スマートフォンでアダルトサイトを見ていると、急に高額な請求を受けることがあります。
請求画面には、個人情報を記録した・支払いがない場合は法的措置を執るなどが記載されていますが、支払う必要はあるのでしょうか。
結論から言うと、支払う必要はありません。
サイトを閲覧していただけで受ける請求は架空請求といって、契約自体が成立しません。
このページでは、アダルトサイトの架空請求には応じる必要がないことや、架空請求されたらやるべきことなどを解説していきます。
またアダルトサイトの架空請求を無視してもいい理由なども併せて解説するので、そちらも参考にしてください。
アダルトサイトの架空請求には応じる必要はない!
冒頭でも説明した通り、アダルトサイトの架空請求には応じる必要はありません。
多くの場合は「何日以内に○万円支払ってください」などと記載されていて、キャンセルする際の電話番号やメールアドレスなどが記載されています。
しかし、お金の支払いやキャンセルの連絡をする必要はありません。
理由などはこのページの後半を参考にしてください。
アダルトサイトから架空請求されたらやるべきこと
現在、別のタブでアダルトサイトから架空請求されている方は、以下などをおこないましょう。
- 表示された連絡先に問合せない
- ブラウザのタブを閉じる
- ブラウザのキャッシュを削除する
- スマホを再起動する
- セキュリティアプリを入れる
表示された連絡先に問合せない
まず、請求画面で表示されている電話番号やメールアドレスへ連絡をすることは絶対に止めましょう。
架空請求をおこなっている詐欺グループは、個人情報の売買をしている可能性が高く、連絡した場合あなたの電話番号やメールアドレスが第三者に売られます。
電話番号やメールアドレスが売られると、以下などが起きる可能性があります。
- 利用している電話番号やメールアドレスにスパムや架空請求が届く
- 本物の有料サービスに登録させられる
- なりすましがおこなわれる
既に連絡をしてしまった場合は、このページの「アダルトサイトの架空請求先に連絡してしまった後にやること」を参考にしてください。
ブラウザのタブを閉じる
架空請求を受けると、請求画面を閉じることができない場合があります。
「支払いがないまでこの請求画面を閉じることはできません!」などと記載されていることもありますが、以下の方法でブラウザのタブごと閉じれば問題ありません。
Google chrome |
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safari |
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また、架空請求の画面自体に×ボタンがあるケースもありますが、タップはしないようにしましょう。
別の請求ページや架空請求業者への連絡に飛ぶリンクが、隠されている可能性があります。
架空請求を受けたら、記載されていることは全て信じないようにしましょう。
ブラウザのキャッシュを削除する
架空請求を受けたタブを終了させても、新たなタブを開くと再度請求画面が表示される場合があります。
その場合は、ブラウザのキャッシュを削除しましょう。
キャッシュには、ブラウザの閲覧履歴などが記録されているため、架空請求の記録があると自動的に開いてしまう可能性があります。
以下にキャッシュを削除する方法をまとめました。
Google chrome |
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safari |
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また、利用しているブラウザ毎に、キャッシュの消去方法は異なります。
そのため、上記以外のブラウザを利用している場合は「利用しているブラウザ名 キャッシュ 削除 方法」などで検索して方法を調べると良いでしょう。
スマホを再起動する
キャッシュを削除しても請求画面が消えない場合は、スマートフォンを再起動させることで解決する可能性があります。
iPhoneを含むほとんどのスマートフォンは、電源(スリーブ)ボタンを3秒ほど長押しをすると、再起動させることができます。
また、電源ボタンはスマートフォンの右側面や上部に配置されていることが多いです。
セキュリティアプリを入れる
架空請求の画面を閉じることができたら、スマートフォン用のセキュリティアプリをインストールすることをおすすめします。
セキュリティアプリをインストールすると、多くの架空請求をブロックできます。
AndroidやiOSでも利用できるセキュリティアプリとしては、以下などを挙げることができます。
- ウイルスバスターモバイル
- カスペルスキー
昨今はスマートフォンから架空請求を受けるケースが増えており、この機会にインストールすることをおすすめします。
アダルトサイトの架空請求を無視してよい理由
アダルトサイトの架空請求に応じる必要がない理由としては、以下などが挙げられます。
- そもそも契約が成立していない
- IPアドレスで個人を特定するのは不可能
- シャッター音は偽物
詳しくは次から見ていきましょう。
契約は成立していない
アダルトサイトの架空請求は、サイトの登録料金という名目で請求してくる場合が多いですが、そもそもユーザーが合意していなければ契約は成立しません。
そのため、以下の手順を踏んでいない場合は、請求に従う義務はないのです。
- アダルトサイトの会員規約を読む
- 個人情報を自分から入力
- 登録料金がかかることを確認
- 登録を決定
急に登録料を請求された場合は、100%架空請求であると覚えておきましょう。
IPアドレスは個人情報ではない
アダルトサイトの架空請求では、利用しているIPアドレスやOS、端末名を表示してくる場合があります。
しかし、上記の情報はインターネットの通信をしていれば、誰でも取得できる情報です。
そこから、住所や氏名などが特定されることはありません。
個人情報を取得しました、という文言に騙されないようにしましょう。
シャッター音は偽物
アダルトサイトの架空請求では、シャッター音を鳴らして、あなたの顔写真を記録しましたなどと表示してくる場合があります。
しかし、サイトがカメラを動かすためには、ユーザー自身がカメラの利用を許可する必要があります。
カメラの利用を許可せずにシャッター音が鳴った場合は、サイトに音が仕込まれているだけです。
シャッター音を聞いても冷静に対処することが重要です。
アダルトサイトの架空請求先に連絡してしまった後にやること
アダルトサイトの架空請求に記載がある電話番号やメールアドレスに連絡してしまった場合は、以下の方法を採ることをおすすめします。
- 請求先の連絡先をブロックする
- 自分の電話番号やメアドを変える
- 警察や消費者センターに相談する
詳しくは次から見ていきましょう。
請求先の連絡先をブロックする
まず、架空請求業者の連絡先をブロックしましょう。
キャンセル料を払う必要があるなどと、連絡してくる可能性があります。
以下の方法で、電話番号の場合は着信拒否に、メールアドレスの場合はアドレスを迷惑メールリストに入れましょう。
Androidの純正電話アプリ |
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Gmail |
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iPhoneの純正電話アプリ |
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iPhoneのメール |
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自分の電話番号やメアドを変更する
また、可能であれば利用している電話番号やメールアドレスを変更するのもおすすめです。
架空請求業者は電話番号やメールアドレスを複数所持している可能性が高く、一つの連絡先をブロックしても、違う連絡先から請求をしてくることがあるためです。
なお、電話番号やメールアドレスを変更する際は、利用しているサービスの引継ぎを忘れないようにしましょう。
警察や消費者センターに相談する
アダルトサイトの請求に従って、お金を払ってしまった場合は警察や消費者センターに相談にいくと良いでしょう。
調査や摘発が実施されれば、お金が戻ってくる可能性があります。
しかし、架空請求業者は海外のサーバーやプリペイド携帯などを利用している場合が多く、逮捕に至るケースはまれです。
そのため、基本的に払ってしまったお金は返ってこないと考えた方が良いでしょう。
急な請求は無視しよう!
ここまで、アダルトサイトの架空請求について解説してきました。
このページの内容をまとめると、以下の通りになります。
- アダルトサイトの架空請求は応じる必要はない
- 請求業者の連絡先には絶対に問合せない
- 請求画面が閉じられない場合は、タブの終了やキャッシュクリアをしよう
- 架空請求業者に連絡を取ってしまった場合は、電話番号やメアドを変えよう
- 架空請求はそもそも契約が成立していない
- IPアドレスやシャッター音は気にする必要はない
登録料の請求には踏むべき手順があります。
サイトを見ていただけ、年齢確認をしただけで表示される請求は無視しましょう!