「今はお金を働かせる時代!」「老後には年金が2000万円が必要!」昨今、そういった言葉で投資を勧めるメディアが増えてきています。
新聞や電車の吊り広告、書籍の帯などで似たような文句を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
確かに、投資はお金を大きく増やす効果的な手段の一つではあります。
しかし、失敗すれば大損をするのが投資の現実です。
このページでは、投資に失敗する人の特徴を紹介していきます。
また、実際に投資で大きな損を受けた方の体験談も紹介するので、そちらも参考にすると良いでしょう。
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投資に失敗する人の5つの特徴
投資で失敗する人の特徴としては、以下などを挙げることができます。
- 一ヵ所に投資をしている
- レバレッジをかけすぎている
- 損切ができない
- 投資の利益がどこから出てるかを確認していない
- 投資対象について勉強していない
つまり、投資で失敗しないためには、上記の逆のことをする必要があります。
詳しくは次から見ていきましょう。
一ヵ所に投資をしている
投資における名言の一つに卵は一つのカゴに盛るな、というのがあります。
全ての卵を1つのカゴに盛ると、カゴが落ちた時に全ての卵は割れてしまいますが、複数のカゴに分ければ被害は抑えられますよね。
投資にも全く同じことが言えるのです。
分散させずに、一ヵ所に投資を行っていると相場が暴落した際、全ての資産の価値が下がってしまいます。
特に以下などは分散をさせて、複数のものに投資すると良いでしょう。
- 投資手法(株やFXなど)
- 投資業界(不動産・金融など)
- 投資する国(アメリカ・ヨーロッパなど)
- 投資するタイミング(日ごと・月ごとなど)
レバレッジをかけすぎている
レバレッジとは、FXや株式で資産の数倍を取引に利用できる機能のことです。
国内の個人口座であれば、最大25倍までかけることが可能です。
海外の業者によっては最大1000倍のレバレッジをかけることができます。
元手が少ない方にとって、レバレッジは大きなチャンスではありますが、結局はレバレッジをかけた分損失が膨らむケースの方が多いです。
一流と言われるトレーダーであっても、4倍以上のレバレッジをかける人は少ないです。
初心者であれば、レバレッジは2~3倍程度に抑えておきましょう。
損切ができない
投資で失敗する人のパターンとして、損切の判断に迷った結果大損をするケースが多いです。
しかし損切をしなければならないと分かっていても、そう簡単に損切できないのが人間です。
そのため、損切のルールをあらかじめ決めておくことが効果的です。
損切のルールの一例としては、以下などを挙げることができます。
- 購入価格から20%下落したら必ず損切する
- 評価損が出た銘柄は、短期売買で売り切る
また投資に利用するアプリなどによっては、損切を自動的に行ってくれるものもあります。
損切のルールを守る自信のない方は、利用を検討しましょう!
投資の利益がどこから出てるかを確認していない
投資信託やソーシャルレンディングを利用している方の中には、投資を企業に一任して放置している人もいます。
放置型の投資にもメリットはありますが、商品によっては、分配金を投資元本から出しているものもあります。
元本の減少は運用資金に大きな影響を与え、結果的に利益が減るケースは少なくありません。
投資先を選ぶ際には、分配金がどこから出ているのかを必ず確認しましょう。
投資対象について調査が不足している
投資を失敗する人の大きな原因の一つとして、投資対象の調査不足が挙げられます。
以下に、代表的な投資方法と調査するべきポイントをまとめました。
株式 | 会社の規模・力を入れている事業・ライバル会社と比べての優位性など |
---|---|
FX | 国際情勢・貿易の状況・経済状況など |
不動産 | 物件の立地・構造・耐久年数など |
現在投資対象にどれくらいの価値があるのか・将来価値はどう変動するかを明確に把握しなければ、投資で利益を出すことは不可能です。
投資対象はもちろん、投資対象に影響を与えるものの情報は常にチェックしましょう!
投資で失敗した人の体験談
ここからは、投資で失敗した人の体験談をまとめていきます。
これから投資を始める方や、現在投資をしている方も参考にしてください。
大企業に一点投資していた52歳の話
年齢 | 52歳 |
---|---|
職業 | 会社員 |
年収 | 600万円前後 |
貯金 | 570万円前後 |
住居 | 持ち家のマンション |
私の親世代はそういった国内大手の経営が傾くなんて、予想しなかったでしょうね…。
私もニュースを見るまで信じられませんでした。
1000万近くの資産が600万まで減った時は、顔が真っ青になりました。
大企業の株を持っていれば、絶対に安心という時代は過ぎたのだと痛感しましたよ。
せめて、業種を分けていればとは思います。
子供には事業規模・業種は分けて投資するようにしっかり教える予定です。
レバレッジをかけて借金地獄に陥った27歳の話
年齢 | 27歳 |
---|---|
職業 | 派遣社員 |
年収 | 300万円前後 |
貯金 | 0円 |
住居 | 賃貸のマンション |
FX自体は簡単に取引できて、確かに最初の方は200万はいったんです。
ただ、雑誌で億り人の記事を読んだのが運のツキでしたね。
気づけば消費者金融からお金を借りて、10倍のレバレッジをかけていました。
結局、500万前後の借金を背負うことになりました。
業務中でもスマホでFXのチャートを見ていたら、上司とトラブルになり今は派遣社員として働いています。
本当に10倍のレバレッジだけは止めた方がいいですね。
分不相応なお金は扱うべきではないです。
今は借金を返すために、コツコツ働いてます。
損切ができない38歳主婦の話
年齢 | 38歳 |
---|---|
職業 | 専業主婦 |
年収 | 0 |
貯金 | 夫婦共同の貯金が500万 |
住居 | 賃貸のマンション |
ただ、折角買った株が落ち込むと、損切ができないんですよ。
明日には上がるかもしれない、来週にはV字回復するんじゃないか…って考えるとどうしてもロスカットができないんです。
結局、700万あった貯金は500万まで減りました。
「これ以上減ると老後の資金がなくなる!」と思い、主人に全てを打ち明けることにしました。
もの凄く怒られましたけれど、投資について二人できちんと話し合ってルールを決めることができました。
個人的な感想ですが、投資は一人でやらない方が良いと思います。
一人だとスピーディーに動けますが、やっぱり視野は狭くなってしまうので。
きちんと運用したい人は、フィナンシャルプランナーなどにアドバイスを貰うのも良いかもしれませんね。
営業に任せて50万を失った66歳の話
年齢 | 66歳 |
---|---|
職業 | 無職 |
年収 | 0 |
貯金 | 夫婦共同の貯金が800万 |
住居 | 持ち家の一軒家 |
この時、ちゃんと会社を調べてから契約をするべきでしたね。
最初の方はコンスタントに分配金を受け取ることができたのですが、段々支払が遅れるようになってきたんですね。
これは怪しいと思い、多少無理を言って解約をしました。
結局、違約金やらなんやらで50万ぐらい損しましたね。
その後、利用していた信販会社は破産の申し立てをしたので、判断は間違っていなかったのだと思います。
信販会社全部が駄目という訳ではありませんが、運用利益がどこから出ているのかは、ちゃんと確認した方が良いと思います。
調査不足で200万を損した投資家の話
年齢 | 41歳 |
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職業 | 投資家 |
年収 | 400万円 |
貯金 | 500万 |
住居 | 賃貸のマンション |
梅雨の時期は必ず利用者が増えますし、学生が多い場所なら絶対に儲かると思って200万ぐらいかけて出資しました。
付近の大学の立地は調べたんですが、まさか学部が都内に移動するとは予想外でしたね。
コインランドリーを使う層は殆ど学生なんですよね。
お金や時間のある主婦は乾燥機や外で干してしまいますから。
細々と続けてはいたんですが、3年ほど前に店を畳みました。
出資を募っていた人が、学部の移動について知っていたかは分かりませんが、自分がちゃんと調べていれば回避できた失敗でしたね。
今は良い勉強料だったと思います。
不動産に投資する方は、付近の施設のホームページや口コミを全部確認した上で、出資を判断した方が良いです。
常に投資対象の情報をチェックしよう!
ここまで、投資に失敗する人の特徴や失敗談について解説してきました。
このページの内容をまとめると、以下の通りになります。
- 投資は手法や業界などを分けよう!
- レバレッジは2~3倍まで!
- 損切のルールは必ず作る!
- 投資の利益がどこから出ているか確認しよう!
- 投資対象については、常に情報をチェックしよう!
投資にギャンブル性があるのは否定できません。
しかし、投資に失敗するパターンはほぼ決まっています。
投資に失敗した人を反面教師にして、賢く資産を引用していきましょう!