料になるサービスを行っているところがあります。
無利息期間中に返済を済ませれば、利息0円で融資を受けることができるため便利です。
少額のお金を短期で返済するなら、銀行カードローンよりも消費者金融の方が使い勝手がよいと言えます。
2019年2月時点での、主な消費者金融のカードローンの年利は以下の通りです。
消費者金融 | 金利(年) |
---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% |
アイフル | 3.0%~18.0% |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
アコム | 3.0%~18.0% |
レイクALSA | 4.5%~18.0% |
ノーローン | 4.9%~18.0% |
なお、消費者金融か銀行カードローンかに関わらず、最低金利が適用されるのは非常に高額の融資を受ける場合などに限られます。
そのため、実際に利用を検討される際には最高で何%の金利になっているかで比較するのがおすすめです。
利息は実際いくらかかる?プロミスの返済をシミュレーション
消費者金融の大手カードローンであるプロミスを例にして、実際にかかる利息をシミュレーションしてみましょう。
今回は、100万円を借り入れて、5年間(60か月間)で返済するとします。
この場合、年利は17.8%という計算で、毎月の返済額は25,284円が最低金額となります。
つまり、一度100万円を借り入れたあと、毎月25,284円を5年間払い続ければ完済できるということです。
ちなみに、この場合に5年後までに支払う利息の合計額は517,062円となります。
プロミスなどの多くの消費者金融カードローンでは、毎月に返さなくてはならない最低返済額が決まっています。これは、借入残高に応じて計算される形で、正式名称は「残高スライド元利定額返済方式」と呼ばれる返済方法です。
もちろん、お金に余裕が出てきたら最低返済額以上の金額を支払っても構いません。その場合は、完済までにかかる時間が短くなるため、最終的に支払う利息の合計額も少なく抑えられます。
なお、借り入れる金額や返済までの期間に応じて、年利や毎月の支払額が異なります。
消費者金融カードローンのホームページでは、借入金額と返済期間を入力するだけで月々の返済プランが分かるようになっている場合が多いです。
金融機関や時期によって、年利は少しずつ変化するため、最新のシミュレーションデータをもとに借入を検討することをおすすめします。
ここからは、金利をできるだけ低く抑えられるおすすめのローンや、金利を下げるポイントについて見ていきましょう。
プロミスは夜・早朝も審査・借入できる?審査受付・回答時間を解説
J.Score(ジェイスコア)は消費者金融なのに低金利のおすすめローン
消費者金融にもかかわらず金利が低く設定されているおすすめのローンに、「JScore」というものがあります。
JScoreは、みずほ銀行とソフトバンクが共同で設立した新しい消費者金融機関です。
すぐに融資が受けられる消費者金融のメリットと、金利が低いという銀行系カードローンのメリットを両方兼ね備えたサービスとなっています。
AIスコアリング審査という新しい仕組みを採用
JScoreが従来の消費者金融と決定的に異なる点は、借入の審査のほとんどをAI(人工知能)によって行っていることです。
一般的な消費者金融や銀行カードローンの審査では、申込情報を審査担当者がチェックして、その内容に基づいて申込の可否が決まります。
また、年利も借入額に応じて一律で決定されることが多いです。
一方、JScoreの場合は申込者の情報に対してAIがスコアを付け、そのスコアが良好な人には低い金利で融資を行うという仕組みが採用されています。
JScoreのこの仕組みによって、収入がまだ少ない若い人や主婦の方でも、低金利で融資を受けられるようになりました。
審査に申し込む前に適用金利・限度額が分かるので安心
JScoreのメリットとして、金利が低いことに加えて、審査に申し込む前に適用される金利や借入の限度額を教えてもらえる点が挙げられます。
申込をする前の段階で、いくらの利息が発生するかがあらかじめわかるため、その金額を見て申し込みの検討が可能です。
情報を入力して判定された金利が、ほかの金融機関よりも安く抑えらている場合は、JScoreで融資を受けることをおすすめします。
金利を下げるには希望借入額を下げるのが一番
金利を低く抑える一番のポイントは、希望借入額を低くすることです。
金融機関の立場から考えると、借入金額が少額な人は完済してくれる可能性も高くなります。そのため、金利が低くても融資ができるという仕組みです。
一方、借入金額が大きい人は完済してもらえる可能性が低くなってくるため、その分高額な金利で融資しないとリスクになってしまいます。
使ってみて返済に余裕があれば増額申請を受ければ良い
最初は借入額を下げて申し込みを行い、もし使っていく段階で余裕をもって返済できるようであれば、あとから増額申請を行うのがおすすめです。
増額審査はいつでも受けることができます。審査に通れば、借入限度額の上限をアップすることが可能です。
支払う利息を抑えるには繰上げ返済を活用しよう
最終的に支払う利息を低く抑える方法の1つとして、「繰り上げ返済」が挙げられます。
これは、毎月の返済金額の支払いに加えて、お金に余裕があるときに多めに返済を行う方法です。
ボーナスが入ったときや出費が抑えられた月などに繰り上げ返済を行っていくと、完済までに支払わなくてはならない総額を減らすことができます。
繰上げ返済をすれば元金をダイレクトに減らせる
繰り上げ返済のメリットは、借入れた元金をダイレクトに減らせるという点です。
借入時にシミュレーションして算出される毎月の返済金額は、元金に利息分を加えたものになっています。
この返済金額を支払ったうえで、さらに上乗せして支払う繰り上げ返済では、支払った金額がそのまま元金の返済として扱われるのです。
元金をダイレクトに減らすことができると、最終的に支払う利息額がもともとシミュレーションした時よりも安くなります。
そのため、お金に余裕があるときにはコツコツと繰り上げ返済していくと、支払う利息を安く抑えることが可能です。
一括返済すれば利息の支払いを終了できる
なお、借入後に金銭的に余裕ができた場合には、一括返済すると利息の支払いを最も早く終了できます。
利息は完済までのかかる日数によって徐々に上がっていく設定です。そのため、一括で返済して完済までの日数を短くすると、利息額が少なく抑えられます。
しかも、完済後は月々の返済に頭を悩ませる必要もありません。賞与や臨時収入が入ったときには、借入金の返済を最優先にして一括返済してしまうのがおすすめです。
カードローンの利息を抑えるには借り過ぎないことが大事
今回は、カードローンの利息を抑えるための方法についてご紹介しました。
カードローンでお金を借りる時には、金融機関が定める金利に従って利息の支払いが発生します。
借り入れる金額が多かったり、完済までにかかる日数が長かったりすると、支払うべき利息が増えることに注意が必要です。
カードローンを使って融資を受ける場合、必要最低限の金額だけを借り入れることが大事です。
たくさんのお金を借り入れてしまうと月々の返済額が膨らんでしまい、経済的な負担が増えてしまいます。
そのような状態にならないよう、今回ご紹介した情報を参考に、できるだけ金利の低い金融機関を利用しましょう。
また、銀行カードローンを使う場合も、消費者金融のカードローンを利用する場合も、月々の返済計画をしっかり立てて、無理のない範囲で利用していってください。