日本各地にあるイオンモールやイオングループのスーパー。
そのどこの店舗にも、イオングループの銀行であるイオン銀行のATMがあり、お買い物ついでに利用することが出来ます。
イオン銀行の申し込みや手続きも、イオンモール内にある申込カウンターで出来てしまいますので、主婦の方には利用しやすいというメリットもあります。
そんなイオン銀行のカードローン。実は他社のカードローンに比べると、かなり魅力的なのです。
そこで、今回はそんな魅力的なイオン銀行のカードローンと、他社のカードローンとの比較検討を行いましょう。
イオン銀行カードローンの上限金利は年13.8 %
イオン銀行カードローンのスペックは以下の通りです。
融資額 | 10万円~800万円 |
---|---|
金利(実質年利) | 3.8%~13.8% |
遅延金利(実質年利) | 14.5% |
金利は借入額と借入希望者のスペックによって変動します。最低金利は3.8%で上限金利が13.8%となります。
上限金利が設定されるのは、融資額が190万円以下の場合です。つまり、低額融資の場合に設定される金利でということです。
昨今、銀行カードローンの融資条件として、イオン銀行の金利だけを見ても、その金利が魅力的なのかどうか判断が出来ません。
他の銀行カードローンの金利はどうなのでしょうか?
銀行カードローンの中でも金利は低め
銀行カードローンの金利は、各銀行が法定金利内でそれぞれが設定をしております。その為、銀行によって金利の上限・下限に違いがあるのです。
例えば、イオン銀行のATMでも利用できる横浜銀行カードローンですが、上限金利だけを見ると14.6%とイオン銀行よりも高めの設定となっています。
イオン銀行と同じネットバンク系で有名な楽天銀行でも上限金利が14.5%とイオン銀行よりも高めの設定なのです。
この様に、有名な銀行のカードローンに比べ、イオン銀行のカードローンでは上限金利を低めに設定しているのです。
イオン銀行の金利を他の金融機関と比較!
イオン銀行カードローンの金利を、他の金融機関と更に詳しく比較してみましょう。
金融機関名 | 上限金利(年) | 下限金利(年) |
---|---|---|
イオン銀行 | 13.8% | 3.8% |
楽天銀行 | 14.5% | 1.9% |
じぶん銀行 | 17.5% | 2.2% |
住信SBIネット銀行 | 14.79% | 0.99% |
ジャパンネット銀行 | 18.0% | 2.5% |
オリックス銀行 | 17.8% | 1.7% |
北海道銀行 | 14.95% | 1.9% |
三菱UFJ銀行 | 14.6% | 1.8% |
三井住友銀行 | 14.5% | 4.0% |
みずほ銀行 | 14.0% | 2.0% |
りそな銀行 | 12.475% | 3.5% |
プロミス | 17.8% | 4.5% |
アイフル | 18.0% | 3.0% |
SMBCモビット | 18.0% | 3.0% |
レイクALSA | 18.0% | 4.5% |
アコム | 18.0% | 3.0% |
ダイレクトワン | 20.0% | 4.9% |
ネットバンク系、全国対応の地方銀行、メガバンクを含む大手銀行、消費者金融それぞれの金利を一覧表にしてみました。
2010年に貸金業法が改正され、上限金利が以下の3パターンに引き下げられました。各社この法定金利を元に上限金利を定めています。
金融機関にとって、ローンなどに設定する金利はそのまま金融機関の利益となります。その為出来るだけ高い金利を設定したいのですが、金利が高すぎると多くの方が借りてくれません。
法定金利ギリギリの金利を設定しないのは、多くの方に借りてもらうためであり、尚且つ自行の利益を損なわない程度の金利設定を行っているのです。
メガバンク・ネットバンクと比較しても金利は低め
イオン銀行カードローンの上限金利は、上の表を見て頂ければわかる通り、大手4行と比べても金利が低めに設定されていることが判ります。
確かにりそな銀行から見ると金利は高いのですが、それでも他の3行よりも最大0.8%も低く設定されているのです。
大手銀行の場合、カードローン事業がメインではありませんし、多くの場合個人利用者よりも法人との取引の方が多く、融資事業においても法人向けの商品によって多くの利益を上げているのです。
その為、個人向けローン、特に低額となるカードローンにはそれほど力を入れているわけではありません。
その結果、大手銀行カードローンの金利は地方銀行などから見るとかなり低めに設定されていることが多いのです。
それにも拘らず、イオン銀行の方が金利を低く設定できるのは、ネットバンク系で店舗を持つ必要がなく、またイオングループの店舗内に受付カウンターを設置できるため、路面店舗を持つことによって発生する経費がいらないという点にあります。
店舗にかかる経費が必要ないという点では他のネットバンク系も同じなのですが、それでもイオン銀行の方が圧倒的に低金利を設定できる背景には、親会社となるイオングループの存在が考えられます。
楽天銀行も楽天グループの銀行ですので、大きなバックを持ったネットバンクと言えます。
ですが、イオングループは日本全国どこにでもグループ内のスーパーなどがあり、多くの方が利用しています。
また、イオン銀行と楽天銀行の利便性を比べてみれば、買い物中にスーパーで簡単にATMを利用できるという点で楽天銀行以上にメリットが大きいと言えます。
その結果、主婦層を中心としてイオン銀行の利用者が多く、またその主婦層などでも借りやすいカードローン商品を準備しているのです。
消費者金融と比較するとかなりお得なのがわかる
消費者金融は、カードローン事業がメイン事業です。その為、銀行に比べて高めの金利を設定しています。
当然、法定金利ギリギリの金利設定をしていますので、イオン銀行とは比べ物にならないほど高めの金利設定となります。
消費者金融では、総量規制という貸付額に対する制限がありますが、大手銀行などが敬遠するような低所得者にも低額融資を行っています。
この高い金利で利益を上げられますので、例え貸し倒れになったとしても損失が出ない様になっているのです。その為、審査を緩くしてより多くの方に貸し付けを行っているのです。
イオン銀行カードローンより金利が低いところに申し込むべき?
今回、イオン銀行を含めて17社の金融機関を比較してみました。
その結果、上限金利が一番低かったのは大手銀行の1つでもあるりそな銀行です。
では、カードローンはイオン銀行カードローンの金利よりも低い、りそな銀行カードローンで借りる方が良いのでしょうか?
利息が下がれば返済負担が減る
設定されている金利は、年間の金利です。その為、1日にかかる金利は設定されている金利(年利)を365日で割ってあげれば出てきます。
イオン銀行の場合は、13.8%÷365日=0.0378%となります。
りそな銀行なら、12.475%÷365日=0.0342%となります。
10万円を30日間借りていた場合の利息は、以下の通りとなります。
- イオン銀行 : 10万円×13.8%÷365日×30日=1,134円
- りそな銀行 : 10万円×12.475%÷365日×30日=1,025円
両行を比較すると、109円りそな銀行の方がお得であるということが判ります。
例えば借りていた10万円を借りた翌月に一括返済する場合、元金の10万円だけでなく利息分も返済しなければなりません。ということは、当然利息の少ない方が返済は楽になるのです。
一般的にカードローンの返済は、借入額によって変動する定額リボルビング方式がとられています。
その毎月の返済額の中には利息も含まれていますので、例えば毎月1万円ずつ返済したとしても10か月後10万円を支払い終わった後に利息分が残りますので、完済とはならないのです。
つまり、毎月の返済だけでなく完済までにかかる利息分も考えるなら、金利が低い方が支払う利息も低くなり返済負担も軽減します。
金利が低いとその分審査が厳しくなる
但し、銀行はこのローンなどに設定されている金利によって得られる利息は、そのまま銀行の利益となります。
金利が低いということは銀行の利益分が少なくなってしまうということでもあり、銀行としては貸し倒れとならない様に確実に返済できる返済能力の高い方への融資を希望します。
つまり、金利が低く設定されているカードローンほど借入審査が厳しくなり、簡単には利用できない様になっているのです。
メガバンクのカードローンは金利以上に通りにくい?
メガバンクなどの大手銀行は特に銀行のイメージを大切にします。
例えばカードローンで多くの方に利用してもらうために、大した審査もしないで融資を続けたとします。その結果、返済能力の低い方に融資をすることとなり、自己破産者が増加する可能性もあります。
自己破産者が増加すれば当然銀行の責任問題にも発展しかねません。
銀行のイメージダウンにもつながる問題となる可能性があり、メガバンクではより厳しい審査を行っているのです。
その為、低金利ではありますが、誰でもが簡単に借りることが出来ないのです。
イオン銀行カードローンを金利以上にお得に使うコツ
カードローンは金利が低い方が、返済するという点でもお得であり、イオン銀行のカードローンは金利の面で他の金融機関に比べお得に利用できるということが判ります。
ここからは、そのお得なイオン銀行のカードローンを金利以上にお得に使うコツをご紹介します。
限度額を増額して金利を下げる
カードローンの金利は、限度額に応じて変動します。先ほど説明した通り、貸付額に応じた法定金利が設定されているためです。
もし、他者からの借入がなくこれまでにカードローンのほか、クレジットカードなどの遅延もないというのなら、借入可能額を増額して金利を引き下げることで、支払う利息を減らすことが出来ます。
但し、限度額を上げたからと言ってその限度額目いっぱい借り入れてしまうと、後々の返済が苦しくなりますので、注意しましょう。
頻繁に随時返済をおこなう
カードローンを使ってお金を借りると、その借入額に応じて毎月指定期日に返済します。
この指定されている返済日以外に返済することを随時返済と言い、随時返済でより多く借入元金を返済することで、全体的に支払う利息を減らすことが出来ます。
金利は、借入額に対しかかります。返済するお金の内借りたお金を元金、その元金に対して金利をかけた分を利息と言い、元金が少なければ少ないほど支払う利息も少なくなるのです。
また、借りたお金を少しでも早く返そうと随時返済を増やすことで、返済意識が高いと判断してもらえます。
後に、まとまったお金が必要となった時に、信用度が上がっていますので、借り入れがし易くなります。
まとまったお金が入ったら一括返済する
ボーナスや公営ギャンブルなど、まとまったお金が入ったら少しでも早く返済することを考えましょう。
一括返済が出来るほどの収入があれば、いっそ一気に返済してしまいましょう。返済が早ければ早いほど、支払う利息も少なくて済みます。
イオン銀行カードローンは使い方次第でよりお得に!
イオン銀行のカードローンは、上限金利が大手銀行よりも低く設定されていますので、それだけでも他の金融機関のカードローンよりもお得に使うことが出来ます。
ですが、使い方によってはよりお得に使うことが出来るのです。
最初の申し込み時には、借入希望額を最低限に抑えて申請しておきます。
これにより、借入希望者のスペックによっても違いはありますが、希望額よりも高めの限度額をイオン銀行から提示されることがあります。
何度も言いますが、借入時の金利の設定は、借入限度額と借入希望者のスペックによって決まります。
借入限度額が高ければ高いほど、上限金利が低くなり支払う利息を抑えることが出来るのです。
金利は、限度額に応じて決められますが、利息は借りたお金の分だけ支払えばいいので、限度額目いっぱいにお金を借りない限り、余分な利息を払う必要もないのです。
また、借入後随時返済などを頻繁に行って、少しでも早く返済することで優良顧客と見做してもらえます。その結果、借入限度額の増額をしてもらい易くなります。
増額の申し込みにも審査が必要で、返済が滞ったり、遅延を繰り返したりすると増額できません。
ですが、まじめに返済していれば、増額の審査に通過しやすくなり、その結果として金利を低くすることも出来るのです。