「明日までに事業資金を用意しないといけない!」「今日どうしても手持ちが足りない!」今日明日中にお金が借りたい時はありますよね。
そういった場合は、ノンバンクのローンを利用することで、スピーディーに融資を受けることができます。
このページではノンバンクの審査基準や、ノンバンクの審査で見られるポイントなどを解説していきます。
ノンバンクとは?
そもそも、ノンバンクとは一体どういうものなのでしょうか。
ノンバンクとは、一言で言えば融資に特化した金融機関のことを指します。
そのため、銀行とは違い預金などのサービスを提供していません。
そして融資に特化しているノンバンクだからこそ、早く融資を受けることができるのです。
ノンバンクの審査基準を種類別に解説
ノンバンクの種類としては、以下のものが挙げられます。
- 信販会社
- 独立系消費者金融
- 銀行系消費者金融
- 事業ローン専門会社
- リース会社
- 不動産系の金融機関
ノンバンク毎に審査基準が多少異なるため、審査に申し込む前に、次項からの説明をチェックしましょう。
信販会社
信販会社とは、以下の流れで融資を行う金融機関のことです。
- 利用者に代わって、加盟店(商品・サービスを提供する会社)にお金を立て替える
- 利用者から毎月の分割払いで立替金の返済を受ける
これを個別信用あっ旋と言い、ショッピングローンなどと呼ばれることが多いです。
信販会社の審査基準としては以下のものが挙げられます。
- 返済能力
- 信用情報
また信販会社の主な収益は、利用による手数料です。
そのため、信販会社は一定以上の利用者数を確保する必要があります。
以上から、信販会社の審査の難易度はそれほど高くないと言えるでしょう。
独立系消費者金融
独立系消費者金融とは、以下の流れで融資を行う金融機関のことです。
- 審査によって融資額を設定する
- 利用者は融資額の範囲で自由に借り入れをする
- 利用者から毎月の返済を受ける
独立系消費者金融は、銀行とほぼ関わりのない消費者金融のことで、アイフルなどが該当します。
独立系消費者金融の審査基準としては以下のものが挙げられます。
- 申込者の属性
- 返済能力
- 信用情報
- 他社借入の有無
独立系消費者金融は信販会社と比べ、審査の難易度が高い傾向にあります。
銀行系消費者金融
銀行系消費者金融とは、銀行と関わりが深い消費者金融のことです。
該当するものとしては、プロミスやアコムなどが挙げられます。
銀行系と名前が付いていますが、独立系と審査の流れや審査基準は変わりません。
銀行系、独立系問わず、上記に挙げた審査基準をクリアすることが重要だと言えます。
事業ローン専門会社
事業ローン専門会社は、利用者を事業者に限定している金融機関のことです。
そのため、事業を営んでいない人は利用することができません。
事業ローン専門会社の審査基準としては、以下のものが挙げられます。
- 事業の決算状況
- 事業歴
これに独立系消費者金融の審査基準が加わります。
事業資金の調達を検討している方は、事業ローン専門会社の利用条件をチェックしておくことをおすすめします。
リース会社
リース会社は、車や機械設備を貸し付ける形で融資を行う会社のことです。
リース会社の審査基準は、信販会社とあまり変わりません。
審査を信販会社に依頼しているリース会社もあるほどです。
しかし、自社審査を行っている会社の方が、審査基準が甘くなる傾向にあります。
信販会社の審査に自信がない人は、自社審査を実施しているリース会社に申し込みましょう。
不動産系の金融機関
不動産金融とは、その名前の通り、不動産を利用する金融機関のことです。
主に以下の形態で融資を行っています。
- 不動産の証券化
- 不動産投資
- 不動産担保ローン
- ノンリコースローン
不動産金融の審査基準は、独立系消費者金融の審査基準に不動産の価値を加えたものになります。
不動産を利用することで、低金利かつ高額の融資が可能になりますが、即日融資が難しくなる点は覚えておきましょう。
ノンバンクの審査で見られるポイント
ノンバンクの審査で見られるポイントとしては、以下のものが挙げられます。
- 属性に問題はないか
- 年収に余裕があるか
- 税金やローン返済の滞納はないか
- 他社から借入をしているか
- 収支・事業計画書から将来性を見込めるか(事業者ローンの場合)
このページで挙げたノンバンク全てに該当するポイントであるため、必ずチェックをしましょう。
属性に問題はないか
属性とは、返済能力に関わる申込者のステータスのことです。
代表的な属性としては、以下の項目が挙げられます。
- 年齢(20歳以上であることが前提)
- 職業、雇用形態、勤務先(アルバイトやパートは不利)
- 勤続年数(3ヶ月以下だと不利)
- 収入(月々の収入額が不安定だと不利)
- 収入形態(歩合制などは不利)
- 居住年数(1年未満だと不利)
- 居住形態(持ち家だと望ましい)
- 住宅ローンや家賃の負担額(月々の収入の40%を超えると不利)
- 家族構成(1人暮らしは不利)
不利な属性の方は、希望融資額を下げるなどの工夫をすることをおすすめします。
年収に余裕があるか
ノンバンクの一部である消費者金融などでは、総量規制の枠組み内で融資が行われます。
総量規制とは、融資額を年収の3分の1以下に設定する法律のことです。
そのため年収に余裕がない場合は、必然的に融資額が下がり、審査の難易度も上がる傾向にあります。
金融機関で重要視されるのは、収入の安定性ですが、一定の年収額も必要であることを覚えておきましょう。
税金やローン返済の滞納はないか
税金やローンの返済を滞納していると、ほぼ審査に通らなくなります。
特に2ヶ月以上の長期滞納をしている場合は注意が必要です。
税金やローン返済の滞納に心当たりがある人は、個人信用情報機関に照会を依頼すると良いでしょう。
代表的な信用情報機関である、CIC(指定信用情報機関)やJICC(日本信用情報機構)では以下の方法で照会を依頼することができます。
- Web
- 郵送
- 店頭
信用情報機関の詳しい照会方法などについては、以下のページを参考にしましょう。
他社借入の有無
他社からの借入状況もノンバンクの審査で見られるポイントです。
他社から借入がない状態が理想的ですが、3社以上の利用があると審査に通るのは難しくなります。
そのためノンバンクのローンに申し込む前に、他社の返済を進めておきましょう。
既に多くの金融機関から融資を受けている場合は、ノンバンクの一つであるアイフルのおまとめローンの利用も検討しましょう。
アイフルのおまとめローンについては、以下のページに参考にしてください。
事業者は収支計画・事業計画もチェックされる
事業者がローンを利用する際、多くの場合は収支・事業計画書の提出が必要になります。
事業計画書の項目としては以下のものが挙げられます。
- 事業名
- 事業内容
- 市場の環境
- 自社事業の強み
- 事業の宣伝
- 経営の計画
- 事業運営のリスクと解決策
- 資金の計画
事業者ローンは事業の将来性を認められることが重要です。
そのため、収支・事業計画書は念入りに作成しましょう。
ノンバンクの審査に通るコツ
ノンバンクの審査の通るコツとしては、以下のものが挙げられます。
- 借入限度額を必要最低限まで下げる
- 信用情報をクリーンに保つ
- 事業者は事業計画書を作成しておく
次項から詳しい説明をしていきます。
借入限度額を必要最低限まで下げる
まずは、借入限度額をできるだけ抑えることをおすすめします。
なぜならば、借入限度額を高く設定している申込者は「非常にお金に困っているのではないか」とみなされ審査の難易度が上がるためです。
消費者金融であるアコムやプロミスは、1000円単位で借入限度額を設定することができます。
まずは「どれくらいお金が必要か」を正確に計算するところから始めましょう。
信用情報をクリーンに保つ
先ほども説明した通り、信用情報に傷がついていると審査の通過は絶望的です。
そのため、信用情報をできるだけクリーンに保つことは、審査の通過に必須だと言えます。
信用情報に最も傷がつきやすいパターンは、長期の滞納です。
そのため、現在利用しているローンなどの返済期日をもう一度確認することをおすすめします。
期日までの返済が難しい場合は、利用会社に相談をしましょう。
返済期日の延長が認められる可能性があります。
事業者は事業計画書を作成しておく!
金融機関によっては、事業者であっても事業計画書の提出が不要な場合があります。
しかし、提出が不要であっても、事業計画書の提出をおすすめします。
なぜならば、事業計画書によって返済能力や計画性をアピールすることができるためです。
事業計画書の作成は、このページで解説した項目を紙にまとめても良いですし、インターネットからテンプレートを入手しても良いでしょう。
しかし、粗が目立つ事業計画書を提出しても、審査にマイナスな影響を及ぼすだけです。
事業計画書を提出する際は、2度3度のチェックをおすすめします。
ノンバンクはメガバンクに比べて圧倒的に融資がスピーディ
ここまで、ノンバンクの種類毎の審査基準や、審査で見られるポイントなどを解説してきました。
ノンバンクの魅力は申し込みから融資までの早さにあります。
金融機関によっては、数時間で融資を受けることも可能です。
「一刻も早く融資を受けたい!」という方は、審査で見られるポイントをチェックした上で、ノンバンクのローンに申し込みましょう。