百十四銀行カードローンの審査は甘い？厳しい？通りやすさを他社と徹底比較

百十四銀行は香川県に本店がある地方銀行です。

お金を気軽に借りて使えるようになりたいと思ったらカードローンに申し込むのが良い方法ですが、百十四銀行カードローンの審査は甘くて簡単に通るものなのでしょうか。

他の地銀や消費者金融と比較して審査の難易度を確認しつつ、通過率を上げるための対策を考えてみましょう。

審査の甘いカードローンはない！審査通過率に見る審査の実情と通りやすさに関する噂を検証

百十四銀行カードローンの審査基準を他社と比較

百十四銀行カードローンは申込者の基準を設けて明示しているものの、審査基準については公開しているわけではありません。

銀行と保証会社の審査を通過することができればカードローンを利用できますが、その難易度は他社と比較するとどうなっているのでしょうか。

審査基準の高さの参考になるのが金利の上限です。金利の上限が高いほど審査が甘い傾向が強く、もし審査が完璧ではなくて貸し倒れになってしまったとしても利幅を広く取ってあるので損失が大きくならずに済むという仕組みになっています。

この考え方に基づいて百十四銀行カードローンの審査の通りやすさを他社と比較してみましょう。

百十四銀行は地銀の中では審査が比較的厳しい

地銀	金利(年)
百十四銀行カードローン「114ニューカードローン」	5.0%～12.0%
十八銀行カードローン	2.0%～14.6%
ちばぎんカードローンクイックパワー＜アドバンス＞	1.7%～14.8%
中京銀行カードローン	4.9%～14.5%
北海道銀行カードローン「ラピッド」	1.9%～14.95%
栃木銀行カードローン	1.9%～14.5%
秋田銀行カードローン「あきぎんスマートネクスト」	5.8％～14.8％
千葉銀行カードローン「クイックパワーアドバンス」	1.7％～14.8％
南都銀行カードローン「E-PACK	4.0～14.0％
横浜銀行カードローン	1.9～14.6％
北洋銀行カードローン「スーパーアルカ」	1.9～14.7％
群馬銀行カードローン「ナイスサポートカード」	2.8～14.5％

他の地銀カードローンと比較してみると金利の上限が百十四銀行カードローンでは12%となっていてかなり低水準になっています。

審査を慎重に行って貸し倒れがないように対策していると考えるのが妥当です。

消費者金融と比較するとかなり厳し目

カードローン名	金利(年)
百十四銀行カードローン「114ニューカードローン」	5.0%～12.0%
プロミス	4.5%～17.8%
アコム	3.0%～18.0%
アイフル	3.0%～18.0%
SMBCモビット	3.0%～18.0%
レイクALSA	4.5％～18.0％

消費者金融と百十四銀行カードローンの114ニューカードローンはかなり低金利になっています。

最も上限額が低いケースでは百十四銀行カードローンと消費者金融の金利には6%くらいの差があるので、かなり審査は厳しいと考えることが可能です。

銀行カードローンの審査は基本的に厳しい

百十四銀行カードローンは消費者金融と比べても他の地銀カードローンと比べても低金利で審査が厳しいということがわかりました。

ただ、銀行カードローンは消費者金融よりも一般的に審査が厳しいということは知っておいた方が良いでしょう。

以前は銀行と消費者金融の間でも顧客獲得競争が繰り広げられていて、審査をスピーディーに行える体制を整えて即日融資をしているケースもよくありました。

しかし、銀行カードローンについてはそのような状況はなくなり、審査にも時間がかかるようになってきてしまっています。

この状況が生まれた理由について簡単に理解しておきましょう。

2018年から銀行カードローンの審査が難化

銀行カードローンの審査が厳しくなった影響で審査にかかる期間も長くなったというのが実態で、特にその変化が起こったのは2018年のことでした。

2018年1月から警察庁のデータベースの照会を行うことが審査に追加され、その日のうちに審査を終えることは実質的に不可能になってしまったのです。

警察庁のデータベースには反社会勢力に関する情報があります。

審査の過程に組み込んで反社会勢力ではないことを確認した上でお金を貸せるようにするという形を整え、反社会勢力にお金を貸すような不祥事が起こらないようにしたのです。

スルガ銀行の不祥事も地銀カードローンの審査基準に影響？

2018年の後半にはスルガ銀行が投資用不動産の融資において不正を行ったという事件がありました。

この不祥事によって銀行の信用が大幅に下がってしまうことになり、審査が本当に適正に行われているのかが疑われるようになっているのも事実です。

これが地銀カードローンの審査基準に影響を与える可能性はないわけではありません。

しっかりと時間をかけて審査を行い、適正な上限額を決めて貸すかどうかを判断するというプロセスを確立することが信用を回復するのに必要だと考えているケースも多いからです。

百十四銀行カードローンの審査は本当に厳しい？見極める4つのポイント

百十四銀行カードローンの審査は他の地銀カードローンと比べても審査が厳しいことが金利からは推察されますが、本当になかなか通らないほどに通過するのは難しいことなのでしょうか。

落ちてしまったら別の銀行のカードローンに申し込んでも審査が通りにくくなってしまうので、低金利なのは魅力だけど諦めておこうという人もいるかもしれません。

しかし、本当に厳しいかどうかを見極めることは可能で、そのために知っておきたいポイントがあります。

以下に掲げる四つのポイントを理解しておくと、想像しているほどには審査難易度は高くないと考えられるようになるでしょう。

①地銀カードローンの審査と大手銀行カードローンの審査の違い

まず最初に知っておくと良いのが地銀カードローンと大手銀行カードローンでは審査のあり方が違うということです。

どちらも安定した収入があって返済能力もあるということを調べているのが審査という点では同じですが、どのような考え方で審査をしているかが異なっています。

大手銀行カードローンの場合には本店でもどの支店でも同じような審査をするのが基本です。

しかし、地銀カードローンの場合にはそのエリアの特性に応じて貸すかどうかを判断しています。

物価が低いエリアなら低年収でも貸すという決定をすることもあり得るのです。

②地銀カードローンは積極的に利用者を集めている

地方銀行は大手銀行に比べて必死になってカードローンの利用者を集めようとしているのが一般的です。

大手銀行に比べると知名度が低かったり、サービスに不安を持つ人がいたりする影響で、なかなか競争に勝てずに苦労していることも少なくありません。

使ってみたいという人を探し出し、申し込んでくれたら出来るだけ審査を通れるようにしようと画策してくれるでしょう。

それによって百十四銀行も利益を得られるようになるため、何とかして基準を超えられるようにするにはどうしたら良いかを考えてもらえるでしょう。

③地銀は長年の利用者を優遇する傾向にある

百十四銀行などの地銀では長い付き合いのある顧客を大切にする気持ちが強い傾向があるのも特徴です。

何十年も百十四銀行の銀行口座やローン商品、投資信託などの各種サービスを利用してきた人が、新たにカードローンを利用したいという話をしてきたときにはできるだけ期待に沿える対応をしようと考えてくれます。

どんな状況でも100%通るというわけではありませんが、過去の取引履歴から判断して信用して貸しても大丈夫だと考え、年収などが審査基準のギリギリだったとしてもお金を借りられるようにしてくれることもあるのです。

④消費者金融系のエム・ユー信用保証が保証会社になっている

百十四銀行カードローンを利用するときには信用会社を使わなければなりません。

その保証会社もカードローンを申し込んだときに審査を行っていますが、一般的には銀行の審査よりも保証会社の審査の方が厳しいということが知られています。

その保証会社として百十四銀行カードローンの場合にはエム・ユー信用保証を利用しているのが特徴です。

エム・ユー信用保証は消費者金融系なので比較的審査基準が低くなっています。

そのため、保証会社の審査が通らなくてカードローンを組めなかった人も百十四銀行カードローンなら大丈夫という可能性もあるでしょう。

「地銀カードローンの審査通過率は30％ほど」のカラクリ

実際に百十四銀行カードローンに申し込んだ人の何パーセントくらいが審査を通ってお金を借りるのに成功しているのかというのが気になる人もいるでしょう。

一般的には地銀カードローンの審査通過率は30%ほどだということが知られています。

10人も審査を受けてたった3人しか通らないとなるとかなり厳しい審査だとわかるでしょう。

ましてや百十四銀行カードローンは他の地銀カードローンよりも審査が厳しめだと推察されるのでもっと通過率が低い可能性もあります。

このような低い数字になってしまっているのにはどのような理由があるのでしょうか。

審査落ちの多くが無職・借金経験者

約30%しか審査を通過できない状況になっているのは、カードローンに申し込む人のほとんどが審査基準を満たしていない人だからです。

収入も十分にあって安定した仕事に就いている人がカードローンに申し込むケースはあまり多くはありません。

収入が少ない、安定した仕事に就けていないなどといった理由でお金を借りたいと思ったときにカードローンを使いたいと考えるケースが多いのです。

実際には無職の人、借金をして債務整理をした後の人、多額の借金を抱えている人などがよく申し込んでいるため、通過率がとても低くなってしまっています。

審査対策をしっかりすればそこまで難しくない

カードローンの通過率が低くなっているのにはカラクリがあるので、基本的な条件を満たしている人ならあまり心配する必要はありません。

ただ、ちょっとした点が気にかかってしまって審査が遅れたり、お金は貸さないという判断になってしまったりすることもあります。

少しでも審査に影響してしまいそうな点については対策をしておくのが大切です。

しっかりとした審査対策をしておけば、百十四銀行カードローンでお金を借りられるようにするのもそれほど難しいことではないでしょう。

申込者の状況別に百十四銀行カードローンの審査対策方法を紹介

百十四銀行カードローンに申し込んでみようと思ったときに、適切な審査対策をできるようにしましょう。

やっておくべき対策は申込者の状況によってかなり違いがあります、信用情報の状況や借り入れの有無、就業状況などをよく考えた上でどんな対策を取ったら良いかを判断するのが大切です。

具体的な対策方法についていくつかの代表例を挙げて紹介するので、自分の状況とよく照らし合わせてみましょう。

信用情報のクリーンな正社員なら年収・勤続年数をチェック

今まで金融事故を起こしたことがないか、遥か昔に起こしただけだという人なら信用情報はクリーンです。

信用情報に問題がなくて正社員で働いているという状況ならかなり高い確率で審査を通ることができます。

通らないリスクがあるとすれば年収が大幅に低いか、誤った情報になっているときです。

年収があまりにも低いと返済が生活を圧迫すると考えて、貸せないという判断になることがあります。情報の誤りは収入証明書の提出時に発覚することがあるので注意しましょう。

また、勤続年数が極端に短いと退職するリスクがあると考えられてしまい、審査を通りにくくなりがちです。

二年から三年程度は働いた上でカードローンに申し込みましょう。

信用情報がブラックの場合はクリーンになるのを待つ

信用情報がブラックの場合にはかなりカードローンの審査が通りにくくなってしまいます。

金融事故を起こした履歴が信用情報機関に残っている状況だとなかなかお金は借りられないので気をつけましょう。

自己破産や債務整理だけでなく、クレジットカードの支払いの延滞やローンの申し込みなども信用情報に記録されています。

その記録がなくなるのは自己破産を除くと大体のものは五年です。

最後に金融事故を起こしてしまってから五年経過したらそろそろ大丈夫だと考えて百十四銀行カードローンに申し込んでみるのが賢明です。

他社借入が多い場合はおまとめ利用がおすすめ

他の銀行や消費者金融でお金を借りているという人もかなり審査を通りにくくなってしまいます。

この場合にはおまとめローンを利用するのが効果的で、今まで他のカードローンなどで借りてきたお金を全て新規のローンで返済してしまい、一本化して管理できるようにするのがおまとめの特徴です。

このような契約の仕方であれば他社で借り入れをしていても審査を通りやすくなるので、既に多重債務で悩まされているなら速やかに申し込んでみましょう。

無職・専業主婦の方は公的機関に相談するのがおすすめ

無職や専業主婦で収入がない人は銀行カードローンを利用できることはあまりなくなってしまいました。

収入がない人への融資を自粛するのが業界標準になったのが理由です。そのため、無職や専業主婦の場合には公的機関に相談して融資を受けるのが良いでしょう。

地方自治体による住宅支援給付や社会福祉協議会による総合支援資金が代表的なもので、収入がないことが支援を受けるための条件となっています。

百十四銀行カードローンの審査基準を理解して申し込もう

百十四銀行カードローンの審査を通過してお金を借りたいと思ったら、低金利という点を考慮すると他社に比べて審査が厳しいことは念頭に置いておく必要があります。

しかし、地銀としての特性から考えると、ずっと百十四銀行を使っている人などの場合には優遇してもらえる可能性もあります。

十分な対策を立ててから申し込めばそれほど審査を通過するのは難しくない場合が多いのが実情です。

審査が厳しくなってきているからと言って諦めてしまわずに、準備をして申し込んでみましょう。