平成31年度の国民年金支給額は、月6万5008円でした。
この額を高いと見るか低いとみるかは、人によって違いますが「急な出費にも問題なく対応できる額」とは言えません。
こういった時、年金受給者が消費者金融などでお金を借りることはできるのでしょうか。
このページでは、「年金受給者でもアイフルを利用できるのか」「年齢別のおすすめの金融機関」について解説していきます。
年金受給者でもアイフルを利用できるのか
年金以外に収入があれば審査に通る
テレビや街中でよく見る、アイフルは年金受給者でも利用できるのでしょうか。
結論から言うと、年金受給者でもアイフルを利用することはできます。
しかし、年金以外の安定収入を得ている必要があります。
まず、アイフルの利用者条件を見てみましょう。
アイフルは「満20歳以上、69歳以下の定期的な収入と返済能力を有する人」に融資を行っています。
年金は月1回必ず支給されるため、一見定期的な収入であるように思うかもしれません。
しかし、アイフルは年金を収入ではなく、国からの補助金として処理をしています。
そのため、年金を受け取っていても、収入は0円であると判断されてしまうのです。
収入が0円の場合、アイフルの審査には通りません。
年金受給者が、アイフルの審査に通るためには、年金以外の収入を得る必要があります。
年金受給者が、年金以外の収入を得るおすすめの方法としては以下のものが挙げられます。
- 趣味を生かしてお金にする(本の執筆、講演など)
- 体に負担にならない仕事をする(データ入力、株式など)
- 転売などで稼ぐ(本や靴など)
アイフルを利用したい方は、まずは収入を得るところから始めましょう。
70歳を超えると借り入れが出来なくなる
また、収入を得てアイフルを利用した場合も一つ注意点があります。
それは、70歳を超えると新規の借り入れができなくなるという点です。
仮に69歳で融資を受けた場合、70歳からは返済のみを続けることになります。
将来的にも、借り入れを検討している方は、後に紹介する年齢制限の上限が高い金融商品を利用しましょう。
年齢制限別のおすすめのカードローン
70歳までなら大手の消費者金融を利用しよう
さきほどまでは、アイフルに話をしぼって解説してきました。
説明した通り、アイフルは70歳を超えると新規の融資ができなくなります。
しかし、全ての金融商品が70歳を年齢制限の上限としている訳ではありません。
ここからは、年齢別におすすめのカードローンを紹介していきます。
先ずは、70歳までなら大手の消費者金融を利用しましょう。
アイフルに関わらず、多くの消費者金融は69歳以下であることを利用者条件にしています。
大手消費者金融のメリットは利便性の高さにあります。
上記の3機関であれば、新規契約に限って金利0円のサービスを行っています。
さらに、即日融資の対応している点も大手の消費者金融ならではの強みです。
70歳までなら、大手の消費者金融を利用しましょう!
74歳までなら地方銀行を利用しよう
70歳を超えると、大手の消費者金融の利用は難しくなります。
70歳以上の方は、地方銀行のカードローンを利用しましょう。
地方銀行カードローンのメリットは、銀行のために比較的低金利で利用できる点です。
しかし、即日融資はできませんし、銀行によっては営業エリア内の在住や勤務が必要になる点は注意をしましょう。
金融機関名 | 利用可能年齢 | 金利 |
---|---|---|
青森銀行カードローン | 20歳~75歳以下 | 2.4%~14.5% |
足利銀行カードローン | 20歳~75歳以下 | 5.8%~14.8% |
岩手銀行カードローン | 20歳~75歳以下 | 1.8%~14.6% |
85歳までなら中小の消費者金融を利用しよう
75歳を超えると、銀行の借り入れは困難になります。
75歳以上の方には中小の消費者金融の利用をおすすめします。
金融機関名 | 利用可能年齢 | 金利 |
---|---|---|
かんたん安心カードローン | 20歳~80歳以下 | 6.5%~17.8% |
フリーローン100 | 20歳~85歳 | 15.0%~18.0% |
ベルーナノーティス | 20歳~78歳以下 | 4.5%~18.0% |
さきほど、即日融資が可能なのは大手の消費者金融のみと説明しましたが、例外的にかんたん安心カードローンとベルーナノーティスは即日融資に対応しています。
しかし、申し込む方法や時間によっては、融資が翌日以降になる可能性があります。
即日融資を希望する方は、金融機関に問い合わせることをおすすめします。
86歳以上なら年金担保融資制度を利用しよう
ここまで説明した内容から、85歳以下であればカードローンは利用可能だということが分かりました。
では、86歳以上の方は、どこからもお金を借りることができないのでしょうか。
結論はNoです。
年金担保融資制度を用いれば、86歳以上であってもお金を借り入れることが可能です。
また、年金担保融資制度は営利法人が融資を行うわけではありません。
厚生労働省所管の独立行政法人福祉医療機構が、年金担保融資制度を実施しています。
そのため、2.1%~2.8%と超低金利で融資が受けられる点は大きな魅力と言って良いでしょう。
しかし、注意点として利用用途が限られている点を挙げることができます。
年金担保融資制度で利用できるのは以下のものに限られます。
- 保険や医療費
- 介護や福祉サービス
- 住宅などの改修にかかる費用
- 冠婚葬祭に必要な費用
- 生活必需品の購入費用
また、年金担保融資制度は2022年の3月末に廃止されます。
そのため、上記の利用用途で融資を検討している人は、早めに年金担保融資制度に申し込みましょう。
年金担保融資制度を利用するためには、「独立行政法人福祉医療機構代理店」と表示されている金融機関に申し込む必要があります、
福祉医療機構では相談はできますが、申し込みはできないので注意しましょう。
年齢に関係なく審査に通らない人の3つの特徴
信用情報に傷がついている
ここまでは、年齢別に話をしぼって解説してきました。
しかし、利用可能年齢であれば、必ず金融商品を利用できるわけではありません。
ここからは、年齢に関係なく審査に通らない人の特徴を説明していきます。
第一に、信用情報に傷がついている人は審査に通りません。
クレジットカードや生活費の長期滞納(2カ月以上)、任意整理などをすると、最短5年最長10年間は、どこからも借り入れができなくなります。
この状態を信用情報に傷がついている、またはブラックリストに入っているといいます。
まずは、信用情報に傷がついているか確認をしましょう。
多くはJICCやCICという信用情報機関に、信用情報は保管されています。
JICCやCICともに、窓口や郵送、Webによる照会が可能です。
信用情報に傷がついていた場合は、年金担保融資制度や質屋の利用を検討しましょう。
虚偽の申告をした
審査に通るために、年齢や職業をごまかして申請する方は少なくありません。
しかし、どの金融機関も虚偽申告をしていないか目を光らせて、申込者をチェックしています。
なりすましや嘘をついたとしても、本人確認書類の提出や在籍確認の電話ですぐにバレてしまいます。
虚偽の申告が発覚した時点で、審査に通らなくなってしまいます。
たとえ不利な属性だと分かっていても、年齢や職業などは正直に申告しましょう。
他社の借入件数が多い
他社の借り入れ件数が多いと、審査に通らない可能性があります。
金融機関は、他社からの借り入れが多い人の融資を避ける傾向にあります。
他社に返済をしている分、自社へ月々の返済額が少なくなるためです。
そのため、可能であれば、現在利用しているカードローンを完済してから申し込むようにしましょう。
利用者条件をよく見てから申し込もう!
ここまで、年齢にスポット当てたカードローンや借り入れ方法について解説してきました。
上記に挙げたとおり、年齢によって利用できる金融商品は異なります。
特に、以下や未満、新規の借り入れ自体が可能かどうかは詳しく調べる必要があります。
また、利用用途や居住地、勤務地に制限があるカードローンもあります。
自身の状況と、利用者条件を照らし合わせた上で、金融機関に申し込みましょう!